在日朝鮮人

在日朝鮮人（ざいにちちょうせんじん）は、日本に居住する朝鮮民族のうち、おおむね1945年以前から日本に住む者（一世）と日本で生まれ育った者を指す。単に在日とだけ呼ばれることも多い。本来「在日」とは日本にいるということしか意味しないが、さまざまな歴史的経緯から在日朝鮮人を指して「在日」と呼ぶケースが多い。ただし、厳密にどこまでを在日朝鮮人と呼ぶべきかについては、いくつかの議論がある。

在日朝鮮人という言葉は、日本による朝鮮統治時代から継続的に日本に在住し、現在は朝鮮籍あるいは韓国籍を持ちながら、日本に永住する資格を持つ人々に限定して用いられることが多い。この場合は、日本国籍を取得して朝鮮系（韓国系）日本人（日本国籍取得者）となった者を含まない。ただし、日本の敗戦後になってから日本に渡ってきた者も、ほとんどの場合は在日朝鮮人に含まれている。

在日朝鮮人の性格には、個人レベルから韓国または北朝鮮での出身地、定住する地域、来日・定住をはじめた時期によって大きな違いがあるとされる。近年来日した人を「ニューカマー」、戦前からの在日朝鮮人やその子孫を「オールドカマー」と呼び、分けることもある。

朝鮮半島の南北分断後、韓国籍を持つ者のなかでは「在日韓国人」という呼称を希望する者もおり、総称して「在日コリアン」と呼ぶことがある。