スクアルチャルーピ写本
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
カテゴリ |
スクアルチャルーピ写本(ラテン語:Squarcialupi Codex)は、15世紀のフィレンツェで編纂されたイタリアの豪華装飾写本の一つ。14世紀イタリアのトレチェント音楽の実相を伝える、最大の一次資料である。現在はフィレンツェのロレンツォ図書館の蔵書である。その他の中世イタリア音楽を代表する写本に、1350年から1370年までに編纂された「ロッシ写本」がある。
この写本は、おそらく1410年から1415年までを軸に、フィレンツェのサンタ・マリア・デリ・アンジェリ修道院で編纂された。確証があるわけではないものの、パオロ・ダ・フィレンツェが監修に参加した可能性があり、パオロの作品が含まれていないのが音楽学者の頭を悩ませてきた。
本書の最初のフォリオには、「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂オルガニストのアントニオ・ディ・バルトロメオ・スクアルチャルーピによる蔵書」と記されており、本書の呼称はここに由来する。スクアルチャルーピの甥に相続されてから、ジュリアーノ・デ・メディチの所有するところとなった。16世紀にジュリアーノ・デ・メディチからパラティノ図書館に贈与された後、18世紀末にロレンツォ図書館に移管された。
挿絵には、金や赤・青・紫が使われている。本書に含まれている353曲は、すべて世俗歌曲である(バッラータ、マドリガーレ、カッチャ)。各曲は1340年代から1410年代半ばにかけて成立した。
216枚分の羊皮紙のフォリオが含まれ、豊かな装飾と、上質の保存状態により、万全の状態で楽曲が保存されている。収録曲は、フランチェスコ・ランディーニによる146曲のほか、バルトリーノ・ダ・パドヴァによる37曲、ニコロ・ダ・ペルージャによる36曲、アンドレーア・ダ・フィレンツェによる29曲、ヤコポ・ダ・ボローニャによる28曲、ロレンツォ・ダ・フィレンツェによる17曲、ゲラルデッロ・ダ・フィレンツェによる16曲、ドナート・ダ・カッシャによる15曲、ジョヴァンニ・ダ・カッシャによる12曲、ヴィンチェンツォ・ダ・リミニによる6曲などがある。16枚分の空白のフォリオがあり、そこに残された記入とパオロ・ダ・フィレンツェの肖像画からすると、パオロの作品を記入する予定であったことが察せられる。パオロは1409年までフィレンツェにいなかったことから、音楽学者は、本書の編集当時にパオロの作品が用意できなかったと推測している。
このページは Wikipedia日本語版由来のコンテンツを利用しています。もとの記事はスクアルチャルーピ写本にあります。執筆者のリストは履歴をご覧ください。 Yourpediaと同じく、WikipediaはGFDLのライセンスで提供されています。 コンテンツを再利用する際には同じくGFDLのライセンスを採用してください。