獄門(ごくもん)とは、江戸時代に庶民に科されていた6種類の死刑の一つで、斬首刑の後、死体をためし切りにし、はねた首を台に載せて3日間(2晩)見せしめとして晒しものにする公開処刑の刑罰。付加刑として財産は没収され、死体の埋葬や弔いも許されなかった。
首を晒す台を獄門台といい、高さ6尺(下部を土に埋めるので実際には4尺(1.2m))の台に五寸釘を二本下から打ち、ここに首を差したと言われている。獄門台の横には罪状を書いた捨札(すてふだ)が立てられた。
獄門の刑罰を科される犯罪は、強盗殺人、主人の親類の殺害、地主や家主の殺害、偽の秤や枡の製造などであった。