秋田県立秋田南高等学校
秋田県立秋田南高等学校(あきたけんりつ あきたみなみこうとうがっこう)は、秋田県秋田市仁井田にある県立高等学校。
地元では「ナンコー」「シュウナン」等と呼ばれる。地元の国公立大学を中心に卒業生の殆どが大学進学を希望する。校章は「秋田蕗」。秋田県高等学校体育連盟の事務局校となっており、歴代校長が同連盟の会長となっている。
目次
酒酔い運転直前、PTA副会長2人と飲酒。逮捕の秋田県立高教諭
秋田県立秋田南高教諭の高橋政晶(50)が道交法違反(酒酔い運転)で逮捕された事件で、運転の直前まで同校PTA副会長2人が一緒に飲食していたことが分かった。
車を運転すると知っていて酒を勧めた場合、道交法違反(飲酒運転幇助)に問われる可能性があり、2人は県警から事情を聴かれた。
大館署によると、高橋容疑者は2014年7月4日午後10時50分ごろ、同県大館市長倉のホテルの駐車場で酒に酔った状態で車を運転し、駐車車両数台にぶつかった後、フェンスに衝突。通報で駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。
県教委や秋田南高によると、高橋容疑者は4、5の両日に同市で開かれた東北地区高等学校PTA連合会の大会に参加するため、自家用車で訪れ、4日午後3時半ごろ、このホテルにチェックイン。午後5時から7時まで近くの別のホテルで開かれた「情報交換会」と称する懇親会で飲食していた。
懇親会には東北6県の高校PTA関係者約600人が参加。米田進教育長や平川祐作生涯学習課長らも招かれていた。その後、高橋容疑者と秋田南高PTA副会長2人が近くの居酒屋で二次会を行った。高橋容疑者はビールや日本酒を飲んだという。3人は午後10時ごろ、徒歩で宿泊先のホテルに戻ったという。
西村充司副校長は「ホテルに戻った後、高橋容疑者が車を運転するとは誰も想像できなかったはずだ」と話している。大館署は高橋容疑者の飲酒状況について引き続き捜査している。
沿革
年表
- 1961年11月 - 校地を秋田市仁井田字二ツ屋潟に選定。
- 1961年12月 - 秋田県議会議案200号により秋田県立秋田南高等学校の名称で、秋田高校旧校舎を仮校舎とし、翌1962年4月より開校決定。
- 1962年4月 - 秋田県民会館において開校式、仮校舎において入学式を挙行。
- 1962年5月 - 校章制定。
- 1962年12月 - 管理棟、普通教室竣工、仮校舎から移転。
- 1963年1月 - 校舎建築第1期工事竣工式を挙行。
- 1963年10月 - 校旗制定。
- 1963年12月 - 校舎建築第2期工事(特別教室棟、体育館)竣工及び全校舎落成式を挙行。
- 1964年9月 - 第1回学校祭(秋南祭)開催。
- 1965年3月 - 校歌制定、創立記念日を4月13日と制定。
- 1966年8月 - プール完成。
- 1967年8月 - 教育振興会発足。
- 1968年2月 - 正門及び通用門完成。
- 1969年3月 - 格技場(柔剣道場)竣工。
- 1971年3月 - 校舎第2期補修工事完了。
- 1971年5月 - セミナーハウス竣工。
- 1971年9月 - 創立10周年記念式典挙行。
- 1974年6月 - 小体育館竣工。
- 1976年4月 - 学校所在地が住居表示により、秋田市仁井田緑町4番1号に変更。
- 1978年8月 - 校舎大規模改修に着工。
- 1981年11月 - 吹奏楽部が全国大会において5年連続金賞受賞により、全日本吹奏楽連盟より表彰され、特別演奏を披露。
- 1981年12月 - 大体育館改修工事が完了。
- 1982年11月 - 普通教室棟(9教室)増設竣工・創立20周年記念式典挙行。
- 1983年8月 - 南高校PTAが、全国高校PTA連合会大会において生徒の健全育成と地区PTA活動の業績により全国表彰。
- 1983年12月 - 国道13号拡張工事に伴い、「秋田南高校地下道」が完成し、校門を移築。
- 1988年3月 - 普通教室棟(3教室)増設竣工。
- 1988年4月 - 英語科新設(1学級定員45名)。
- 1989年6月 - 校舎改築期成同盟会設立。
- 1990年8月 - 「秋田南高校前地下道」の清掃活動で生徒会が国道愛護団体として建設省(現、国土交通省)より表彰。
- 1992年10月 - 創立30周年記念式典挙行・校訓「獨立自尊」を制定。
- 1997年3月 - 旧校舎解体工事着工、校舎移転。
- 1997年10月 - 新校舎落成記念式典挙行。
- 1997年11月 - 野球部等屋内練習場竣工。
- 1998年3月 - 野球部・サッカー部室竣工。
- 1998年9月 - アーチェリー場竣工。
- 1998年10月 - グラウンド飛砂防止ネット設置。
- 1999年4月 - 全学年9学級(普通科8、英語科1)。
- 2002年4月 - 普通科1学年減。
- 2002年10月 - 創立40周年記念式典挙行。
- 2004年4月 -SELHiに指定 、韓国・郡山女子高等学校との交流事業開始
- 2004年4月 - 同窓会創立40周年記念植樹(ふれあい広場「南高梅」)。トレーニングセンター竣工。
- 2005年10月 - 乗用エレべータ新設
- 2006年9月 - SELHi公開研究会開催。
- 2009年4月 - 文部科学省「英語教育改善のための調査研究事業」指定校(指定期間1年間)。
- 2012年4月 - 普通科1学年減。(普通科6、英語科1)
- 2012年6月 - 校訓碑「獨立自尊」建立。
- 2012年10月 - 秋田県民会館にて創立50周年記念式典挙行。天野正道(11期)に50周年記念曲の作曲、記念曲演奏の指揮を依頼(50周年記念曲「 Musique pour la Cérémonie 式典のための音楽 」)。また、倉田よしみ(9期)にイメージキャラクターの制作依頼。
教育方針
福澤諭吉の語である「獨立自尊」を校訓とし、人に頼らず、自らの尊厳を保つ人間の形成を目指している。文武両道を重んじ、学業、部活動共に盛んである。
指導目標
- 独立自尊の精神を養い、活力ある規律正しい学校生活を通して青年の夢を育てる。
- 学問尊重の精神を培い、学力の向上を図り、個性に応じた進路の志望の達成を期する。
- 健康の増進と向上を図り、学習と部活動の両立のできる生徒の育成を目指す。
- 豊かな情操を養い、広い視野と協調性とを持ち、自他を敬愛する心を深める。
教育課程
- 普通科(6クラス)
- 英語科(1クラス)
の2つが設置されている。
普通科は2年次より文系・理系に分かれ、3年次ではさらに国公立・私立大学の志望ごとに分けられ受験対策が行われる。
英語科は名称のごとく英語教育に重点をおいており、英語関連の教科も普通科より多く、その代わり理数科目で一部履修しないのがあるなど、基本的に文系向けのクラスである。2004年にSELHiに指定された。2005年度より英語科クラスは普通科とは別に修学旅行へ行き、その行き先は2004年度はマレーシア、2005年度はバンクーバーであった。また海外から来た学校訪問団との交流機会もあり、韓国の郡山女子高等学校とは定期的な交流を続けるという協定を結んだ。
学校行事
- 4月 入学式・始業式
- 5月 入学オリエンテーション(大潟村のホテルに宿泊し授業ガイダンス、新入生同士での交流行事などを行う。)
- 7月 学校祭「秋南祭」
- 8月 夏休み勉強合宿(希望者のみ)
- 10月 修学旅行、運動会
- 12月 冬休み勉強合宿(希望者のみ)
生徒会活動・部活動など
運動部
個人競技を中心に、いくつかの運動部が県内屈指の実力を持つ。特に男子剣道部は毎年上位入賞を果たしている。(平成19年度玉竜旗高校剣道大会では20人抜きを果たした)
しかし一方では野球部や男子バスケ部など、県内では上位の実力ながら全国大会出場を果たせていない部も多い。1998年には県内初のアーチェリー部が発足した。
- サッカー、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ソフトテニス、剣道、卓球、ラグビー、フェンシング、陸上競技、アーチェリー、ハンドボール、水泳、登山
文化部
吹奏楽部の活躍は著名であり、特に、髙橋紘一が指導し、その教え子でもある天野正道が編曲を行った1976年から1982年にかけ、全国大会において6回連続の金賞を受賞した(1981年大会は審査対象外の招待演奏)。指導者が変わってからも3年連続出場を数度果たすなど、全日本吹奏楽コンクールの常連となっている。
2010年までの全国大会出場回数は27回(1981年の招待演奏を含まず)で、これは所属する東北支部(高等学校の部)の団体では1位であり、全国的に見ても6位となる。 近年は近現代のフランス系作曲家(特にモーリス・ラヴェル)の作品を演奏することが多いが、1970年代後半から1980年代にかけ邦人作曲家(三善晃、矢代秋雄など)の作品を吹奏楽界に持ち込んだことでも知られ、他団体とは違う独特な選曲を30年以上にわたり続けている。
また放送部、文芸部等もコンクールで好成績を残している。
交通
- JR東日本羽越本線・羽後牛島駅より徒歩10分。
- 秋田駅より秋田中央交通 大住線(南高校線)、柳原経由御野場団地線で「南高校前」下車。
- 同バス会社より、仁井田御所野線、御野場団地線など牛島経由のバスで「二ツ屋下丁」下車。徒歩3分。
- 羽後交通、急行角館秋田線、急行横手秋田線で「大野口」「牛島市営住宅前」下車。徒歩5分。
著名な出身者
- 倉田よしみ - 漫画家。味いちもんめの作画。
- 天野正道 - 音楽家
- 安田久 - 実業家
- 伊藤綾子 - アナウンサー
- 元祖爆笑王 - 放送作家。めちゃ²イケてるッ!などの構成。
- 柴田瞳 - 歌人
- 山田透 - アナウンサー
- 桜庭統 - 作曲家。テイルズ オブ シリーズやヴァルキリープロファイルシリーズの音楽担当。
- 穂積志 - 秋田市長
- 金田与施夫 - 牧師
- 佐藤健一 - アナウンサー
- 川島道行 - ロックバンドブンブンサテライツのギターボーカル。
- 川出康平 - 声楽家。プロ合唱団東京混声合唱団団員。
- 江野麻由子 - クロスカントリースキー・シットスキー選手。ソチパラリンピック日本代表。
教職員
- 湯澤寛(剣道家) - 選手として全日本剣道選手権大会出場。剣道部監督。