木造伝教大師坐像は、滋賀県米原市朝日の観音寺に伝来する重要文化財の彫刻である。
頭部が頭布でつまれ、半眼で納衣に袈裟を掛けて法界定印を結び端然と礼盤座にすわる。胎内に貞応3年(1224年に相当)の墨書銘が確認でき最澄の彫像として現存最古とされる一木造である。