カキシメジ

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カキシメジ(柿占地、Tricholoma ustale)はハラタケ目キシメジ科キシメジ属キノコ毒キノコとして知られる。

概要

秋、クヌギシラカシといった広葉樹林やマツなど針葉樹林の地上に生える。中型。傘は色は茶ないし赤褐色でやや滑りがある。にはつばつぼなどはない。ひだは柄に湾生し白いが、のちに褐色のシミが生じる。胞子は楕円形で1個の油球がある。

成分はウスタル酸(Ustalic acid)で、Na+/K+-ATPアーゼを阻害して頭痛、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こす[1]。この成分は2002年になって河岸洋和静岡大学農学部教授により発見された[2]

ツキヨタケクサウラベニタケと並び、もっとも中毒例の多いキノコのひとつである。「見た目の派手なものは有毒であり、地味なキノコは食べられる」という迷信から本種が食用と誤認されるものと思われる。特に、外見が似ていて地上に生える食用のチャナメツムタケPholiota lubrica)と間違われることが多い。

カキシメジの画像

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