スペクター (暴走族)
「スペクター」(SPECTER)は日本の暴走族。漢字表記で「寿辺苦絶悪」とも書く。シンボルマークは「骸骨」でステッカーや旗に描かれている。
概要
東京都町田市が発祥。東京の浅草や新宿を中心に千葉、神奈川、埼玉、栃木、茨城などの各支部があった。単独の暴走族としては日本最大の規模を誇り、かつ世間を騒がす大事件を数々起こすなどの逸話のため、日本一の暴走族とも称される。
1971年(昭和46年)には川崎市を本拠地とした「アーリー・キャッツ」、調布市を本拠地とした「ルート20」と共に「CRS連合」を立ち上げる。「CRS連合」も暴走族の連合体としては最大の規模を誇り、「全国制覇」を合言葉に各地に進出。これに対抗するために、他の暴走族も打倒CRSを掲げ次々と連合体を結成。暴走族の勢力争いは激化していくこととなる。
なお、スペクター創立者は国士舘出身の人物であり、チームロゴに「愛國」と入れるなど右翼的な要素も強かった。
打越スペクター
「打越スペクター」は、八王子市打越町にあったスペクターの支部である。打越スペクターOBがマフィア化(いわゆる半グレ)し、常習的に詐欺などの犯罪行為を行っていることから、警視庁から2014年3月に準暴力団に認定された。
2010年の10-11月頃には打越スペクターOBの振り込め詐欺グループが、仲間割れにより男性(当時24)を殺害し、遺体を埼玉県本庄市内の霊園に埋めた。さらには殺害した男性の恋人から、身代金を装い2000万円を騙し取っている。その後も男性と連絡が取れないのを不審に思った女性が2011年1月に警察に相談。捜査一課の調べで事件が発覚した。
2010年6月には、八王子市内のファミリーレストラン駐車場に対立関係にあった別の暴走族元リーダーを呼び出し、同席した山口組組員を集団で金属バットで殴打。車で拉致して約20時間監禁、さらに金銭を要求したとして逮捕されている。
2008年に西新宿で起きた関東連合の金剛弘(金村剛弘)殺害事件にも関与が疑われている[1]。関東連合OBの柴田大輔も「コイツが西新宿撲殺事件の真相を知ってる」と語っている[2]。