みんなの党*本家

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'みんなの党(みんなのとう、英語Your Party)は、かつて存在した日本政党。略称はみんな みんなの党 Your Party 成立年月日 2009年8月8日 解散年月日 2014年11月28日 解散理由 路線対立による分裂 後継政党 日本を元気にする会 無所属クラブ 本部所在地 〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目6番1号 平河町ビル9階 北緯35度40分57.5秒 東経139度44分31.3秒 / 北緯35.682639度 東経139.742028度 政治的思想・立場 保守 小さな政府 地域主権 機関紙 「月刊みんなの党」

概要[編集]

党名候補として渡辺は「絆」を提案したが、江田憲司はサザンオールスターズの楽曲「みんなのうた」を参考に「みんなの党」を提案した。結局、当時の党所属国会議員5人による3対2の多数決で政党名は「みんなの党」に決定した。江田・浅尾慶一郎広津素子が「みんなの党」、渡辺・山内康一が「絆」を主張した。

  • 結党の精神として脱官僚・地域主権・生活重視を掲げた[6]。また基本政策として小さな政府の構築・地域主権型道州制への移行・日米同盟を基軸とした戦略的外交などを主張している。なお選挙公約や政策課題のことを「アジェンダ」と呼んでおり、他の政党や政治団体とは党の「アジェンダ」が一致する範囲で連携・協力するとしている。

自民・民主両党から距離を置く第三極の政党として一定の注目を集め、2013年第23回参院選直後には衆参両院に合計36名の国会議員を擁する中堅政党にまで成長した。だが次第に第2次安倍内閣への接近姿勢を強める渡辺代表と、野党再編による自民党との対決路線を志向する江田幹事長との間で対立が生じ、江田派の16名が集団離党し結いの党を結成。その後、渡辺は政治資金問題で代表を引責辞任するものの引き継いで代表となった浅尾慶一郎とも対立。それと並行し衆議院が解散。挙党一致体制が作れないまま総選挙に入ることになるため、浅尾代表は、2014年11月19日の両院議員総会で解党を決定し、同月28日正式に解党した。

政策

小さな政府」路線を政策の基本とし[2]、上記の通り規制緩和による競争促進や公営事業の民営化地方分権、経済の対外開放などの政策を掲げており、代表の渡辺喜美は小泉改革の柱の一つだった公務員制度改革を「中途半端だったから、改革を徹底してやる」と構造改革の目玉としている。

雇用対策に関しては、

といった政策の実現を目指している。また、

など、所得再分配政策を打ち出している。加えて日銀法改正で貨幣への介入を唱えている 同党の経済政策については、財政政策では上記のアジェンダのように減税と歳出拡大を同時に提唱する一方、金融政策では日銀法改正により、

  • 雇用最大化を日銀の金融政策の目的にする
  • デフレ傾向のいまインフレターゲット政策を導入し、目標は中央政府が決定し日銀に指示することにより物価を計画的に押し上げる
  • 日銀総裁と副総裁の解任権を政府に与える

といった、インフレ目標を定めた中央政府による景気管理政策(総需要管理政策)と日銀の独立性縮小の路線を提唱している政府に正副総裁解任権=みんなの党、日銀法改正案

農政

上記を実施し尊農開国を元に海外への輸出の強化

エネルギー政策

上記を実施し電力の安定化・脱原発依存

財政

上記を実施し増税を回避する

選挙・政治

上記を実施し無駄の削減・汚職の撲滅する

経済・金融

上記を実施しデフレ脱却、名目4%以上の経済成長を実現する

教育

上記を実施し世界に通用する人材を育成

行政改革(公務員地方公務員

  • 労働基本権を付与し、身分保障の廃止
  • 刑事罰や個人賠償の導入
  • 天下りの禁止

上記を実施し無駄を無くし、働き甲斐のある環境にする

医療・福祉

上記を実施し命が最優先される社会の実現する

年金

  • 年金制度の一元化
  • 納付履歴と将来の給付額を明記
  • 歳入庁の創設

上記を実施し安全で安心の社会を作る

少子化対策

上記を実地し多様な子育てが出来る社会を作る

地方分権

上記を実施し自立した地域を作る

外交・安全保障

上記を実施し我が国の国民と国土を守り地球規模の課題にも積極的な役割を果たす

その他

組織

代表

代表の選出は、所属国会議員による選挙によって行う。任期は就任から3年後の9月末日までであり、重ねて就任することができる(党規約7条)。

第2代の代表であった浅尾慶一郎は、途中で辞任した渡辺喜美初代代表の任期を引き継いだため、本来の任期は2015年9月までであった[5]

役員会

役員会は、代表、幹事長、政策調査会長、国会対策委員長、参議院役員から構成される(党規約6条)。

代表 浅尾慶一郎
幹事長 水野賢一
政策調査会長 中西健治
衆議院国会対策委員長 山内康一
参議院国会対策委員長 松田公太

党務執行機関

党規約12条に基づく党務執行機関として、次のものが置かれている。

選挙対策委員長 佐藤正夫
総務委員長 薬師寺道代
財務委員長 中西健治
組織委員長 佐藤正夫
広報委員長 松田公太
国民運動委員長 松沢成文
女性局長 行田邦子
青年局長 和田政宗

特別機関

党規約19条および20条に基づく特別機関として、次のものが置かれている。

最高顧問 (空席)
倫理委員長 三谷英弘

党員

党の政策に賛同する18歳以上の日本国民は、所定額の党費を納入すれば入党することができる。「一般党員」と「ネット党員」の二種類の党員制度が設けられているが、どちらも同等の党員資格を有する。

  • 一般党員(党費は年額2000円)
    • 入党時に党のロゴマークを象ったオリジナル・ピンバッジが与えられる。党広報誌は郵送される。
  • ネット党員(党費は年額1000円)

党員数は一般には公表されていない。政治資金収支報告書に掲載された党費納入者数の推移は以下の通りである。

  • 2010年 - 14,083人[6]
  • 2011年 - 9,203人[7]
  • 2012年 - 12,067人

出版物

毎月5日頃に「みんなのかわら版」と題した党の広報紙を公式サイト上に公開している[8]

その他

  • 党規約5条に両院議員総会長の職務に関する記述があるが、設置する旨の定めがない。
  • 2009年12月に入党した川田龍平は入党理由として「みんなの党には党議拘束がない」ことを挙げていたが[9]2011年3月に党の方針に反して子ども手当つなぎ法案に賛成票を投じた寺田典城が役職停止6カ月の処分を受けている[10]

地方組織の形成

2009年さいたま市長選挙で国民運動体 日本の夜明け(後のみんなの党)推薦、民主党埼玉県連の支持を受けた清水勇人(後の埼玉改援隊代表)が当選した。2009年11月8日葛飾区議会議員選挙で1議席を獲得し、2010年2月の町田市議会議員選挙でも推薦1名を含む2議席を獲得し6月には民主党からの離党を表明していた神奈川県議3名(民主党神奈川県議団元団長の田中肇と岩本一夫,塩坂源一郎)が入党した。また、同年5月30日投票の愛知県大治町長選で、単独推薦した元プロ野球選手岩本好広が、現職と新人に勝利し初当選。単独の推薦候補が市町村長選で当選したのは初めてだった。同年9月7日、無所属だった枚方市議3名が入党し、西日本の地方議会で初めての単独交渉会派を結成。2010年12月の茨城県議会議員選挙では、みんなの党は2人が全国初の県議当選を果たした。2012年栃木県那須塩原市長選挙では阿久津憲二がみんなの党系市長として県内で初めて当選した。その後も、奈良県香芝市長選挙にみんなの党推薦候補が当選するなど積極的に擁立している。 2011年の統一地方選挙では、都道府県議会議員は41人、政令指定都市議会議員は40人が当選し、栃木県議会では第2会派、神奈川県議会では第3会派、横浜市会では第4会派になった。その後も、福島県議会議員選挙では公認1人、推薦1人が、宮城県議会議員選挙では公認2人が当選し、仙台市議会議員選挙では公認4人が当選している。

また地方議会で会派を組む際、会派名に「みんなの党」または「みんな」の文言を入れる規定がある。

解党後の地方組織

みんなの党はかねてから各地の地方議会で、公認した候補者が当選後や会期中に会派を離脱したり分裂する例が相次いでいたほか、結いの党結党に際しては多数の地方議会議員がこれに応じて参加した(#党運営・野党再編を巡る党内対立の激化も参照)。解党に際して、地方組織に関する事項は党本部から全く何も通達や指示がなかったとされる。党解散時点で残存していた各地のみんなの党会派や地方組織はそれぞれ解消・あるいは会派名称を変更して活動している。とくに渡辺喜美前代表に近い地方議員らは会派名に「闘う改革の会」を入れて活動している。[Facebook post|hideyuki11|741732439228987]。また、無所属となっても会派名にみんなの党を残したまま活動している例もある。以下に数例を挙げる。

また、音喜多駿都議は会派での活動と並行して日本を元気にする会の設立に参加した。

役職

歴代役員

代表 幹事長 政策調査会長 衆議院国会対策委員長 参議院国会対策委員長 就任年月
渡辺喜美  江田憲司 浅尾慶一郎 山内康一 2009年9月
 〃  〃  〃  〃 水野賢一  2010年7月
 〃 浅尾慶一郎 水野賢一  〃  〃 2013年8月
浅尾慶一郎 水野賢一 中西健治  〃 松田公太 2014年4月

※なお、結党時は役職名を「パートナー」としていた。


党勢の推移

衆議院

選挙 当選/候補者 定数 得票数(得票率) 備考
選挙区 比例代表
(結党時) 4/- 480 解散後のため正確には0。下記参照
第45回総選挙 5/15 480 615,244(0.87%) 3,005,199(4.27%) その後3名入党
第46回総選挙 18/69 480 2,807,244(4.71%) 5,245,586(8.72%) その後10名離党
  • みんなの党結成は衆議院解散後なので、形式的には結成時の所属衆議院議員は0。ここでは結成に参加した前職衆議院議員の人数を議席数とした。

参議院

選挙 当選/候補者 非改選 定数 得票数(得票率) 備考
選挙区 比例代表
(結党時) 1/- 242 その後1名失職、1名入党
第22回通常選挙 10/44 1 242 5,977,391(10.24%) 7,943,649(13.59%) その後2名入党
第23回通常選挙 8/34 10 242 4,159,961(7.84%) 4,755,160(8.93%) その後7名離党、比例当選の離党者1名死亡により繰上当選1名

所属国会議員

2014年9月14日現在の状況 衆議院議員8名、参議院議員12名

衆議院議員
渡辺喜美
栃木3区、衆6
浅尾慶一郎
神奈川4区、衆2参2
山内康一
比例北関東、衆3
柏倉祐司
比例北関東、衆1
中島克仁
比例南関東、衆1
三谷英弘
比例東京、衆1
杉本和巳
比例東海、衆2
佐藤正夫
比例九州、衆1
参議院議員
2016年改選 水野賢一
千葉選挙区、衆4参1
中西健治
神奈川選挙区、参1
松田公太
東京選挙区、参1
山田太郎
比例代表、参1
田中茂
比例代表、参1
2019年改選 和田政宗
宮城選挙区、参1
行田邦子
埼玉選挙区、参2
松沢成文
神奈川選挙区、衆3参1
薬師寺道代
愛知選挙区、参1
山口和之
比例代表、衆1参1
渡辺美知太郎
比例代表、参1
井上義行
比例代表、参1

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  • 2011年 - 11億5353万9091円

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  • 2012年 - 14億0914万1980円

政党交付金

  • 2009年 - 1億1353万7000円
  • 2010年 - 6億7578万0000円
  • 2011年 - 11億1630万4000円
  • 2012年 - 11億1829万9000円
  • 2013年 - 20億2768万7000円

関連項目

外部リンク

テンプレート:みんなの党
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  2. (2010-03-13) みんなの党支持率急上昇 「小さな政府」明確だから 渡辺喜美インタビュー(上) J-CASTニュース [ arch. ] 2010-04-19
  3. みんなの党、公式Facebookを刷新して衆院選で選挙法に挑むサーチナ2012年11月20日
  4. 日本経済新聞2012年12月7日夕刊
  5. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「jiji140411」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  6. (2011-11-30) 平成22年分政治資金収支報告書 PDF 総務省 2011-11-30 2 [ arch. ] 2014-04-08
  7. (2012-11-30) 平成23年分政治資金収支報告書 PDF 総務省 2012-11-30 2 [ arch. ] 2014-04-08
  8. () みんなのかわら版 - みんなの党 みんなの党 [ arch. ] 2014-04-04
  9. (2009/-12-05) [ 川田龍平が投じた「一石」 ] 毎日新聞 [ arch. ]
  10. (2011-04-26) みんな・寺田氏、役職停止6カ月 子ども手当つなぎ法案造反で 産経新聞 arch. 2011-04-29 2014-04-04