サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェント(英称:Cyber Agent, Inc.)は、Ameba(アメーバブログ)関連事業とインターネット広告代理店事業を主とする企業である。本社は東京都渋谷区に所在。会社設立には有線ブロードネットワークス(現:USEN)が大きく関わっている。
また社内で多くのIT勉強会を開催している。
目次
サイバーエージェント、「喜び組」が支えるサークル組織
サイバーエージェントの女性社員が、選考過程での興味深い話をしてくれた。
「明らかに、それと分かるグループがいたんです。なんでかわいい子ばっかり、と思いましたから。私の周りでは、『喜び組』と呼んでいました。人数ですか?10人くらいです。学歴は無視です」。
女性から見てのことなので、サイバーがそういう採用をしているのは間違いないだろう。実際、藤田晋社長が「見た目重視」(つまり、その他の能力はともかく)の採用方針であることは社内外でよく知られ、その点は業界でも「(藤田氏が出身の)インテリジェンスと似ている」と言われている。
「顔採用」が基本
「顔採用って分かってるので、社長面接のときはメイクを頑張った、という話を女性社員からよく聞きます。最初は化粧&着飾っている女性ばかりですが、1~2ヶ月以内にスッピンを見てショックを受けるのですが。でも、確かに、ブサイクはいないと思います」(男性社員)
さすがに著書では、「採用面談の時にもよく学生の笑顔を見て判断しています。…最後に契約を結んでもらえるのは、雄弁に語る人よりも笑顔がかわいらしいために、どこか安心感が持てる人の方だったりします」(『藤田晋の仕事学』より)と記すにとどめているが、まるで芸能プロダクションだ。
今風の、おしゃれでチャラめなファッション。女性は顔採用で、男性も今風な風貌。さらに、ここ5年ほどは新卒を75~135人を採用し、男女比は半々とバランスも考慮。その結果、当然のように社内結婚が増えた。
「同期では入社数年後で10組います。社員がみんな若いし、残業で夜まで一緒だから。労働時間が長いので、社外の人だと理解されにくいのもあると思う」(女性社員)
感覚はサークル
こうしてみると、渋谷周辺に居心地のよい“サイバー村”を作り、村内で結婚させ、同質性を強め、より愛社精神を高めていく施策が、よく考えられている。複数の社員が「社員がみんな同じ色で、同質性が高い」と声を揃える。
「上下関係は緩く、上司が同い年とかも多い。感覚はサークルです。我流で、一般社会の常識や敬語を知らない人も多い」
平均年齢 29.9 歳。平均勤続年数 3.6 年。平均年収 697.2 万円。激務のため離職率も高く、平均勤続年数は短い。深夜まで会社にいるため、多くの社員は渋谷周辺に引っ越す。
社員が会社を辞めるのは自由なのに、転職社員をNIKKEIで罵倒し、魅力のなさを公言してしまった藤田晋氏の器
NIKKEIネットにこんな記事が載っていた。
「私が退職希望者に「激怒」した理由 (藤田晋氏の経営者ブログ) 」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77749270Q4A930C1000000/
記事の趣旨は社員数3000人を超えるサイバーエージェントでは、社員が辞めることなど日常茶飯事でありいちいち怒ったりはしないが今回は怒ったという内容。なぜ怒ったのかというと
理由1
- その若い社員に新事業の立ち上げという責任あるポジションを任せていたにもかかわらず、突然アルバイトを辞めるかのように放り出されてしまった
理由2
- その若い社員は以前、会社に億単位の損失を与える失敗をしたことがあったが、再度チャンスを与えたにもかかわらず、投げ出されてしまい、「挑戦した敗者にはセカンドチャンスを」という価値観を維持するのが危ぶまれる
理由3
- 転職が「競合からの引き抜き」だったから
ということだ。
社内で激怒する分には構わないけど、この激怒した内容をNIKKEIネットに載せて、「私が激怒したという噂は社内を駆け巡り、その効果は絶大」「会社としての価値観や姿勢を見せるための「一罰百戒」は、経営していく上で必要」と締めくくるのは申し訳ないけど明らかな勘違いじゃないのか?
確かにこの記事を読む限り、一度、過去に大失敗をしたにもかかわらず、チャンスを与えたのに、途中でプロジェクトを投げ出し、よりにもよって、競合他社に行くなんて許せないという気持ちはわかる。
でも社員が会社を辞めるのは自由。こんな社員がこの先まともなビジネスマンになれるかは微妙だと思うけど、辞めるのは社員の自由であって、NIKKEIネットを使って、この社員の退職・転職を罵倒するのを「よい経営をした」と思っているなんて、よほどの老いぼれ経営者としかいいようがない。
こんな経営者がいるサイバーエージェントってやばいんじゃないの?
こんな魅力のない経営者のいる会社ってやばいんじゃないの?
と宣伝しているようで、逆に心配になってしまう。
なぜこの社員はプロジェクトを放り出し辞めてしまったのだろう。ようは経営者にも企業にも魅力がなかったからだ。引き抜きの会社の方が魅力的と判断したからだ。もっといえば、こんなことで社内だけでなく、社外のメディアを使って罵倒するような経営者だから、会社を辞めて正解だったと思っているのではないか。
まるでふられた彼女に対する恨み節を切々と語る記事だけど、そもそも「億単位の失敗をしたのにセカンドチャンスを与えてやった」と恩着せがましく思っているのは経営者だけであって、当の社員はそんなこと、まったく思っていないのかもしれない。だから辞める。
いかにサイバーエージェントないし藤田晋氏に魅力がないかを、宣伝してしまっている記事にもかかわらず、それに気づかず、むしろ怒ったことが経営者の英断とでも思い、NIKKEIネットに載せてしまった背景には、こうしたことを書けば、「若い社員は企業への忠誠心がない!けしからん!」と共感してくれる老害読者が日経新聞には多いと思ったからだろう。
社員に一生忠誠を尽くしたいと思う会社なのか。終身雇用で一生面倒を見てくれる会社なのか。競合他社に比べてしかるべき待遇やポジションを与えていたのか。魅力ある会社だったら、競合他社の引き抜きに、途中で事業を投げ出して移ってしまう社員なんていないはず。
そもそもそんな社員を育ててしまったのはどこの誰かという話だ。
それにしてもネットっておもしろい。本音を隠さずこうした発言がメディアに掲載され、発信者の器が如実にわかってしまう。
もちろん藤田氏の考えに同感だという人もいるだろうけど、私はこの記事を読んで、「企業としても経営者としても魅力がないことを公言する記事が、経営自慢になると勘違いしてしまってネットに載せてしまって大丈夫かな」と、あまりのおもしろさに心配になってしまう。
結局のところこの記事は、「競合他社に引き抜かれておもしろくない」という愚痴にしか過ぎない。
ちなみにプロジェクトを途中で投げ出されて会社を辞められるのが困るのなら、社員じゃなくフリーランスを使えばいい。社員はいつ辞めようが勝手だが、フリーランスは業務委託契約に基づき、頼まれた仕事を途中で投げ出すようなことはしない。
沿革
- 1998年3月 - インターネット関連の企画営業を主目的として設立。
- 1998年4月 - バリュークリック社(現 メディアイノベーション)の広告営業代理業務開始。
- 1998年7月 - バリュークリックの売れ行きが好調なことからクリック保証型バナー広告「サイバークリック」のサービスをオン・ザ・エッヂ(現 LDH)との協業で開始し、インターネット広告事業に進出。
- 2000年3月 - 東証マザーズ市場に上場。証券コードは4751
- 2004年7月23日 - 株式会社ディーバ(女性向けサイト「ガールズゲートドットコム」を運営していた会社)の株式を取得し、子会社化(翌年8月1日に吸収合併)。
- 2004年9月15日 - アメーバブログ(通称"アメブロ")サービス開始。
- 2006年4月18日 - 前年からユニフォームスポンサー契約を結んでいた東京ヴェルディ1969を運営する株式会社日本テレビフットボールクラブと資本・業務提携を結び、同クラブの発行済株式総数の48.1%を取得、筆頭株主の日本テレビ放送網に次ぐ大株主となる。
- 2007年7月1日 - SEM、SEO専門子会社である株式会社シーエーサーチを吸収合併。
- 2008年1月 - 東京ヴェルディの運営から撤退。
- 2009年2月19日 - アメーバピグサービス開始。
- 2009年4月14日 - アメーバピグがサービス開始から1ヶ月でユーザー数10万人を突破。
- 2009年5月13日 - 実在する男性を馬や羊のアイコンで表示させ画像をアップロードして勝手に評価する男の子牧場立ち上げ。多くの批判を受け同月18日にサービス凍結。
- 2010年3月8日 - アメーバピグの英語版『AmebaPico』サービス開始。
- 2010年7月9日 - アメーバブログのアカウント数が1000万を超えた。
- 2010年12月4日 - 日刊スポーツによってCAによるヤクルト球団買収が報じられたが, CA・ヤクルト本社両サイドともこれを否定。
- 2011年8月29日 - NSJショートライブによると大和証券の投資情報部は動くアバター(ネット上の自分を示すキャラクター)として好評のアメーバピグの会員数は増加を続けていて、世界最大のSNSである米Facebookへの導出(会員数は350万人)なども行っており、海外での収益化に期待がかかると解説。
- 2012年12月17日 - AmebaPicoのサービス停止。
子会社・関連会社
現存する会社
- 株式会社ウエディングパーク - 結婚情報サイト運営
- 株式会社サイバー・バズ - 広告代理、クチコミメディア事業
- 株式会社CyberZ - スマートフォン向け広告代理事業
- 株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ - ベンチャーキャピタル事業
- 株式会社マイクロアド - 行動ターゲティング広告事業
- 株式会社サイバーエージェントウィル - 障害者雇用促進のための特例子会社
- 株式会社CyberCasting&PR - タレントキャスティング、PR事業
- 株式会社プーペガール - ファッションコミュニティ事業
- 株式会社CyberX - モバイルサイト企画・制作事業
- 株式会社サムザップ - モバイルコンテンツの企画・運営・配信事業
- 株式会社アプリボット - スマートフォン向けアプリ事業
- 株式会社CA Beat - スマートフォンアプリ制作事業
- 株式会社Cygames - アプリケーション開発・運営事業
- 株式会社シーエー・アドバンス - SEMオペレーション事業
- 株式会社シーエー・モバイル - 携帯端末広告
- 株式会社シーエー・エイチ - インターネット広告代理事業
- 株式会社ジークレスト - オンラインゲーム事業
- cybozu.net株式会社 - ビジネスパーソン向けポータルサイト運営
- 株式会社フラウディア・コミュニケーションズ - 女性向けメディアエージェンシー
- 株式会社ネットプライスドットコム - オンラインショッピングポータル
- CyberAgent America, Inc. - 海外向け市場調査、提携交渉、参入支援事業
- トレンダーズ株式会社 - 女性をターゲットとしたマーケティング事業
- 株式会社グレンジ - 株式会社ミクシィとの合弁会社、mixiアプリプラットフォーム向けソーシャルアプリ事業
- 株式会社AMoAd - 株式会社ディー・エヌ・エーとの合弁会社、スマートフォンアドネットワーク事業会社
- 株式会社QuunApp - 元株式会社TMN、女性向けソーシャルアプリ事業
- 株式会社シロク -
かつて存在した主な会社
- 株式会社シーエーサーチ
- 株式会社アメーバブックス
- 株式会社アメーバブックス新社 - 出版事業
- 株式会社ストアファクトリー
- 株式会社アドプレイン
- 株式会社サイバーエージェントプラス
- 株式会社スーパースイーツ - 株式会社エコールアッシュに営業資産を譲渡して清算。その後、株式会社エコールアッシュは株式会社スーパースイーツ(2代目)に社名変更。
- 株式会社フィナンシャルプラス - フィスコに全株式を譲渡、社名を株式会社フィスコプレイスに変更。
- 株式会社インターナショナルスポーツマーケティング - 株式会社スパイアへ売却。
- 株式会社クラウンジュエル - 株式会社スタートトゥディへ売却。
- 株式会社CAテクノロジー - 吸収合併。
- 株式会社ポットタップ
- 株式会社サイバーエージェントFX - 金融サービス事業。2013年1月にヤフーに売却。
出身元が同じ会社
- 株式会社ビー・スタイル
- 株式会社ネクスト
- 株式会社LASSIC
加盟団体
- 社団法人日本広告審査機構
- インターネット広告推進協議会
- 社団法人日本広告業協会
- モバイル・コンテンツ・フォーラム
- 安心ネットづくり促進協議会
- 一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構
- eビジネス推進連合会
関連項目
- リア充画像
- 株式会社USEN - 主要株主。代表取締役社長だった宇野康秀が創業時から2006年4月まで同社の社外取締役に就任
- 楽天株式会社 - 主要株主。代表取締役会長兼社長の三木谷浩史が2003年12月から2006年4月まで同社の社外取締役に就任
- Ameba - サイバーエージェントが提供するネットサービスのブランド名
- アメーバブログ - レンタルブログサービス
- アメーバピグ - 自分だけのアバターでチャットやきせかえを楽しめるAmebaの仮想空間
- melma! - メールマガジン配信サービス
- 男の子牧場 - ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)