シーチキン
シーチキン(しーちきん:Sea Chickin)とは、キジ科ウミチキン属に属する鳥類数種に付けられた通称である。正式名は(Gallus gallus Thunnus:ガッルス・ガッルス・テューニウス)。
発見
この生物は1958年に、後のはごろもフーズである後藤缶詰が、自社の水産試験場で怪しい実験をするために海産物を取り寄せていた。その中に一見鳥っぽい生物が紛れていたことから、シーチキンの存在が確認された。その鶏のような生物はすでに死骸になっていたため、地元の水族館にこの生物について尋ねに行ったところ、水族館が調査してくれることとなった。数日後水族館はその結果を報告し、10ヶ月後この生物は新種であることが公表された。学名は海で見つかった鶏みたいなやつという安易な存在ながら学者心理が働き、ラテン文字だらけの学名が付けられたが、一般には安直なシーチキンという呼称の方が定着した。ちなみに漢字では海鶏と書く。
生態
新種の発見というのは生物学において重要である。当然ながら一水族館にとっては、新種の生態調査は少々荷が重かったため、国際警察機構が調査を引き継ぐことになった。シーチキンが生息する場所はすぐに発見され、着々と調査は進められた。以下が発表された研究の成果である。
- 羽毛のような鱗を持った蒼い鶏である。
- 鱗のついた羽のようなものを動かして水の中を駆け回る。
- 朝になると口から超音波のようなものを出す。地上でなら船舶のソナーを狂わせる要因となるだろう。
- 泳ぎ続けないと死亡する。
食材として
国の研究の過程で、人間が食しても問題ないことが判明したため、第一発見者である現在のはごろもフーズはシーチキンの商品化に挑戦した。しかし、シーチキンは生で食するにはあまりにも磯臭く、肉が塩辛かったため商業価値があるものではなかった。ただ、栄養価が高いことは調査で分かっていたので保存食としてはいけそうな気が社員一同しており、はごろもフーズは研究に研究を重ね、ついにある期間サラダオイルに漬けることによって磯臭さと濃すぎる塩分を抜く方法を発見した。味も申し分なく、はごろもフーズはシーチキンを市場に売り出すこととなったが、消費者はこの得体も知れない生物が入った缶にはじめは嫌悪感を示したものの次第に噂が広がり、はごろもフーズのヒット商品に成長した。なぜそのような商品を他社が売り出さないかといえば加工技術の特許をはごろもフーズがとったからである。しかし特許は切れるものなのであり、今では類似品が市場にあふれているが何十年もの間培ってきたブランド力にはかなわず、シーチキン市場ではごろもフーズは常時50パーセント以上の市場占有率を今でも維持している。