ラディスラフ・ヤーセク

ラディスラフ・ヤーセク（Ladislav Jásek, 1929年11月16日 - 2023年3月）は、チェコスロバキア出身のヴァイオリン奏者。

モジナ出身。６歳でヤン・ドヴォルスキーにヴァイオリンを学び、その後、インドルジヒ・フェルド、ベドルジヒ・ヴォルダンの各氏に師事して1948年にヴァンチュラ王立ギムナジウムを卒業。1948年から1952年までプラハ芸術アカデミーでヤロスラフ・ペケルスキーの薫陶を受けた。1956年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し、国際的に演奏活動を行った。1959年には初来日も果たし、1959年から1962年までオーストラリアのアデレードのエルダー音楽院で教鞭を執ったが、チェコスロバキア秘密警察の監視下に置かれるようになったため、1960年にオーストラリアに亡命。1963年から1966年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に参加したが、1966年から1969年までブリスベン音楽院、1969年から1973年までニュージーランドのオークランド大学で後進の指導に当たった。1973年からシドニー歌劇場のコンサートマスターを務め、1983年にはアデレード交響楽団のコンサートマスターに転出。また、アデレード交響楽団のコンサートマスターに転じた年からエルダー音楽院に復職していた。1993年に引退。

キャンベラにて没。