豊田駅
豊田駅(とよだえき)は、東京都日野市豊田四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。運転形態の詳細については該当記事を参照のこと。
目次
歴史
- 1901年(明治34年)2月22日 - 甲武鉄道の駅として開業[1]。旅客および貨物の取扱を開始。当時は、現在の南口だけに改札口のある小さな駅だった。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1958年(昭和33年)12月10日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1966年(昭和41年)11月10日 - 駅構内に豊田電車区を開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)11月25日 - 駅構内の豊田電車区を豊田車両センターに改称。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。崖線に沿って立地しているため、崖下側になる南口へは自由通路の階段を下り、崖上になる北口へは自由通路の階段を上って外へ出る。
改札口は1か所。自由通路に直結している。みどりの窓口・自動改札機・指定席券売機が設置されている。各ホームに2基ずつエスカレーターが備えられている(いずれも高尾寄り階段)。トイレは改札の内側の橋上部分にあり、車椅子対応トイレも設置されている。KIOSKは改札口を出て左手すぐにある。2008年(平成20年)には1・2番線、3・4番線ホームに待合室が設置された。中央線では八王子駅・高尾駅に次いで3番目である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■■中央線 | 下り | 八王子・高尾方面 |
3・4 | ■■中央線 | 上り | 立川・新宿・東京方面 |
当駅には中央本線の中距離列車も乗り入れるため、本項では中央線のラインカラーを■オレンジと■青の併記としたが、実際のホーム案内はすべて■オレンジのみ用いられている。下り本線は2番線、上り本線は4番線である。
高尾方に豊田車両センターがあり、当駅が始発終着となる列車も多い。ただし始発終着が設定されているのはほとんどが東京方面の通勤電車である。下りの当駅始発列車は2009年(平成21年)3月14日に設定された朝の大月行1本・甲府行1本、そして2013年(平成25年)3月18日に設定された夕方の高尾行1本(土曜・休日は運休)の計2 - 3本だけで、それ以外は始発駅の八王子駅・高尾駅または立川駅まで回送される。当駅で折り返す通勤電車は3番線発着だが、当駅終着の下り列車で豊田車両センターへ回送される場合は1・2番線に到着する。また八王子駅・高尾駅止まりの列車が同センターへ回送される場合は3番線で折り返す。
また、一部の列車は当駅で車掌が交代する。夜間滞泊の運用がある。
発車メロディ
2010年(平成22年)1月23日より、童謡の「たきび」が新たに使用されている。これは同曲の作詞者である巽聖歌が、駅の近隣である日野市旭が丘に住んでいたことによるものである。なお、誤乗防止のため、上り・下りホームでそれぞれ音程が変えられている。
利用状況
2013年度の乗車人員は1日平均30,910人である。多摩平・旭が丘・西平山地区から東京都心方面への通勤通学客の利用が多い。
コニカミノルタ・富士電機・ファナック・GEヘルスケア・ジャパン・日野自動車などへの通勤客や訪問客、首都大学東京日野キャンパス・中央大学・東京薬科大学・東京都立八王子東高等学校・東京都立日野台高等学校の学生も利用が多い。
近年の推移は下記の通り。
年度 | JR東日本 |
---|---|
1992年 | 37,490[2] |
1993年 | 38,110[3] |
1994年 | 37,778[4] |
1995年 | 37,205[5] |
1996年 | 36,825[6] |
1997年 | 35,888[7] |
1998年 | 34,890[8] |
1999年 | 34,290[9] |
2000年 | 32,572[10] |
2001年 | 32,866[11] |
2002年 | 31,750[12] |
2003年 | 31,427[13] |
2004年 | 31,827[14] |
2005年 | 32,747[15] |
2006年 | 32,828[16] |
2007年 | 33,108[17] |
2008年 | 32,572[18] |
2009年 | 31,320[19] |
2010年 | 30,580[20] |
2011年 | 29,772[21] |
2012年 | 30,222[22] |
2013年 | 30,910[23] |
駅周辺
北口
駅前ロータリーがあり、ロータリー内および周辺に京王電鉄バスの発着場およびタクシー乗り場がある。
南口
- 日野市立中央図書館
- 多摩信用金庫豊田支店
- 豊田駅前郵便局
バス路線
すべて京王電鉄バスにより運行される。首都大、中央大へは路線バスのアクセスとなるほか、コニカミノルタ・日本ビクターや東京薬科大学・帝京大学中学校・高等学校など、当駅および周辺道路を乗降場所とする企業、学校の送迎バスも多く、特に朝夕は活気にあふれている。
豊田駅北口
- 1番乗り場
- 3番乗り場
- 豊41:平山工業団地循環
- 4番乗り場
- 豊32:多摩センター駅行
- 系統なし:帝京大学中学校・高等学校行※在校生のみ利用可
- 5番乗り場
- 日05(日野市ミニバス旭が丘循環路線):旭が丘循環
- 平05(日野市ミニバス平山循環路線):平山循環
- 6番乗り場
豊田駅南口
- 高30(日野市ミニバス川辺堀之内路線):一番橋西経由 高幡不動駅行
その他
- 当駅 - 八王子駅間の線路南側に「西豊田駅早期実現を」という大きな看板があり、日野市がJRに新駅設置の要請を計画している[24]。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■■中央線
脚注
- ↑ 「停車場設置」『官報』1901年2月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 各駅の乗車人数(2000年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2001年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2002年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2003年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2004年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2005年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2006年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2007年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2008年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2009年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2010年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2011年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2012年度)
- ↑ 各駅の乗車人数(2013年度)
- ↑ 日野市「都市計画マスタープラン」第五章 地域別構想 豊田駅南地域PDF - 4ページ目に「(仮称)西豊田駅実現に向けてJRに要請」との表記がある。2012年8月23日閲覧。