記者室
記者室(きしゃしつ)は官公庁等の建物内にある、マスメディアの記者が使用するための部屋である。記者の団体である記者クラブが使用する。
室内には各記者のための机・席が設けられている。記者のほかに事務の職員が常駐している。
- 記者発表(プレスリリース)を行うためには通常は事前に記者クラブに連絡をしておく必要がある。
一般の民間企業、個人がプレスリリースを行う場合、通常は地元の県庁や市役所の記者クラブに出向いて行うことになる。その企業の業種に関係する中央省庁の記者クラブで行うことも多い。
記者発表
- 一般に記者発表というと、多くの記者の前でカメラのフラッシュを浴びながら行うようなものを連想することが多いと思うが、必ずしもそういった記者発表ばかりではない。
事前に作成したプレスリリース(資料)を各記者の机の上に配って終わり、ということも少なくない。それは、記者の人数も限られていて席に不在の場合も多く、また多くの記者が多忙であるためである。記者も多くの題材を抱えているので、必ずしも配布された資料を全て記事にしているわけではない。
記者室に入り、発表資料を配布したい場合、原則として事前に許可を得なければならない。 また、記者室内で記者がくつろいでテレビを見たりしていることがあるが、暇そうだからといって話しかけたりすると記者室の職員から制止されることがある。話をしたい場合、職員に申し出て許可を得なければならない。
コスト
以前は、記者達は記者室の水道光熱費等はその官公庁が負担するのが当然と考えていた。そして当然のことのように税金で負担されていたのである。
最近は、ようやくそれはおかしいという認識が広まりつつあり、費用をマスコミ各社に求める官公庁もでてきてはいるが、それは全体から見たらごく一部に過ぎないのが現状である。
その他
地域によっては記事になるようなニュースが少ない記者クラブも少なくない。事件がないのでマージャンで暇をつぶしているクラブもある。事件が起これば夜中であっても仕事をするが、事件がなければソファーで寝そべってテレビを見ている人もいる。もっとも本人は情報収集と称していたりする。記者室でくつろいでいる記者に話しかけようとすると記者室の職員に制止される場合があり、記者に用事がある場合、職員に取り次いでもらうのが原則である。
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