最強論争
最強論争とは動物や格闘家など特定のカテゴリーの中で単体での戦闘力が一番高いのはどれかをめぐる論争。食肉目や獣脚類、格闘家、フィクション中の生物などに関して盛んに繰り広げられている。
目次
概説
人間は、より強い存在には畏敬の念を持つものである。しかし、それが自分に害を与えるようではしゃれにならない。したがって、恐ろしく強いけれど、直接に被害を被らないものには好奇心が強く働くようである。恐竜が好かれる理由を、「強くて、凶暴で、絶滅しているから」と言った専門家がある。
そのようなジャンルでは、その中でどれがもっとも強いか、が議論になる例が多い。完全に同じジャンルに含まれていれば、そこで直接比較することができるから、一応は客観的な強弱の判定は可能になるから、この場合はあまり議論は盛り上がらず、「やっぱりあっちの方が強かった」と言った結論が出る。しかし、直接に対戦する機会がない例やその判断が難しい場合、およびそれが不可能な場合には、判断がつかない分、議論も盛り上がる。前者はたとえば格闘技最強論議や猛獣最強論議、後者の例はフィクションの場合や恐竜最強論議などが揚げられる。何しろ自分に直接には影響がないから、無責任な議論が作れるのもひとつの特徴である。
獣脚類最強論争
獣脚類ではティラノサウルスやギガノトサウルス、スピノサウルスなどが候補として挙がっている。
食肉目最強論争
トラとライオンが双璧であり、ヒグマやホッキョクグマを挙げる論者もいる。
格闘技最強論争
どの格闘技、あるいは武術(以下、この両者を厳密に区別しないで述べる)がもっとも強いか、という論争であるが、ある意味でこの手の論争の特徴を表しているとも言える。
多くの格闘技にはそれぞれに強さを比べるための試合の形式があるが、これはそれぞれに異なった形式やルールがあるため、異種格闘技間ではそのままに組み合わせて試合を行うことは出来ない。かといって片方のルールにあわせたのでは明らかに片方が有利になる。
また、実際には試合では使えない技、というものは多くの格闘技(特に武術的なもの)には少なくない。たとえば目つぶしなどは、大半の格闘技がその使用を禁じるが、命がけの場合には極めて有効で、それを技として組み込んである種目は少なくない。
このように、実際に平等に互いの強弱を比較する方法はない、といってよい。さらに、実際にそれを行うとすれば、それはその技を身につけた個人の間で行われるから、それぞれの体格や得手不得手、習熟度などが問題になる。それを平等にすると言っても、たとえば習熟にかけた年数を等しくすれば、速成が可能な技が有利になるであろう。
21世紀初頭の選手ではエメリヤ・エンコ・ヒョードルが頭ひとつ以上抜けている。その後をアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやミルコ・クロコップ、ジョシュ・バーネットが追う展開となっている。昔の英雄では大山倍達や力道山や塩田剛三などが候補として上げられている。
日本プロ野球の最強論争
打者ではイチロー・松井秀喜の2大巨頭が真っ先に上げられる。オールドファンからは王貞治・落合博満・張本勲・野村克也など。いぶし銀好みのファンからは、前田智徳や小笠原道大などもあげられる。投手では野茂英雄・松坂大輔など。昭和後期では斎藤雅樹・工藤公康などが抜群の安定感を誇った。昭和初期のオールドファンからは沢村栄治を上げるものも多いが、これは賛否両論にはっきり分かれている。
将棋の最強論争
戦国武将
大名では織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三巨頭はもちろん、武田信玄、上杉謙信、毛利元就などの百戦錬磨の名将もよく名があがる。武将では「日本一の兵」真田幸村は21世紀になっても非常に人気が高い。立花宗茂、島津義弘なども猛勇を世に知られている。
兵器最強論争
2007年現在戦闘機ではアメリカのF-22 ラプターがダントツの評判である。戦車ではアメリカのM1エイブラムスやドイツのレオパルド2などがしのぎを削っている。
フィクションに関する最強論争
バキでは範馬勇次郎、ドラゴンボールでは悟空や悟飯などが候補として挙げられている。
関連項目
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