つるふさの法則
つるふさの法則(- ほうそく)とは、ソ連時代を含めたロシアの最高権力者に関して、下記のような法則が成立するというジョークである。
- ソ連・ロシアの最高権力者には、禿頭の者・「つる」(つるつる)と、そうでない者・「ふさ」(ふさふさ)が一人ずつ交互に就任する。
- 「つる」は改革的であるがいつか権力を悪い形で失う。「ふさ」は保守的で死ぬまで権力を持ち続ける。
反論
もちろんこれはあくまでジョークであり、厳密に言うと大して禿げていない、またはかなり禿げている最高権力者も無理に「つる」と「ふさ」に分けられている。
また、年代をさかのぼるとこの法則は破綻する。最初に破綻するのは「つる」であるニコライ1世で、すぐ前が同じ「つる」のアレクサンドル1世になっている。アレクサンドル1世の前をたどると延々と「ふさ」ばかりが続き、法則は完全に破綻する。
現代においても、ゴルバチョフを「つる」に分類するのはよいとしても、プーチンを「つる」に分類するのは強引と見られる。
さらに、スターリン(ふさ)の死後首相兼筆頭書記に就任し、ソ連最高権力者となったマレンコフ(ふさ)の存在を無視しなければ、法則は成立しない。禿頭でないマレンコフは権力を失脚という「悪い形」で失っており、その面でも法則は成立していないと言える。因みにニコライ2世(ふさ)も革命及び革命勢力による非業の死という「悪い形」で権力を失っており、「死ぬまで権力を持ち続け」てはいない。
歴史
遅くともブレジネフの時代には知られており、それ以降巷間で、この法則を元に次の書記長(後には大統領)を占うということが冗談まじりに行われる。
漫画家の片山まさゆきが、1985年に講談社から出版した『ウォッカ・タイム』(ISBN 4063000028)の中でハゲフサの法則として発表し、一般に知られるようになった。ちなみに、同書の中でこの法則を根拠にチェルネンコの後継者がゴルバチョフとなることを予言し、見事に当てている。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」でも○×クイズの題材として「ソ連の書記長はハゲとフサフサの人が交互に歴任している。○か×か?」が出題されたが、放映はされなかったという。
ソ連・ロシアの最高権力者
- ニコライ1世 - つる
- アレクサンドル2世 - ふさ
- アレクサンドル3世 - つる
- ニコライ2世 - ふさ
- ウラジーミル・レーニン - つる
- ヨシフ・スターリン - ふさ
- ニキータ・フルシチョフ - つる
- レオニード・ブレジネフ - ふさ
- ユーリ・アンドロポフ - つる
- コンスタンティン・チェルネンコ - ふさ
- ミハイル・ゴルバチョフ - つる
- ボリス・エリツィン - ふさ
- ウラジーミル・プーチン - つる
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ニコライ1世
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アレクサンドル2世
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アレクサンドル3世
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ニコライ2世
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ウラジーミル・レーニン
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ヨシフ・スターリン
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ニキータ・フルシチョフ
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レオニード・ブレジネフ
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ミハイル・ゴルバチョフ
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ボリス・エリツィン
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ウラジーミル・プーチン
つる
関連項目
外部リンク
- 「つるふさ」の法則(レーニン以降のつるふさの法則の考察)