大阪桐蔭中学校・高等学校
この項目では、大阪府にある大阪桐蔭中学校・高等学校について説明しています。神奈川県の高等学校については「学校法人桐蔭学園」をご覧ください。 |
大阪桐蔭中学校・高等学校(おおさかとういんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は大阪府大東市にある私立の中高一貫校。設置者は学校法人大阪産業大学。
目次
概要[編集]
設置当初は大阪産業大学高等学校大東校舎として設立され、当時本校である大阪産業大学高等学校が商業、工業関係者育成に重点を置いていたのに対し、大東校舎はいわゆる英才教育を目的とした進学校として設立された。1984年、大阪産業大学高等学校(現・大阪産業大学附属中学校・高等学校)から独立した。 また写真の建物は本館と呼ばれるもので、中学校からの入学者(一貫生)と高校からの入学者(高入生)の一部と3年生が使っている。1・2年の一部の高入生は東館と呼ばれる別の建物で学校生活を送ることになる。 2005年度からは、高校1・2年生の高入生のうち、上級成績のクラス(I類)のみ本館に移り、上級より下のクラス(II類)は東館に残り、学習を進めている。I,II類はクラブ活動は週に2日程度となっていて、勉強に集中できるようにしている。 高校2年生の時点で高校の履修課程をほぼ終了するので火曜日から金曜日までが7時限授業、土曜は毎回5限目まであり、夏休みは2週間、冬休み・春休みは1週間ほどしかない。授業時間は本年度より改訂され,50分授業となった. 教育目標は,「鼎立成りて碩量を育む」.建学の精神は「偉大なる平凡人たれ」.進学指導,スポーツ教育に力を入れる一方,「挨拶の励行」など人格面の指導にも力点を置く.しかし最近では、生徒の非常識さ(交通ルールの無知など)、挙句の果てには教師までもが生徒と駅でふざけあうという姿が見られる。 また2007年度から教頭に就任した寺川氏は、毎朝、通勤電車で優先座席を陣取り、携帯電話をだし、電源も切らずに小説を読む。また障害者が乗車しても座席を ゆずらないという。
校則[編集]
制服は男子はカッターシャツに黒のブレザーとグレーのスラックスでネクタイを締める。 女子はブラウスに紺色のジャケットにタータンチェックの スカートでリボンを着用する。 またかばんは指定のもので靴下は白か黒か紺でスニーカーソックスは不可。 靴も指定の革靴である。 髪型は男子は前髪は目にかからない程度、後ろはカッターシャツの襟にかからない程度、横はもみ上げが耳を越さず耳に毛がかかってはいけない。 女子は前は男子と同じで後ろが肩を越さない程度、もし超える場合はくくらなくてはならない。 不定期に頭髪検査とよばれる検査があり、何度も違反する生徒は始末書を書かされることもある。
なお、携帯電話や娯楽用具(トランプなどを含む)の所持および男女交際は禁止されている。 不正所持が発覚した場合は当該物を学年末まで保管され、始末書を書かされる。携帯電話所持の発覚の際は解約指導(解約をさせ、キャリアが発行する解約手続き結果の用紙を提出する必要がある)が行われる。 また、解約指導をする生徒指導部の教員がメールの内容を見たりすることもあり、生徒の間では職権乱用という批判がある。 男女交際が発覚した場合は、教員が2人を呼び、教員の前で離別を宣告しなければならない。
交通[編集]
- 最寄の駅はJR野崎駅で駅から徒歩18分のところにある。
- 隣のJR住道駅から大阪産業大学まで、シャトルバスが運行されている。
- またJR住道駅からレンタサイクル「駅リンくん」を利用する生徒も多い。
- バス通学者も多く、新石切駅・瓢箪山駅方面および住道駅・四条畷駅方面から近鉄バスを利用することができる。
環境[編集]
校舎は本館、東館ともに幹線道路の近くにあり通学はその幹線道路を歩かなくてはいけない。また東館の上には高圧電線が通過している。
Ⅲ類野球部[編集]
1987年に創部。 1991年には全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に初出場し、優勝している。創部5年目での優勝は済美高等学校に抜かれるまで甲子園史上最速だった。その後は低迷が続いたが、2002年に西岡剛を有して甲子園に出場する。ちなみに同大会で初戦敗退をし、甲子園で初黒星をつける。そして、2004年からは3年連続で甲子園に出場するという快進撃を果たした。特に、2005年は平田良介、辻内崇伸、中田翔らの活躍により準決勝まで進んだ。そして、2007年はチーム史上最強という呼び声が高く、秋季近畿大会で準優勝し、春のセンバツ出場が決定した。春夏連覇の期待がかかったが、春のセンバツは常葉学園菊川高等学校に1-2で敗れ、残念ながらベスト8で終わった。後に常葉学園菊川高等学校は同大会で優勝する。 これで野球部は2005年夏の出場から3回連続で後の優勝校に敗れるという記録を作ってしまう。
打撃練習に力を入れている影響なのか、高校通算本塁打が多い選手が他校に比べて非常に多い。2001年の春季大会では8試合で24本塁打。2006年の秋季大会は8試合で22本塁打と驚異的な成績を残した。
出身著名人・関連人物[編集]
- 今中慎二-元プロ野球選手(中日ドラゴンズ)
- 桐山明佳-元プロ野球選手(日本ハムファイターズ)
- 萩原誠-元プロ野球選手(阪神タイガース)
- 背尾伊洋-元プロ野球選手(近鉄バファローズ)
- 渕脇芳行-元プロ野球選手(近鉄バファローズ)
- 川井貴志-プロ野球選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 森本学-プロ野球選手(福岡ソフトバンクホークス)
- 北川利之-プロ野球選手(横浜ベイスターズ)
- 水田圭介-プロ野球選手(西武ライオンズ)
- 福井強-元プロ野球選手(西武ライオンズ)
- 桟原将司-プロ野球選手(阪神タイガース)
- 岩田稔-プロ野球選手(阪神タイガース)
- TSUYOSHI-プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ)
- 三島輝史-プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ)
- 中村剛也-プロ野球選手(西武ライオンズ)
- 辻内崇伸-プロ野球選手(読売ジャイアンツ)
- 平田良介-プロ野球選手(中日ドラゴンズ)
- 宮里聖志-プロゴルファー
- 宮里優作-プロゴルファー
- 森本雄也-プロゴルファー
設置コース[編集]
- I類
最難関国公立大学を目指す.一貫生全員と,高入生の成績上位クラスが該当する.受験指導に練達された外部講師担当の授業が,学年が上がるにつれ多くなる。
- II類
国公立大学・難関私立大学を目指す.高入生の成績中位以下のクラスが該当する。
※I類・II類のクラスでは,高校2年次より志望別に文理でクラス分けを行う。 ただし,一貫・高入とも上位クラスでは文理合同のクラスを編成する。 高校3年次では,クラスの枠を超え,文系・理系とも学力別に再編成したクラスで授業を行う。
- III類
体育・芸術で有名大学を目指す。 硬式野球部、ラグビー部などは有名。 また全国出場していないもののサッカー部も創部僅か2年で全国大会選手権大阪大会で 準優勝するなど注目を集めている。また、吹奏楽部も創部僅か2年で全国大会銀賞という 成績も持っている。
大学進学実績(2007年度)[編集]
国公立大学[編集]
私立大学[編集]
- 関関同立
同志社大学254名(全国一位)、関西学院大学122名、立命館大学131名、関西大学159名
- その他
慶應義塾大学3名、早稲田大学4名、中央大学23名、東京理科大学27名など
必修漏れ問題[編集]
2006年10月27日、全国で問題になっている、地理歴史の必修科目を受けていなかった問題で、当校でも選択科目の組み合わせによって、一部の生徒が必修科目漏れになっていることが明らかになった。(3年生には放課後集会にて弁明。) 推薦合格者などは2007年2月から、国公立大学を受験した生徒は2007年3月から講義形式で補習授業を行った。