チャンネル5 アザ―

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チャンネル5 アザ―』は、アニメージュ2000年4月号に掲載された作品。

概要

漫画作品ではなく、柴田亜美による挿絵も無いが河森正治による挿絵が一枚掲載されている。小説調になっているが、担当がまとめたのか作者名は書かれていない。

見開き2ページのものであり、伏線未消化の『未来冒険チャンネル5』本編のためにその後のあらすじとして立てられたものである(正確にはその後描かれるはずであった話のあらすじであり、本編より昔の話なども含まれている)。

よく、『チャンネル5 アナザ―』と誤記されるが、正しくは『チャンネル5 アザ―』である。

赤の秘石や青の秘石が登場するなど、『南国少年パプワくん』や『自由人HERO』などとの繋がりも本編以上に示唆されている。

特筆すべきは、その主人公であり、『未来冒険チャンネル5』の外伝であるにも関わらず、炎雷剛刃紅の衆や高松やジャンでなく、クー・フーリンという新たなキャラクターが主人公となっている。

そのため、『未来冒険チャンネル5』の外伝としてだけでなく、1つの作品として読むこともできる。

文章のみの構成というのは、その当時のアニメージュとしても珍しかった。

ストーリー

物語は、大きく分けて2つであり、高松とジャンの回想と『未来冒険チャンネル5』のその後である。

回想では、クー・フーリンという新たなキャラクターが主人公となっているが、その死後のストーリーの関わりの方が重要となっている。

回想

本編から1500年ほど前の話。

赤の秘石と青の秘石が創った最期の人間であるクー・フーリン、彼はその二つの秘石に仕えていた。

だが、あるとき、青の秘石の番人を殺してしまったことにより、青の秘石の番人の代わりの番人となることとなる。赤の秘石はそれを知らずにいた。

その頃、ジャンと高松は、死んだサービスの復活のために赤の秘石にせめて一時的にでも蘇らせてもらおうとするが、何故か失敗してしまう。

それは、「青の秘石の番人の復活には青の一族の魂が必要」と騙されたクー・フーリンにより、魂を奪われた結果だった。

赤の秘石はそれに気付き、ジャンにそれを追わせるが、青の秘石はクー・フーリンを用済みとして完全に消し去る。

青の秘石は次元を移動し逃亡し、赤の秘石はジャンと高松に不老の力を与えノアでそれを追わせる。

しかし、ジャンと高松にはその考え方に食い違いが出来てきていた。

未来

ジャンはクー・フーリンの完全消滅を目撃したため、サービスの魂がもうこの世にない可能性を考えていた。

また、高松の行動が次元崩壊(次元の完全消滅)に繋がることを危惧し、それを止めようとしていた。

ジャンは、サービスの蘇生を諦めるため、サービスのことを忘れようとする。

高松は、「可能性があるなら」と、サービスの肉体の再生を推進していく。

高松は、次元崩壊などおきないことを確信していた。

紅に殺されたように見せかけ高松の隙を狙うなど、ジャンと高松の攻防は続く…

そして、あるとき、サービスの魂が青の秘石の呪縛を解かれたことにより、サービスの蘇生は成功する。高松の考え通り、サービスは完全消滅していなかった。

だが、その頃には、ジャンは、サービスに関する記憶の一切を忘れてしまっていた。

その一方、次元崩壊が開始される。ジャンの考え通り、次元の完全消滅は起こってしまう。

サービスや高松が危険に陥る中、ジャンは炎雷剛刃紅の衆を蘇生させ、サービスと高松を救う。

ジャンの記憶の中でのサービスの完全消滅は成功してなく、ジャンはサービスを断片的ながら思い出していく。

ジャン・サービス・高松は、次元崩壊から逃れるため、空間転移ノアの箱舟にかけた最期のチャンネル5計画を開始させる。

登場人物

クー・フーリン
赤の秘石と青の秘石によって創られた人間。誤って青の秘石の番人が再生中の部屋に入ってしまい、それが襲ってきたために殺してしまう。青の秘石により半強制的に代わりの番人として仕えることとなる。
青の秘石
アスの復活が失敗したことを赤の秘石の策略とし、クー・フーリンに、サービスの魂を奪わせサービスの復活の阻止などを行わせる。
ジャン
死んだサービスを「死にはしたが完全に消えたわけではない」として赤の秘石に蘇生を頼む。
高松
ジャンの言葉を信じ、ジャンともにノアで次元を移動する旅を続ける。
赤の秘石
ジャンと高松に不老の力を与える。

余談

死者蘇生や死者への思いを扱った作品として同じ作者の『カミヨミ』が存在する。

伏線消化のための話であるが、消化しきれていない伏線(ダークマターなど)が存在する(炎雷剛刃紅の衆などへの記述もほとんど無いため、これがプロトだった可能性も高い)。

南国少年パプワくん』や『自由人HERO』などの作品紹介は一切存在せず、本編中にも『南国少年パプワくん』や『自由人HERO』などには触れられていない。

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