タンポポ

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?タンポポ属
250px
セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale
種の保全状態評価
地質時代
 - 
分類
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
キク目 Asterales
キク科 Asteraceae
タンポポ属 Taraxacum
変種
品種
学名
和名
英名
* 本文参照
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タンポポ(蒲公英)は、キク科タンポポ属 (Taraxacum) の多年生植物の総称である。なお、英名のdandelionはフランス語で「ライオン」を意味するdent-de-lionに由来するが、これはギザギザした葉がライオンの牙を連想させることによる。 花言葉は、「思わせぶり」。

特徴

多くの種では、黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作る。生命力の強い植物で、アスファルトの裂目から生えることもある。また、セイヨウタンポポは古くからヨーロッパでは食用に供されており、多少の苦味があるがサラダなどにする。また、根を乾燥させたものはコーヒーの代用品として知られている。さらに、茎に含まれる乳液からゴムを採集する所もある。全草を乾燥したものは蒲公英(ほこうえい)という生薬として用いられ、解熱、発汗、健胃、利尿などの作用がある。根が非常に長く50センチ以上もの長い根を持つ。最大で1メートル程度まで伸びる個体も珍しく無い。この為に生命力が非常に強く表面の花や茎を刈っても根さえ残っていれば容易に再び生え始める。

古典園芸植物のひとつで、江戸時代幕末には園芸化され、数十の品種があった。

花の特徴

舌状花と呼ばれる小さな花が円盤状に集まり、頭花を形成している。そのため、頭花が一つの花であるかのように見える(これは、キク科植物共通の特徴である)。舌状花1つに計5つの花びらをつけるが、1つに合着した合弁花冠であるため1つの花びらをつけているように見える。舌状花の中央部は雌蕊が伸び、雄蕊が計5本合着している。舌状花の下端には子房があり、その上部から白い冠毛が生えている。この冠毛は後に発達し、風によって種子を飛散させる役割を担う。 また、タンポポはロゼット型の生育型で茎が短く葉が水平に広がっている。よって、他の植物の陰になりやすく、他の植物が生きていけないような厳しい環境下で生えていることが多い。

在来種と外来種

大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種がある。在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。夏場でも見られるタンポポは概ね外来種のセイヨウタンポポである。これらは別種ではあるが、細胞中の酵素の性質の違い(アイソザイム)を用いた解析では交雑が起こっていることが報告されている。見分け方としては花期に総苞片が反り返っているのが外来種(写真左)で、反り返ってないのが在来種(写真右)。在来種は総苞の大きさや形で区別できる。しかし交雑の結果、単純に外見から判断できない個体が存在することが確認されている。


主な種

関連

  • 草笛 -- タンポポの茎を笛としてふく。
  • 薬草漢方薬 -- タンポポの葉に含まれる成分に、C型肺炎ウイルスを抑制する効果がある。また、根には健胃、利尿、催乳等の効果がある。
  • タンポポ茶 -- タンポポの葉を乾燥させ、鳩麦茶などと合わせたもの。
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