旧大塚家具

[[画像:300px-Tokyo_Fashion_Town.jpg|thumb|300px|大塚家具 有明本社ショールーム（TFTビル）]] '''株式会社大塚家具'''（おおつかかぐ、''Otsuka Kagu, Ltd.''）は、[[東京都]]に本社をおく[[家具]]販売会社である。対外的なコーポーレートブランドネーム（商標）としては「'''IDC大塚家具'''」（アイディーシーおおつかかぐ）の名称を用いている。 なお、[[大塚ホールディングス]]および同グループ傘下の家具メーカーである[[大塚家具製造販売]]とは沿革・資本共に一切無関係である。 == 概要 == [[1969年]]（[[昭和]]44年）に[[埼玉県]][[春日部市]]の[[東武伊勢崎線]][[春日部駅]]東口（春日部ショールームとは反対側）に[[キリ|桐]][[箪笥]]販売店「大塚家具センター」として創業。[[1993年]]（[[平成]]5年）に会員制を導入した<ref>{{Cite web|url=http://www.idc-otsuka.co.jp/contents/about/enkaku.html |title=沿革 |publisher=大塚家具 |accessdate=2013-03-23 }}</ref>。 自らの業態を「インターナショナルデザインセンター」（International Design Center）と称し、頭文字を取った「IDC」を商標の一部としている<ref>{{Cite web|url=http://www.idc-otsuka.jp/history/design_center.html |title=IDC大塚家具とは |publisher=大塚家具 |accessdate=2013-03-23 }}</ref>。 小売りだけではなく法人向けのコントラクト事業も手がけており、[[ホテル]]や医療施設などの内装のトータルコーディネートなどを行っている<ref>{{Cite web|url=http://www.idc-otsuka.co.jp/contents/business/hojin.html |title=コントラクト事業 |publisher=大塚家具 |accessdate=2013-03-23 }}</ref>。 == 沿革 == * [[1928年]]（[[昭和]]3年） - 創業者[[大塚勝久]]の父で[[キリ|桐]][[箪笥]]職人の大塚千代三が春日部で桐箪笥工房を立ち上げる<ref name="history">{{Cite web|url=http://www.idc-otsuka.jp/history/history.html|title=IDC大塚家具の歴史|publisher=大塚家具|accessdate=2015-02-26}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.data-max.co.jp/company_and_economy/2015/02/29503/0203_ks02/|title=大塚家具のお家騒動が映し出した「2代目のジレンマ」（後）|newspaper=NetIBニュース|publisher=データマックス|date=2015-02-03|accessdate=2015-02-26}}</ref>。 :* 11月 - 株式会社不二越銃砲火薬（後の株式会社大塚家具）設立<ref name="edinet">{{Cite web|url=http://www.idc-otsuka.jp/company/yuuhou/2013shouken.pdf|title=2013年度有価証券報告書|format=PDF|publisher=大塚家具|accessdate=2015-02-26}}</ref>。 * [[1953年]]（昭和28年）5月 - 大塚千代三の箪笥を専門に扱う[[合資会社]]大塚箪笥店を春日部に設立<ref name="history"/><ref name="edinet"/>。 * [[1969年]]（昭和44年） :* 3月 - 大塚勝久が大塚箪笥店から独立し、埼玉県春日部市にて、社員24名の'''株式会社大塚家具センター'''を設立、代表取締役社長に就任。 :* 4月 - [[春日部駅]]西口に1号店開店。 * [[1972年]]（昭和47年）8月 - 販売部門を株式会社桔梗として設立し、春日部駅東口で営業を開始。 * [[1978年]]（昭和53年） :* 7月 - [[休眠会社]]だった株式会社不二越銃砲火薬店が'''株式会社大塚家具'''に商号変更。 :* 12月 - 株式会社大塚家具が、株式会社大塚家具センター、株式会社桔梗及び[[不動産業]]になっていた合資会社大塚箪笥店の3社を吸収合併。東京都[[板橋区]]に本社を移転。 * [[1979年]]（昭和54年）[[7月]] - 東京都[[千代田区]][[九段北]]に本社を移転。 * [[1980年]]（昭和55年）6月 - 株式を店頭登録。 * [[1993年]]（[[平成]]5年） - 会員制導入。4月の日比谷ショールーム開設を皮切りに、10月までに全店舗を会員制に転換。「'''IDC大塚家具'''」の[[商標]]の使用を開始。 * [[1996年]]（平成8年）3月 - 本社を所在地である[[東京都]][[江東区]][[有明 (江東区)|有明]]の[[東京ファッションタウン|東京ファッションタウンビル]]に移転。 * [[2006年]]（平成18年）9月 - 非連結子会社として秋田木工株式会社設立。 * [[2007年]]（平成19年）5月8日 - [[証券取引等監視委員会]]が、大塚家具が配当予想の修正を行うという重要事実を知りながら公表前の2006年2月10日から22日にかけて自己株7万9000株を買い付けたという[[インサイダー取引]]を行ったとして、[[金融庁]]に3044万円の課徴金納付命令を出すよう勧告<ref>{{Cite news|url=http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-25871020070508|title=大塚家具の自社株買いにインサイダー取引＝証券監視委|newspaper=[[ロイター]]|date=2007-05-08|accessdate=2015-02-25}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.fsa.go.jp/news/18/syouken/20070529-1.html|title=株式会社大塚家具の株券に係る証券取引法違反に対する課徴金納付命令の決定について|publisher=金融庁|date=2007-05-19|accessdate=2015-3-4}}</ref>。 * [[2009年]]（平成21年）3月 - 創業者の大塚勝久の娘である[[大塚久美子]]が社長に就任（[[#経営方針を巡る内部対立|後述]]）。 * [[2014年]]（平成26年）7月 - 大塚久美子社長が解任され取締役に、父の勝久会長が社長を兼任。 * [[2015年]]（平成27年）1月 - 大塚久美子取締役が社長に復帰。 * [[2015年]]（平成27年）3月 - 株主総会での決議を経て大塚勝久会長が退任<ref name="release20150327-2">{{Cite press release|format=PDF|url=http://www.idc-otsuka.jp/company/ir/tanshin/h-27/h27-3-27-2.pdf|title=代表取締役の異動に関するお知らせ|publisher=大塚家具|date=2015-03-27|accessdate=2015-03-28}}</ref>。 === 経営方針を巡る内部対立 === 大塚家具は創業者である[[大塚勝久]]が取り入れた、広告宣伝費の大量投入と「入店時に顧客名簿を作成し（＝[[会員制]]の導入{{Refnest|group="注"|会員制の導入については、大塚家具の創業当時、定価表示の値札に対して購入時に値引き販売するスタイルが一般的だった家具販売業界において、常識破りともいえる「家具メーカーからの直接大量仕入れによる仕入れ価格の低減」と「（値引き済みの）実売価格表示」を実施し、これに業界が反発したことから「会員になった顧客にのみ値引き済みの価格を提示する」形としてメーカー等の反発を抑えたとしている<ref name="history"/><ref>{{Cite news|author=坂口孝則|url=http://toyokeizai.net/articles/-/61988|title=大塚家具、「お家騒動」で見落とされた本質|work=東洋経済オンライン|publisher=[[東洋経済新報社]]|date=2015-02-28|accessdate=2015-03-28}}</ref>。}}）、店員が顧客について回る」という積極的な接客により“結婚後のまとめ買い”需要を取り込むことで成長。2001年12月期には営業利益75億円でピークを迎えた<ref name="toyokeizai20150125">{{Cite web|url=http://toyokeizai.net/articles/-/58372|title=続報! 大塚家具､父娘「激突」の舞台裏|work=東洋経済オンライン|publisher=[[東洋経済新報社]]|date=2015-01-25|accessdate=2015-02-25}}</ref>が、その後住宅需要低迷や[[ニトリ]]・[[イケア]]をはじめとする新興勢力の台頭、さらには自社株買いに伴う不祥事に伴い業績が低迷<ref name="sankei20150220">{{Cite news|url=http://www.sankei.com/premium/news/150220/prm1502200006-n1.html|title=【経済インサイド】大塚家具“泥沼内紛”招いた「父＝職人気質」と「娘＝現代才女」の水と油|newspaper=[[産経新聞]]|date=2015-02-20|accessdate=2015-02-25}}</ref>。2005年には[[執行役員]]制を導入。従業員出身の取締役を解任し、5人の[[取締役]]全員を一族から選任した<ref name="nikkei-biz20150312">{{Cite news|author=磯山友幸|url=http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150311/278546/|title=大塚家具、大塚久美子社長が激白! 「すべて話します」「会長は個人商店流の経営を続けたいだけ」|newspaper=[[日経ビジネスオンライン]]|publisher=[[日経BP]]|date=2015-03-12|accessdate=2015-03-28}}</ref>。 2009年3月の株主総会で、創業以来社長を務めてきた大塚勝久が会長に退き、後任に勝久の娘（長女）で旧[[富士銀行]]（現[[みずほ銀行]]）出身の[[大塚久美子]]を社長に昇格させた。久美子は勝久の用いた接客方法が「利用客の心理的な負担になり、客足を遠のかせる」と判断、「（一人でも）入りやすく、見やすい、気楽に入れる店作り」を目指し、店舗にカジュアルな雰囲気を施して積極的な接客を控える手法を取り入れ、10年以上減り続けてきた入店者数を増加に転じさせるなど業績改善に一定の効果をもたらした<ref name="toyokeizai20150125"/>。しかし、これが「自身の築いた経営路線の否定」と映った勝久は2014年7月、取締役会で業績不振を理由として久美子社長の解任を提案<ref name="toyokeizai20150125"/><ref name="sankei20150220"/>、これが成立した{{Refnest|group="注"|[[週刊東洋経済]]は、久美子を除く7人の取締役のうち、5人が賛成、社外取締役の1人が反対、1人が棄権したと報じている<ref name="toyokeizai20150125"/>}}ことを受けて久美子は無役の取締役に降格。勝久が社長を兼務して現場に復帰し、久美子の社長時代に新規顧客層の開拓のために開いた北欧インテリアのショッピングモールサイト「Morgenmarked」（モルゲンマルケット）とその実店舗<ref>{{Cite news|url=http://news.mynavi.jp/news/2014/04/16/079/|title=東京都目黒区の北欧家具店「Morgenmarked目黒通り」で1周年企画開催|newspaper=[[マイナビニュース]]|date=2014-04-16|accessdate=2015-03-02}}</ref>「Morgenmarked 目黒通り」（東京都[[目黒区]]）、[[佐藤オオキ]]主宰のデザインオフィス「nendo」とのコラボレーションによるセレクトショップ<ref>{{Cite news|url=http://ryutsuu.biz/store/f052421.html|title=大塚家具／青山に新セレクトショップ「EDITION BLUE」オープン|newspaper=流通ニュース|date=2013-05-24|accessdate=2015-03-02}}</ref>「EDITION BLUE 青山」（東京都[[渋谷区]]）、[[リブセンス]]との共同事業で展開していた家具・インテリアの通販サイト「kagūno」（カグーノ）をいずれも2014年11月末で閉店・閉鎖させ<ref>{{Cite news|url=https://netshop.impress.co.jp/node/1442|title=大塚家具が通販サイトを相次ぎ閉鎖、理由は「社長と会長の事業方針の違い」|newspaper=ネットショップ担当者フォーラム|publisher=[[インプレス]]|date=2015-03-27|accessdate=2015-03-28}}</ref>、高額商品を前面に出した広告を大量投入するなど、久美子のとった路線変更をすべて否定するかのように従前の経営手法に戻した施策を採り始める<ref name="toyokeizai20150125"/>。 ところが、社長交代後も業績はさらに低迷。店長16名のうち10名を解任するなどの前社長派に対する[[粛清]]人事や、多額の宣伝広告費の積み増し、故郷春日部における5000坪の[[土地]]購入などがなされていたこともあり、2015年1月15日、全社外役員である[[社外取締役]]3名及び、[[社外監査役]]3名の連名で、取締役会付議や[[コンプライアンス]]体制の強化、経営における合理性の確保などを求める要望書が出された。また要望書の提出と同時に、2014年に前社長解任に賛成した[[三井住友銀行]]出身の社外取締役1名が辞任した<ref name="gendai-biz20150304">{{Cite news|author=磯山友幸|url=http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42327|title=大塚家具「ワンマン」会長に、社外役員6人が突き付けた「改善要求6ヵ条」を公開。父娘対立の裏に深刻なガバナンス欠如があった|newspaper=現代ビジネス|publisher=[[講談社]]|date=2015-03-04|accessdate=2015-03-28}}</ref>。 平成26年12月期業績について2度の業績下方修正を経て4年ぶりの営業赤字に転落する事態となったことを受け、2015年1月28日の取締役会では、久美子の社長復帰・勝久の会長専任を決定する。このときの取締役会については、複数のメディアが取締役7人のうち4人が賛成、勝久及び長男勝之専務を含む3人が反対という僅差で可決された<ref name="gendai-biz20150304"/><ref name="sankei20150220"/><ref name="nikkeibp20150220">{{Cite web|author=磯山友幸|url=http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130321/245368/?rt=nocnt|title=取締役会4対3、大塚家具の仁義なき戦い|work=[[日経ビジネス]]|publisher=[[日経BP]]|date=2015-02-20|accessdate=2015-02-26}}</ref><ref name="asahi-np20150226">{{Cite news|url=http://www.asahi.com/articles/ASH2T7QZVH2TULFA031.html|title=大塚家具、販売手法めぐり父娘が対立　互いに退陣要求|author=北川慧一|newspaper=[[朝日新聞]]|date=2015-02-26|accessdate=2015-02-26}}</ref>と報じている。 取締役会の翌日（1月29日）、今度は勝久が3月での株主総会で自身を含む新たな取締役の選任を求める株主提案（この中に久美子社長は含まれておらず、事実上の久美子社長の取締役解任動議）を提出するが、2月13日の取締役会で会社としてこの株主提案に反対する決議を可決。逆に久美子（会社側）が勝久を「当社経営を再度混乱かつ不透明にさせ、当社の企業価値・株主利益を毀損するものである」として、3月の株主総会で勝久を含まない新たな取締役を選任する会社提案（すなわち勝久の取締役解任決議案）を株主総会に提出することを決定した<ref name="sankei20150220"/><ref name="nikkeibp20150220"/><ref>{{Cite web|url=http://toyokeizai.net/articles/-/61257|title=大塚家具、父娘が｢解任｣し合う激しい応酬|work=r東洋経済オンライン|publisher=[[東洋経済新報社]]|date=2015-01-25|accessdate=2015-02-25}}</ref>。大塚家具の筆頭株主は勝久で、逆に第2位の株主である株式会社ききょう企画（大塚家の資産保有会社、1985年9月設立<ref>{{Cite web|url=http://www.kabupro.jp/edp/20080401/S00004KZ.pdf|format=PDF|title=株式会社ききょう企画 大量保有報告書|work=株主プロ|publisher=有報データマイニング|accessdate=2015-02-27}}</ref>、勝久の5人の子供が18%づつ、勝久の妻が10％の株を保有している）からは[[大塚勝之]]（勝久の長男、[[名古屋芸術大学]]卒業）取締役、大塚千代子（勝久の妻、久美子の母）監査役が解任され、大塚雅之（勝久の次男）、次女が取締役に、三女が監査役に就任している<ref name="toyokeizai20150125"/>など、創業者一族同士による[[プロキシーファイト]]（委任状争奪戦）に発展する{{Refnest|group="注"|[[読売新聞]]は、取締役専務の勝之と千代子が勝久に近い立場とされ、逆に執行役員の雅之と取締役上席執行役員の佐野春生（勝久の三女・智子の夫）及び次女、三女が久美子に近い立場と報じている<ref>{{Cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150226-OYT1T50066.html|title=父には長男、娘には次男・次女らがつく大塚家具|newspaper=[[読売新聞]]|date=2015-02-26|accessdate=2015-02-26}}</ref>。}}という、[[同族経営]]の上場企業としては異例の経営対立（このことから「[[お家騒動]]」<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83601740U5A220C1000000/|title=相いれぬ父娘 大塚家具、泥沼化する「お家騒動」|newspaper=[[日本経済新聞]]電子版|date=2015-02-25|accessdate=2015-02-27}}</ref>「（公開）親子げんか」<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkansports.com/general/news/1452613.html|title=大塚家具「公開親子けんか」長女の続投を可決|newspaper=[[日刊スポーツ]]|date=2015-03-28|accessdate=2015-03-28}}</ref>などと呼ぶメディアも少なくなかった）が生じた。 委任状を巡っては3月14日までに、大株主で米国の投資ファンドであるブランデス・インベストメント・パートナーズと、[[株主の議決権|議決権行使]]助言大手であるインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ (ISS) およびグラス・ルイスが会社提案（社長側）に賛成する意見を表明する<ref>{{Cite news |title=大塚家具大株主の米ファンドの見解要旨 |author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-11 |url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10IAX_Q5A310C1000000/|accessdate=2015-3-14}}</ref><ref>{{Cite news |title=米ISS、社長側を支持　大塚家具の委任状争奪戦 |author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-14 |url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14H3C_U5A310C1TJC000/|accessdate=2015-3-14}}</ref>一方で、業界団体である家具経済同友会<ref>{{Cite news |title=家具の業界団体は会長側を支持　大塚家具の委任状争奪戦 |author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-21|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20IJI_Q5A320C1TJ2000/|accessdate=2015-3-23}}</ref>と、取引先である[[フランスベッド]]が会長側の支持を表明していた<ref>{{Cite news |title=フランスベッド、大塚家具総会で会長支持　株式3%保有 |author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-25|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25I14_V20C15A3TJ1000/|accessdate=2015-3-27}}</ref>。また社員株主によって構成される従業員持株会は、各社員の判断に委ねる自由投票とする方針も明らかとしていた<ref>{{Cite news |title=大塚家具、社員株主は自由投票　大塚家具、株主総会で|author= |agency=|publisher=共同通信 |date=2015-3-11|url=http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031101002065.html|accessdate=2015-3-27}}</ref>。 3月27日開催された定時[[株主総会]]には200人が出席。3時間余りにわたって開催され、16万5340個の議決権行使に対し、会社提案への賛成票が61%と過半を占め<ref>{{Cite news |title=大塚家具、久美子社長側に経営権　株主総会で決定|author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-27|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGD27H0C_X20C15A3MM0000/|accessdate=2015-3-27}}</ref>、勝久会長が提案した自身の社長復帰と久美子社長の退任を要求する提案は否決された<ref>{{Cite news |title=大塚家具、久美子社長は続投　総会で決着、創業者会長退任|author= |agency=|publisher=共同通信 |date=2015-3-27|url=http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015032701001573.html|accessdate=2015-3-27}}</ref>。総会後久美子社長が記者会見を開き、「総会後はノーサイド。全員が心をひとつにして、信頼回復に努めていきたい」と決意を表明した<ref>{{Cite news |title= 大塚家具社長「一般株主から強い支持」勝久氏の処遇、明言避ける |author= |agency=|publisher=日本経済新聞 |date=2015-3-27|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL27HQY_X20C15A3000000/|accessdate=2015-3-27}}</ref>。また総会後大塚家具は勝久会長が27日の株主総会終結時をもって取締役を任期満了により退任したと発表した<ref>{{Cite news |title=久美子社長、新体制で経営改革を　大塚家具、和解に向け努力|author= |agency=|publisher=共同通信 |date=2015-3-27|url=http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015032701001828.html|accessdate=2015-3-27}}</ref><ref name="release20150327-2"/>。 なお「ききょう企画」について、久美子が差し押さえを免れて計189万株の保有議決権を確保することを目的に貸付実績がないまま[[譲渡担保]]契約を締結する手法で虚偽の名義移転をしていたとして、130万株譲渡の際にききょう企画の15億円分の社債を保有する債権者である勝久が株を返すよう求める民事訴訟を2月25日に[[東京地方裁判所]]に起こしたことも明らかになっており<ref name="asahi-np20150226"/>、3月3日には勝之が説明会を開き「そもそも、ききょう企画があること自体が今回の問題の根源。久美子社長がききょう企画を使って大塚家具を乗っ取ろうとしている」と述べ、厳しい口調で久美子社長を批判している<ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/economy/news/150303/ecn1503030048-n1.html|title=大塚家具“騒動” 今度は専務の長男が久美子社長を批判「会社を乗っ取ろうとしている」|newspaper=産経新聞|date=2015-03-03|accessdate=2015-03-28}}</ref>。一方で、久美子側は事業承継対策として株式を散逸させないために資産管理会社（ききょう企画）を設立して法人所有に移行させることが会社設立の目的だった<ref name="nikkei-biz20150312"/>とした上で、勝久の主張について「（勝久側の）事実認識にそもそも誤りがある。」「15億円の返済についてはロールオーバー（再契約）の暗黙の了解がある」と反論している。 == 店舗 == [[宮城県]]・[[埼玉県]]・[[東京都]]・[[神奈川県]]・[[愛知県]]・[[大阪府]]・[[兵庫県]]・[[福岡県]]に14店舗と、コンセプトショップとして[[アウトレット]]家具を扱う「横浜アウトレット」（神奈川県）と、家具の[[セレクトショップ]]である「モダンスタイルショップ[[淀屋橋]]」（大阪府）の2店舗の計16店舗を展開する。 大塚家具の店舗はコンセプトショップと[[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]店・銀座本店（いずれも[[東京都]]）以外は全て「ショールーム」と称しており、その大半がビルの複数フロアを借り上げた大規模なものとなっているのが特徴で、店舗ごとに「○○地区最大のインテリアショールーム」という謳い文句がつくことが多い。ショールームのうち[[春日部市|春日部]]は旧[[イトーヨーカ堂|イトーヨーカドー]]春日部店を、[[新宿]]は旧・新宿[[三越]]新館を、[[栄 (名古屋市)|名古屋栄]]は[[東海放送会館]]（[[東海テレビ放送|東海テレビ]]・[[東海ラジオ放送|東海ラジオ]]）旧館を、[[大阪南港]]は[[アジア太平洋トレードセンター|ATC]] ITM棟をそれぞれ一棟丸ごと借り上げて店舗としている。 {{main2|各店舗の詳細については公式サイト「[http://www.idc-otsuka.co.jp/showroom/showroom.html 店舗一覧]」を}} === 店舗ギャラリー === <gallery widths="210" heights="160px"> ファイル:Solala Plaza cropped.jpg|[[仙台市|仙台]]ショールーム（[[ソララガーデン|ソララプラザ]]） ファイル:Tokyo Fashion Town.jpg|[[有明 (江東区)|有明]]本社（[[東京ファッションタウン|TFTビル]]東館） ファイル:Maruzen tokyu Building.JPG|[[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]店（[[日本橋丸善東急ビル]]） ファイル:IDC-Shinjuku.JPG|[[新宿]]ショールーム（旧・新宿[[三越]]新館） ファイル:Takashimaya Tachikawa.jpg|[[立川市|立川]]ショールーム（立川[[高島屋]]） ファイル:Otsuka Kagu Yokohama.jpg|[[横浜みなとみらい21|横浜みなとみらい]]ショールーム（[[リーフみなとみらい]]） ファイル:Atc osaka02s3200.jpg|[[大阪南港]]ショールーム（[[アジア太平洋トレードセンター|ATC]] ITM棟） ファイル:Eenymeenyminymo01.jpg|[[福岡市|福岡]]ショールーム（[[博多リバレイン]] [[イニミニマニモ]]） </gallery> === 過去に存在した店舗 === {{出典の明記|section=1|date=2008年10月}} [[ファイル:Former Mitsukoshi Kichijoji (Now Yodobashi camera).jpg|thumb|吉祥寺ショールーム（[[2001年]]（平成13年）9月）]] [[ファイル:WBG Building Makuhari 1.jpg|thumb|幕張ショールームが入っていたマリブWBGビル（千葉市美浜区）]] * [[吉祥寺]]ショールーム - [[2001年]]（平成13年）6月、旧・[[近鉄百貨店]]東京店跡に[[三越]]吉祥寺店と共同出店。増床を計画したが建物所有者の近鉄百貨店が応じず撤回、三越とともに[[2006年]]（[[平成]]18年）[[5月7日]]閉館。閉館後、[[ヨドバシカメラ]][[ヨドバシ吉祥寺|マルチメディア吉祥寺]]。 * 横浜ショールーム - [[2005年]]（平成17年）5月5日閉館。閉館後、[[ヨドバシ横浜|ヨドバシカメラマルチメディア横浜]]。 * [[平塚市|平塚]]ショールーム - [[2001年]]（平成13年）12月閉館。撤退後は[[ティエムシー|ぺんたくん]]平塚店となった後解体された。 * [[津田沼]]ショールーム（旧・[[長崎屋]]津田沼店） * 名古屋ショールーム - 名古屋栄ショールームへの移転に伴い[[2007年]]（平成19年）2月4日閉館。その後は撤退せず、流通センターとして使用していたが、[[2007年]]（平成19年）10月5日に「名古屋星崎ショールーム」という名称で再度開業した。なお、ビルの1階の一部と5階は引き続き流通センターとして使用されている。 * [[北九州市|小倉]]ショールーム（14,000m²） - [[アジア太平洋インポートマート|AIM]]ビル4・5F。[[2009年]]（平成21年）5月閉館。 * [[郡山市|郡山]]ショールーム（4,800m²） - [[うすい百貨店]]8・9階。2009年（平成21年）9月23日閉館。 * モダンスタイルショップ[[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]] - [[日本橋一丁目ビルディング|コレド日本橋]]1階。2005年（平成17年）12月に開店。2007年（平成19年）6月2日に「[[ポルトローナ・フラウ]]日本橋」にリニューアルしたが、[[2010年]]（平成22年）3月7日閉店。 * [[幕張新都心|幕張]]ショールーム（20,700m²） - [[ワールドビジネスガーデン|マリブWBGビル]]26 - 35階。2010年（平成22年）9月26日閉館。 * [[多摩市|多摩]]ショールーム（15,800m²） - [[多摩センター駅|多摩センター]]三越（旧・[[多摩そごう]]）3 - 5階。立川髙島屋内へ立川ショールームとして移転するため、2010年（平成22年）12月31日閉店。閉館後、[[ココリア多摩センター]]（三越は営業継続、大塚家具部分は専門店街）。 * [[梅田]]ショールーム（9,300m²） - 旧・[[ホテルプラザ]]下層階。大阪南港ショールームと統合するため、2010年（平成22年）12月31日閉店。 == スポンサー協賛 == * [[樋口久子]] - [[樋口久子 森永レディス|樋口久子ゴルフ殿堂入り記念IDC大塚家具レディス、樋口久子IDC大塚家具レディス]]（埼玉・[[武蔵丘ゴルフコース]]、2010年まで） * [[サード (企業)|サード]] - IDC大塚家具サード[[トヨタ・スープラ|スープラ]]（[[SUPER GT]]、2005年まで） == 美術協力 == === 映画 === * [[THE有頂天ホテル]]（[[三谷幸喜]]監督 2006年） * [[沈まぬ太陽]]（[[若松節朗]]監督、[[渡辺謙]]主演 2009年） === テレビドラマ === * [[恋の時間]]（[[TBSテレビ|TBS]]系 2005年10月 - 12月） * [[鬼嫁日記]]（[[関西テレビ放送|関西テレビ]]系 2005年10月 - 12月） * 新春ドラマスペシャル[[古畑任三郎|古畑任三郎ファイナル]]（[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系 2006年1月4日、1月5日） * [[華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)|華麗なる一族]]（TBS系 2007年1月 - 3月） * [[ホテリアー (日本版)|ホテリアー]]（[[テレビ朝日]]系 2007年4月 - 6月） * [[BOSS (テレビドラマ)|BOSS]]（フジテレビ系 2009年4月 - 6月） * [[リアル・クローズ]]（関西テレビ系 2009年10月 - 12月） * [[まっすぐな男]]（関西テレビ系 2010年1月 - 3月） * [[夏の恋は虹色に輝く]]（フジテレビ系 2010年7月 - 9月） === その他のテレビ番組 === * [[スタイルプラス]]（[[東海テレビ]]、2006年10月 - 。） * [[FILM FACTORY]]（[[テレビ東京]]） * [[Life Design Lab]]（[[ワールド・ハイビジョン・チャンネル|TwellV]]、2013年3月 - 。） == 関連企業 == * 秋田木工（[[秋田県]][[湯沢市]]） == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注記 === {{Reflist|group="注"}} === 出典 === {{Reflist}} == 関連項目 == * [[日本の企業一覧 (小売業)]] * [[同族経営]] == 外部リンク == * [http://www.idc-otsuka.jp/ IDC大塚家具 公式サイト] * [http://www.idc-otsuka.jp/company/ 株式会社大塚家具の企業情報] {{日本の主な家具・インテリア企業}} {{DEFAULTSORT:おおつかかく}} [[Category:江東区の企業]] [[Category:ジャスダック上場企業]] [[Category:家具店]] [[Category:1969年設立の企業]] [[Category:ファミリー企業]] <references group="注"/>