日本熊森協会
提供: Yourpedia
2010年12月5日 (日) 15:43時点におけるFromm (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: '''日本熊森協会'''(にほんくまもりきょうかい)は、自然環境の保護を目的として創立された会員制の団体。兵庫県西宮市…)
日本熊森協会(にほんくまもりきょうかい)は、自然環境の保護を目的として創立された会員制の団体。兵庫県西宮市に本部を置き、全国各地に20あまりの支部を持つ。多数の企業・団体が法人会員として支援する他、国会議員による議員連盟奥山水源の森 保全・再生議員連盟、学術団体日本奥山保全・復元学会も日本熊森協会の働きかけ・関与の元に設立されている。
目次
熊駆除を妨害するmixiの人達
歴史
- 1992年に兵庫県尼崎市立武庫東中学校の生徒がツキノワグマの保護を訴えるために始めた自然保護団体が前身。
- 1994年、兵庫県知事貝原俊民に直訴、今上天皇・皇后に手紙を書き、同年5月、羽田内閣の環境庁長官浜四津敏子が兵庫県ツキノワグマ狩猟禁止を発表する。
- 1997年に当時理科教師であった森山まり子が会長になり日本熊森協会を発足。
- 2002年に兵庫県西宮市に事務所を設置。
- 2010年には日本奥山保全・復元学会を設立、また、国会議員への働きかけにより奥山水源の森 保全・再生議員連盟が設立される。設立総会では、自然保護団体の代表として日本熊森協会が招かれた。
組織・役員・顧問
- 会長: 森山まり子
- 主な顧問
主要活動
自然保護事業
- 奥山保全復元(ドングリ類などの植樹・間伐による広葉樹林復元など)
- 奥山保全トラスト
- 「自然農」
野生動物保護活動
- 奥山保全再生活動
- クマ保護活動
- 太郎と花子のファンクラブ
- 外来動物の生命尊重
- ドングリ運び(後述)
広報活動
- 環境教育
- 原生林ツアー
- 講演
政策提言
- 兵庫県主催の自然保護に関する検討会委員など
ドングリ運び
2004年・2006年・2010年のツキノワグマの大量出没が見られた年に、都市の公園樹(カシ類・ナラ類など)のドングリを山に運ぶ活動を行った。2006年までは運び先は奥山であったが、2010年には、林道終点や集落裏山にも置いている。2010年からは、ヘリコプターを使用して車の入れない奥地への空輸も行った。日本熊森協会は、餌の不足により、飢えたクマたちの人里への出没を防ぐことが目的だとしている。
この活動には多くの問題点が指摘されているが、一方では「行動する自然保護運動」として評価する声もある。テレビ・ラジオ・新聞で取り上げられることもあり、賛否両論を呼んでいる。
問題点
他地域のドングリが森林生態系に持ち込まれることにより遺伝子攪乱や外来動物拡散の危険性がある。
日本熊森協会の見解
- スギ・ヒノキ林や里山の雑木林は「遺伝子攪乱され終わった」(原文ママ)林であり、地球温暖化の影響も受けているので、これ以上の遺伝子撹乱は起こりえない
- 運び込んだドングリが発芽したのを見たことがない
- ごくわずかな問題があるとしても緊急避難的措置として行っている。
協会の見解についての反論と検証
- 人間の匂いのついたドングリを(時には人里近くで)食べることで、クマが人里に下りてくるのを逆に誘発するのではないか=一種の「餌付け」にあたるのではないか。
- ブナ・ミズナラを含めた果実の豊凶は植物の繁殖戦略の1つであるという説明があり、ドングリ運びはブナ・ミズナラの繁殖戦略の妨害・撹乱になる可能性がある。
- 協会の主張は科学的裏付けがなされておらず、『これ以上遺伝子撹乱は起こりえない』と独自の意見を確定的なものとしている。
- この協会は問題点を検証することなく、ごくわずかなものと断定し無視している。