こめたび
こめたびとは、独身女性限定で金を払わせたうえ、雪かきや田植えを行わせる秋田県のキチガイ旅行会社である。
目次
会社概要
嫁不足に悩む農村に若い女性を呼び込むことを目的とする団体である。
募集する会社側・農村側は一切金を出さず、参加者から費用徴収のうえ重労働をさせ、高齢化が進む農家の嫁にしようというキチガイ企画会社である。
「雪かきで秋田美人になる☆ツアーin横手」
- 日時 - 2013年2月8日(金)夜出発、9日(土)泊、10日(日)夕方帰京 2泊2日(往路車中1泊)
- ツアー行程(詳細追加します)
- 2月9日(土) 早朝秋田着。雪かきフィットネス、民家雪よせ、雪遊び、地元食材の家庭料理、地元若者交流会、天然秋田よもぎ茶
- 参加要件 - 首都圏の活発ジョシを大募集
- 大変申し訳ありませんが、女性限定ツアーです☆
- 限界集落での雪かき作業を一日行いますので、やる気と元気をお持ちください。
- 費用:29,800円
- 上記には現地での全食事、移動費、宿泊費が含まれています。現地までの交通費は別途お支払願います(団体チケットをこちらで手配予定)
- 9名参加
- 2014年も密かに2/14-16の日程で行われた模様。詳細は不明。7名参加。
田植えツアー
5月、秋田は田植えの季節。スーパースター農家の田んぼ訪問、地元秋田の人たちとの交流会、乳頭温泉の秘湯につかり新緑と山菜づくしの一夜などを体験しに来ませんか。
たった15人限定、「こんな旅二度と出来ない!」と言ってもらえる「こめたび」とっておき名物企画です。
- 予定日程 - 5月15日(土)~17日(月)の2泊3日(1泊でも可)
- 予定人数 - 15名様まで(定員になり次第締め切り)
- 費用 - お一人/3万7千円(税込)
- (現地宿泊費、移動費、食事代、懇親会費など全て含みます※ただし秋田空港または秋田駅までの交通費を除く)
- 集合 - 5月15日(土)午前中、秋田空港または秋田駅に現地集合。現地までのお安いチケットなどのご案内もしております。お問い合わせください
未だ続く農家の嫁不足…なぜ解決できない?
日本の農家が抱える悩みには「TPPによる外国産野菜の本格的輸入」「作物買取価格の減少」「JAなどからの融資返済計画」など、様々あるがその中でももっとも深刻なのが「嫁不足」である。
農村の嫁不足の深刻さは住民層にも如実に現れている。「青年会」なのに平均年齢50代オーバー、「婦人会」なのに孫が居るような60代が中心…一見すると笑い話のようだが、農村では珍しくない。
若い世代の不在と嫁不足
日本の農村は、どこも20代から30代の若い世代が欠乏している状況に置かれている。そして、若い世代の欠乏に拍車を掛けているのが「嫁不足」だ。
農村から若い世代が姿を消し始めたのは1950年代から1970年代までの高度経済成長期。
中学を卒業したばかりの若年労働者が「金の卵」と持て囃された時代。金の卵といわれた若年労働者たちの多くは、農村出身の次男・三男などであった。
これは農地の分散を防ぐ為に長男が跡継ぎとして全て相続する、旧民法の家制度が農村では法改正後も健在であったために農家の次男・三男は都市部に出ざるを得なかったことに起因する。
しかし、全ての農家の長男が唯々諾々と親の跡を継ぐことを了解していたというわけではない。都市部に出て自分たちよりも豊かな暮らしをしている弟たちに憧れ、家を捨てて街に出て一旗上げようとする者も次々に現れてきた。
しかも、女性にとっては、農村よりも相手がより取り見取りの上に文明的な生活が送れる都市の方が魅力的に映る。女性たちも結婚相手を求めて都市部に流出し結果、農村では若い世代と嫁が不足する状態が出来上がってしまった。
古きよき大家族・お隣さん感覚が嫌われる?
農村部は、都市部ではほとんど姿を消してしまった祖父母・父母・子供・孫が一世帯に住む大家族型世帯が一般的だ。
都市部では住宅事情もあり父母・子供の核家族が一般的になっているため、「時代に逆行している」とも「昔ながらの日本の家庭を維持している」ともいえる。
しかし農村の場合、都市部のような「一人一部屋」を与えられることがないだけでなく、村全体が「個人のプライバシー」という概念が極めて薄いか皆無である。
都市部で生まれ育った女性にとって、このような農村独特の距離感の無さが農家と結婚したくない理由にもなっている。
嫁に多大な負担を求めるから嫌われる?
農村に女性が嫁ぎたがらない理由として、「嫁に求めるものが過大すぎる」ということがいえる。
具体的にはどのようなものが求められているかというと、「跡継ぎとなる男子を産むこと」「パートで農業外収入を稼いでくること」「炊事洗濯掃除を完璧にこなすこと」「畑仕事は自分から進んで毎日やること」「飯はなるべく食わないこと」「嫁いできたからには実家を捨てること」「でも嫁の実家の財産はうちのもの」…など、ありえないくらいに過大な要求である。
農業法人を除く日本の農業の大半は家内制手工業で営まれている為、外から嫁いできた嫁が貴重な労働力になる。
それに加えて家を守る為の跡継ぎとなる子供を産むことを求めることまでは理解できるが、それ以外の要求が理解できないくらいに矛盾している上に理不尽なものばかりなのである。
嫁不足が解決する日はまだまだ遠い
率直に言ってしまえば、農家の嫁不足はもうしばらくは解決できないままだと思われる。
一時期問題になった農業実習にかこつけた嫁募集や、農家男性対象の婚活パーティなど様々な努力を続けていているが、情報社会となった現代では成果が見込めないのが事実だ。
一時期、フィリピンや中国からお嫁さんを貰うことが流行したが言語・文化の違いで上手くいかないカップルが続出したり、斡旋するブローカーに騙されたりとこちらも解決の方策にならない状態である。
嫁不足の原因は多々あれども、農家自体が嫁取りに対する態度を反省して改善を試みる真摯な姿勢を自発的に持とうとしない限り、嫁不足問題は解決しない。