仰臥位

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仰臥位(ぎょうがい、supinus、supine position[1][2])または背臥位(はいがい、Rückenlage、英: dorsal position)とは、主にヒト解剖学やその応用である介護看護学スポーツ医学やその他分野(人間工学など)における体位の表現のひとつ。

概要

身体の長軸を重力ベクトルに対して水平に静止させた水平位(horizontal position)の一種であり、背部を地につけ臥床させた、いわゆる仰向け(あおむけ)に寝た姿勢のことである。歯科など、座位と水平位を頻繁に変換する領域では、水平位を仰臥位とほぼ同義な用語として用いることも多い。この体位において、顔面は天を向け、上肢は体幹側で自然に伸展させるのが一般的である。下肢は左右に少し開いて自然に伸展させるか、膝の下に枕などを敷き少し屈曲させ、足関節は中間位(底屈・背屈させない)とすると筋肉への負荷が少ない。また、脊柱の彎曲に沿って、頭頸部や大腿部、および足底部(踵骨隆起)を枕で支えることもある。

乳幼児の仰向け寝

1992年米国小児科学会は乳児を仰臥位とすることで乳幼児突然死症候群の発生率が有意に減少させられると発表した。日本小児科学会でも、健康な乳児は仰臥位で寝かせることを推奨している。

しかし、その結果として乳幼児が長時間仰向け寝の状態に置かれることになり、乳幼児の頭蓋変形が飛躍的に増加した。そこで、乳幼児の頭蓋変形を予防するために、タミータイムをとるなどの予防法が行われている。

脚注

  1. 内薗耕二・小坂樹徳(監修)『看護学大辞典』第四版、メヂカルフレンド社、1994年11月、449頁。
  2. 張替直美「仰臥位」『看護学辞典』日本看護学協会、2003年3月、150頁。

関連項目

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