三浦大根
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三浦大根(みうらだいこん)は、神奈川県の三浦半島特産のダイコンの品種である。
かつては三浦半島の主力品種であったが、1980年(昭和55年)頃を境に作付が激減し、青首大根に主力の座を譲った。 現在は地域の出荷量全体の1%程度に留まり、主に正月商材として冬季にのみ流通する。
特徴
- 白首大根系の品種。重さは通常2.5~3kg、ときに5kg超、長さは約60cmほどになる。
- 首の部分が細くて尻に向って太くなる「中ぶくら」。このため収穫時に抜き難く、高齢化が進む農家から敬遠される原因となった。
- 肉質は緻密で柔らかく、煮崩れしにくいためぶり大根などの煮物やおでんの具に向く。辛味は強い。
利用法
- 煮物、なます、つま。
- 焼酎原料。
歴史
- 三浦半島では、江戸時代初期の寛永年間から大根栽培が行なわれていた。
- 練馬大根と三浦の地場大根との交雑によって、のちに三浦大根となる品種が生まれる。
- 1925年(大正14年) 三浦大根と命名される。
- 1979年(昭和54年) 台風20号によって甚大な被害を受ける。
- 1980年(昭和55年)頃より、急速に作付が減少し、青首大根に主力品種の座を譲る。