電子工学に於ける増幅回路

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増幅回路とは少なくとも電力の増大が生じる場合にのみ、使う用語である。たまたま、電圧の増大があったとしても、それは付随的なことでそれが目的ではない。必ずしも入力波形と相似の関係である出力波形でなくてはならないというものではない。入力に対して非線形の出力波形をむしろ、望むこともある。そのような場合でも電力に着目したときは増大していなくてはならない。増幅作用というものが実現できるようになったのは、近年といっても過言ではない。これによって飛躍的に電子工学が発展した。それ以前は電子工学分野そのものが無かったといってもよかろう。その概念は例えて言えば、ガソリン原動機の自動車に乗り、アクセルを調整しながら操縦していることを想像してみるとよい。アクセルを踏む力(正確には勢力)は弱くてもその変化に応じて自動車が加速したりして速度の変化をしているわけである。つまり、微弱な勢力の変化が大きな勢力の変化に変えられたことになる。倍力装置ではない。外部からの勢力の供給がなされているのである。初期は真空管を利用して作られたが、トランジスタへと換わって来た。終段電力増幅器と呼ばれるように基本的に電力増幅を目的とする。似たものに変圧器というのがあるが、これにより昇圧された電圧、電流は勢力保存則により、積が一定である。