東福岡自彊館中学校・東福岡高等学校
東福岡自彊館中学校・東福岡高等学校(ひがしふくおかじきょうかんちゅうがっこう・ひがしふくおかこうとうがっこう)は、福岡県福岡市博多区東比恵二丁目にある、学校法人東福岡学園が運営する私立男子中学校・高等学校。全日制普通科で中高一貫教育と高等学校の外部募集を併施している。
平成19年度時点で在籍生徒数2,242名(九州2位)、教職員数169名を擁し、地元私立大学に多くの卒業生が進学する。またスポーツ名門校であり部活動が盛んである。近年スポーツの分野では、サッカー部・ラグビー部の活躍が著しい。たとえば、2009年はサニックス・ワールド・ラグビー・ユース交流大会で三回目の準優勝を果たした。
スクールカラーは緑。全国的には東福岡(ひがしふくおか)と、地元では東(ひがし)と略されることが多い。
目次
沿革
- 1945年11月10日 前身である福岡米語義塾が設立される
- 1955年4月10日 東福岡高等学校として福岡市箱崎に設立
- 1964年7月1日 現在地の福岡市東比恵に移転(福岡商業高等学校より校舎・敷地を譲渡される)
- 1999年4月1日 東福岡自彊館中学校開校・中高一貫校となる
- 2002年4月1日 学寮「志学館」開館
- 2005年11月10日 学園創立60周年・高等学校創立50周年記念式典挙行。ニュージーランドのセントビッツカレッジと友好校協定を締結、相互単位認可としての留学が可能に。香椎校地にビッグボッグス建設、全天候型屋内施設、テニスコート4面、両翼100m近い野球場など含む施設に。
- 2006年4月1日 特進コース独立。創立65周年を目標に新校舎建設計画が始まる。
- 2007年9月8日 第50回記念同窓会開催
女子中学生を盗撮容疑で高校教員逮捕。福岡・筥崎宮放生会の会場で見物客通報
祭り会場で女子中学生のスカート内をデジタルカメラで撮影したとして、福岡県警東署は2014年9月15日、県迷惑行為防止条例違反で、東福岡高校の教員、沢邑享一(28)=福岡市博多区=を現行犯逮捕した。
沢邑は同日午後4時10分ごろ、福岡市東区の筥崎宮浜宮で、座っていた中学生2人のスカートの中を前から撮影した。
東署によると、筥崎宮は秋祭り「放生会」の期間中。沢邑の行動を不審に思った祭り客が警察官に伝えた。
教育方針
校訓
- 「努力に勝る天才なし」
- 「意志あるところ道あり」
教育理念
- 一・誠実で責任感の強い人
- 一・研究心旺盛で、一芸一能に秀でた人
- 一・健康で明朗な人
校歌
コース
コースは入学時に決定、原則的に所属コースの変更が行われることはないが、本人の適性や進路に変更が認められれば考慮されている。文理別は第2学年進級時に決定する。また奨学生制度が2007年度から改定された。
- 進学コース
- 文系クラス(2年次より選択地理歴史教科別クラスになる)
- 理系クラス
- 特進コース
- 特別文系クラス(国立系・私立系)
- 特別理系クラス(国立系・私立系)
- 特進英数コース
- 文系、理系でクラスは編成しない。2~3クラス編成されるがそれぞれのクラスに文系選択者と理系選択者が所属する。ただし、クラス全員がすべての授業を共にするのは1年次まで。2年次からは理科と数学で文理で分かれ授業を受ける、また文系では世界史、日本史に分かれ授業が行われる。よって2年次からは国語や英語や体育など文理でも内容の変わることのない授業のみでクラス全員が同じ授業を受ける。また、進学コース・特進コースに比べクラスの人数が少ない。特進英数コースから進学・特進コースに転コースはできるがその逆は出来ない。コースの目標は九州大学レベル以上の国立大学に合格することであり授業のレベルは高く進度も速い。
- 自彊館コース
- 東福岡自彊館中学校からの進学のみ。高校からの募集なし(ただし転入を除く)。
部活動
サッカー部
サッカー部は1997年時には公式戦52戦無敗で、史上初の高校三冠(夏のインターハイ、全日本ユース、冬の国立)を達成した。ユニフォームの色から「赤い彗星」と呼ばれた。
当時の監督は志波芳則で、コーチは寺西忠成。現在は元アビスパ福岡の森重潤也が監督を務めている。
<出場した冬の国立>
- 1979年:第58回
- 1980年:第59回
- 1993年:第72回
- 1994年:第73回
- 1995年:第74回
- 1997年:第76回(優勝)
- 1998年:第77回(優勝)
- 1999年:第78回
- 2001年:第80回
- 2002年:第81回
- 2004年:第83回
- 2005年:第84回
- 2007年:第86回
野球部
野球部は1993年の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に、1998年の選抜高等学校野球大会(春の甲子園)にそれぞれ初出場し、以後どちらも複数回出場している。
<出場した夏の甲子園>
<出場した春の甲子園>
ラグビー部
ラグビー部は、全国高等学校ラグビーフットボール大会(冬の花園)で上位進出を続ける強豪に成長。2007年に行われた第87回大会で初の全国制覇を達成し、2009年第89回大会、2010年第90回大会、2011年第91回大会と3連覇し、国内公式戦80戦無敗とした。その後も連勝を続け記録は83まで伸びた(2012年の福岡県新人戦決勝にて筑紫高校に20-25で破れ、無敗記録は83でストップ)。(全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会(春の熊谷)でも2009年、2010年、2012年に優勝(3連覇、2011年は中止)している。サニックス・ワールド・ラグビー・ユース交流大会は2009年で三回目の準優勝を果たした。他の日本高校チームより多い準優勝数である。国体にも多くの選手が選ばれており、福岡の2008、2009、2010、2011年4連覇に貢献。高校日本代表を数多く輩出し、また花園最多得点記録や花園決勝最多得点・最多得点差記録、花園100点試合最多勝利数等々の記録を持つ。2014年度には全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会、7人制ラグビーのアシックスカップ全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会、全国高等学校ラグビーフットボール大会の3冠を達成。アシックスカップは初代王者。
※は両校優勝
- 準優勝3回
近年の成績(全国高等学校ラグビーフットボール大会)
- 第80回大会 ベスト16
- 第81回大会 準優勝
- 第82回大会 準優勝
- 第83回大会 ベスト8
- 第84回大会 ベスト8
- 第85回大会 ベスト16
- 第86回大会 準優勝
- 第87回大会 優勝
- 第88回大会 ベスト4
- 第89回大会 優勝
- 第90回大会 優勝
- 第91回大会 優勝
- 第92回大会 ベスト8
- 第93回大会 ベスト4
- 第94回大会 優勝
近年の成績(全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会)
- 第2回大会 準優勝
- 第3回大会 1回戦敗退
- 第5回大会 2回戦敗退
- 第7回大会 準優勝
- 第8回大会 ベスト8
- 第9回大会 1回戦敗退
- 第10回大会 優勝
- 第11回大会 優勝
- 第12回大会 中止
- 第13回大会 優勝
- 第14回大会 予選敗退
- 第15回大会 優勝
近年の成績(全九州ラグビーフットボール大会)
- 2006年 優勝
- 2007年 優勝
- 2008年 優勝
- 2009年 優勝
- 2010年 優勝
- 2011年 優勝
- 2012年 優勝(大分舞鶴との両校優勝 決勝は台風で中止)
- 2013年 優勝
- 2014年 予選敗退
ボクシング部
ボクシング部は2003年に夏のインターハイ初制覇を果たした。
バレーボール部
バレーボール部は2014年度に夏のインターハイと春高バレーで優勝し二冠を果たした。
行事・施設
- 体育祭と学園祭は隔年で9月に実施されている。
- 予餞会は福岡サンパレスで12月に開催。卒業生縁故の芸能人らもステージに上がる。予餞会の看板は美術部が毎年、作成している。また体育祭、学園祭の看板・モニュメントも美術部が作成している。
- 修学旅行は2006年度から企画変更になった。3月にスキー体験、関東首都圏研修などに行く。
- 2010年に新校舎が完成。また運動場も人工芝化した。
- ちなみにグラウンドの広さはヤフードームグラウンドの約1.7倍で、九州の高校では初といえる全面人工芝化を導入。ドイツなどのプロサッカークラブのホームグラウンドにも使われている最先端の人工芝を使い、けが防止とともに砂の飛散を解消。さらに温度制御チップを組み合わせることで夏場の表面温度は一般の人工芝よりも8度マイナスとなっている。さらに生徒の安全に配慮して、ラグビーコートには緩衝材(ショックパッド)が埋め込まれてる。
関係学校
- 東福岡自由ヶ丘幼稚園
著名な出身者
政治
学者
作家
- 浦辺登(作家、文芸評論家)
芸能
- 千葉和臣(歌手/海援隊)
- 姫野達也(歌手/チューリップ)
- 上田雅利(歌手/チューリップ)
- 梶浦雅裕(歌手/THE MODS)
- 中川謙太郎(歌手/JAYWALK)
- 田口浩正(俳優/テンション(お笑い/活動休止中))
- 木下貴信(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属芸人/コンビ名:関サバ夫アジ平)
- MASAKI(タレント/CROSS FMナビゲーター)
- 黒瀬純(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属芸人/コンビ名:パンクブーブー)
スポーツ
サッカー
- 山下芳輝 (元FC琉球/元日本代表)
- 小島宏美 (元FC岐阜/元日本代表/愛知工業大学名電高等学校コーチ)
- 古賀正紘 (アビスパ福岡/元日本代表)
- 本山雅志 (鹿島アントラーズ/元日本代表)
- 手島和希 (元京都サンガF.C./元日本代表/京都サンガF.C.アカデミーセンターコーチ)
- 古賀誠史 (元アビスパ福岡/元アジア大会日本代表)
- 金古聖司 (アーントーンFC/元アジア大会日本代表)
- 千代反田充 (徳島ヴォルティス)
- 宮原裕司 (元アビスパ福岡/アビスパ福岡U-18コーチ)
- 富永康博 (元コンサドーレ札幌/ファジアーノ岡山GKコーチ)
- 山形恭平 (元アビスパ福岡/リーフラス少年サッカースクールコーチ)
- 長友佑都 (インテル・ミラノ/日本代表)
- 近藤徹志 (ファジアーノ岡山)
- 池元友樹 (松本山雅FC)
- 井上翔太 (ギラヴァンツ北九州)
- 大西容平 (カターレ富山)
- 星野真悟 (元愛媛FC)
- 山形辰徳 (栃木SC)
- 中山英樹 (特定非営利活動法人ゴールキーパーアカデミー理事長)
- 真子秀徳 (元ファジアーノ岡山/ファジアーノ岡山育成コーチ)
- 奈良崎寛 (元サガン鳥栖/フレスト那珂川代表)
- 衛藤裕 (徳島ヴォルティス)
- 堤健吾 (元カターレ富山/サッカー解説者)
- 木本敬介 (カターレ富山)
- 河原忠明 (ヴァレンティアFC監督)
- 有村光史 (元ロアッソ熊本/大分東明高等学校コーチ)
- 井手口正昭 (横浜FC)
- 棚橋雄介 (元カターレ富山)
- 坂井達弥 (松本山雅FC/日本代表)
- 悦田嘉彦(ホンダロックSC)
- 串間雄峰(ホンダロックSC)
- 篠原弘次郎(ファジアーノ岡山)
- 増山朝陽(ヴィッセル神戸)
ラグビー
- 村田亙 (元日本代表/専修大学/東芝府中→ヤマハ発動機)
- 鬼束竜太 (元日本代表/同志社大学/ワールド→サニックス)
- 江口剛 (元関西代表・九州代表/京都産業大学/九電)
- 柳竜一朗 (元九州代表/法政大学/コカ・コーラウエスト)
- 月田伸一 (元日本代表/早稲田大学/リコー)
- 大藪淳 (元関西代表/九州国際大学/近鉄)
- 谷口大督 (元U19日本代表/法政大学/九電)
- 山本秀文 (7人制日本代表/法政大学/NEC)
- 和田耕二 (元日本代表/2007年法政大学ラグビー部主将/トヨタ自動車)
- 豊田将万 (2008年早稲田大学ラグビー部主将.日本選抜/コカ・コーラウエスト)
- 有田将太 (2008年法政大学ラグビー部主将/コカ・コーラウエスト)
- 熊谷皇紀 (元日本代表/法政大学/NEC)
- 磯岡正明 (元U19・U21日本代表/法政大学/NEC)
- 宮本賢二 (元U19日本代表/法政大学/サントリー)
- 千布亮輔(元高校日本代表/明治大学/釜石)
- 竹下祥平 (元U20日本代表・7人制日本代表/2011年法政大学ラグビー部主将/サントリー)
- 垣永真之介(日本代表/早稲田大学/サントリー)
- 藤田慶和 (元高校日本代表・日本代表・7人制日本代表/早稲田大学)
ボクシング
- 八尋史朗(元プロボクサー)
野球
- 平井光親 (愛知工業大学/千葉ロッテマリーンズ→元千葉ロッテマリーンズコーチ)
- 前田浩継 (九州共立大学/ヤクルトスワローズ→元千葉ロッテマリーンズ)
- 丸山泰嗣 (武蔵大学/千葉ロッテマリーンズ→東京ヤクルトスワローズ→東京ヤクルトスワローズ2軍マネージャー)
- 村田修一 (日本大学/横浜ベイスターズ→読売ジャイアンツ/日本代表)
- 大野隆治 (日本大学/福岡ソフトバンクホークス→ホークス野球振興部)
- 田中賢介 (北海道日本ハムファイターズ→サンフランシスコ・ジャイアンツ→テキサス・レンジャーズ)
- 吉村裕基 (横浜DeNAベイスターズ→福岡ソフトバンクホークス)
- 上園啓史 (武蔵大学/阪神タイガース→東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 伊藤義弘 (國學院大學/JR東海/千葉ロッテマリーンズ)
- 縞田拓弥 (日本大学/JR東日本/オリックス・バファローズ)
- 森雄大 (東北楽天ゴールデンイーグルス)
その他
漫画家
周辺
交通
関連項目
- 福岡県中学校一覧
- 福岡県高等学校一覧
- 日本の男女別学校一覧
- 寮がある日本の中学校・高等学校の一覧
- 恋するフォーチュンクッキー - AKB48の楽曲。同校がミュージック・ビデオの撮影地の一つに使用された。
外部リンク
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