長唄カルテット (楽曲)
作曲者
作曲地
作曲時期
1999年2月12日に一週間ぐらいで脱稿。
演奏時間
約15 分
楽器編成
概説
ルートヴィックスブルクのアルビレオ・フルート・カルテットの委嘱による作品。最初の目的はドイツ演奏旅行のためのCD製作であった。日本的さをアピールするということで篠笛がピッコロの代わりに用いられた。
異稿・編曲版
オリジナル版は数回演奏されたがまもなく篠笛奏者の脱退により、ピッコロに変えられた普通のフルート四重奏版に変えられた:2十数回をはるかに超える161-d.の演奏頻度の方が遥かに多いがファゴット・ソロの編曲などがドイツのジークブルクで演奏されている。
161-a.. Nagauta Solo for Oboe solo (17.7.2002/Hilgenroth) ca.7 min. 161-b. Nagauta Solo for Flute solo (18.7.2002/Hilgenroth) ca.7 min. 161-c. Nagauta Solo for Recorder solo (19.7.2002/Hilgenroth) ca. 7 min. 161-d. „Nagauta-Quartett—Supplement für Piccolo, Flöte, Altflöte und Bassflöte (7.8.2000/Stuttgart-Heslach) ca. 15 min. 161-e. Nagauta Solo for Alto Flute solo (8.1.2004/Hilgenroth) ca.7 min. 161-f. Nagauta Duo for Flute with Piccolo and Drums (17.3.04/Hilgenroth) ca. 7 min. 161-g. Latin-American-Solo for Flute solo (18.7.2004/Hilgenroth) ca.7 min. 161-h. Nagauta-solo for Basson solo(14.2.04/ Hilgenroth) ca. 7 min. 1.Preis am 17.International Kompositionswettbewerb Siegburg、 UA 22.9.05 in Stadtmuseum Siegburg um 20:00 Uhr, Fagott Werner Kampe
初演
1999年の4月9日に 京都の俣文化会館で、その後脱退したメンバーの井伊晶子女史により滋賀県の「海笛の会」でも再演されている。その後は毎年アルビレオ・フルート・カルテットで定期的にドイツで演奏されている。
楽曲解説
まず調律であるが、篠笛は不安定、他のフルートは3分の一音ずつ微分音で高さがずらされている。掛け声で始まり、延々と篠笛のソロに残りの笛たちが伴奏を仕掛ける。一旦静まり、今度はフルートたちが微分音の妙技を披露しながら篠笛がオブリガートで絡む。しばらくして3本のフルートだけで音楽が進むが、さらに篠笛も加わる。最後の部分は特殊奏法の大展覧会で曲が意外性を持って終わる。
出版
この曲は編曲版も含めてすべてミュンヘンの4分33秒出版社から出ている。