環日本海経済圏

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環日本海経済圏(かんにほんかいけいざいけん)は、日本海を取り囲む日本日本海側ロシア連邦極東連邦管区モンゴル国中華人民共和国東北部朝鮮民主主義人民共和国大韓民国などの地域から形成される人口2億9千万人を有する経済圏構想である。北東アジア経済圏とも呼ばれる。

概要

ロシア極東部サハリン州ハバロフスク地方アムール州沿海地方の天然資源、中国・北朝鮮の安価な労働力、日本・韓国の資本力と技術力を相互補完的に組み合わせた新しい経済圏が建設されるとする。

東西冷戦集結以後、日本国内では、北海道北陸道山陰道北部九州などの日本海沿岸の地方自治体が、これらの地域と積極的に交流する姿が目立っている。航空路線の新設が進むなど、ビジネスを含めた交流が着実に増大している。

経済開発に関して最も注目されているのが、中国と北朝鮮の国境を流れている川・豆満江の流域開発である。ロシア・中国・北朝鮮3国にまたがる同地域の三角地帯を約300億ドルを使って開発し、10万人規模の産業都市を建設するというプロジェクトだ。ここでも、ロシアと北朝鮮の天然資源に、中国の労働力、日本、韓国の資本力と技術力を組み合わせることがプロジェクトの要となっている。特にロシアの極東部などは、石炭天然ガスの宝庫であり、北朝鮮も豊かな鉱産物を抱えていることから、日本の商社などからは熱い視線を注がれている。

詳細は 羅先特別市 を参照

前史

明治以来、戦前の歴史において、日本海の向こう側との貿易を意味する「対岸貿易」という用語が同様の意味をもった。港湾整備「築港」とそれに接続する国内交通網整備「鉄道敷設」により、地域の発展を図るという点で類似した将来構想であった。ロシア革命以後、日本海の対岸に共産主義政権が成立したため展開の余地なく、東西冷戦終結後の環日本海経済圏構想の時代を待たねばならなかった。

CiNiiで「環日本海経済圏」を検索すると1990年以降の論考が表示される[1]のも、この構想の登場が東西冷戦の終結と関連していたことを示唆する。

関連項目

外部リンク