ウィキペディア日本語版

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2008年2月2日 (土) 13:13時点における221.116.255.234 (トーク)による版 (荒らし)

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ウィキペディア日本語版(うぃきぺでぃあにほんごばん)とはフリー百科事典・Wikipediaの中で主として日本語を用いて記述されているウィキである。

規模

2007年12月現在、約44.9万項目あり、英語版(約214.4万)、ドイツ語版(約68.1万)、フランス語版(約59.8万)、ポーランド語版(約45.3万)に次ぐ。

日本語版のあゆみ

日本語表記が可能になったのは2002年2003年、Wired News 日本語版でウィキペディアについての記事が掲載され、これを期に参加者が増加したのが実質的な始まりだとされた。

しかし最初の歩みは遅々たるもので1~2行の記事がぽつぽつあり、たまに5KBの記事があれば大変な長文だとみなされていた。

2004年2005年と先端的なメディアがぽつぽつ話題に取り上げ始めるが、まだまだ「百科事典」としての体をなしていない段階であり、一般人の認知度は低かった。

goo検索がウィキペディアを辞書検索の仲間に入れ、2006年8月、朝日新聞が一面トップの特集で取り上げた。これらが相前後して、ウィキペディア日本語版は日本国内で一気に認知度を高めた。熱心な執筆者も格段に増えていき、「Web of the Year 2006」において「年間総合大賞」と「ウェブ情報源部門賞」をダブルで受賞し、翌年も「年間総合大賞」と「知識・情報源部門賞」をダブルで受賞した。

年表

2003年

2004年

  • 2月9日 - 3万項目達成。
  • 4月1日 - 4万項目達成。
  • 5月26日 - 5万項目達成。
  • 5月28日 - MediaWiki v1.3 に移行。
  • 7月18日 - 6万項目達成。
  • 9月7日 - 7万項目達成。
  • 9月9日 - Web広告研究会主催の第2回Webクリエーション・アウォード、Webクリエーション・アウォード特別賞を受賞。Aoinekoが代表で受け取った。

2005年

2006年

  • 4月9日 - 20万項目達成。
  • 8月28日 - 25万項目達成。
  • 12月6日 - 「Web of the Year 2006」で「総合大賞」と「ウェブ情報源部門」を獲得。
  • 12月15日 - 30万項目達成。

2007年

問題点

荒らし

ウィキペディアの知名度が高くなるにつれ、次第に荒らしが目立つようになった。代表的なものとしては身長記入問題がある。これらの投稿に対し管理人等は保護や白紙化、投稿ブロック等で対応しているが日に日に増加している。2ちゃんねると違いだいぶ匿名性が低く比較的容易に発信元が突き止められるシステム、またこれまでの荒らし行為にて愉快犯がよく使う手段としてのサーバへの直接的な攻撃といったケースが無い事から、これはコミュニティ系HPならば必ず現れるような、荒らす事そのものを第一目的とした手合いよりも、ウィキペディア側の問題や暗部に何らかのかたちで巻き込まれて不快な思いをした者達による、ある種の報復的な荒らしの増加とも取れる節がある。

中立性

ウィキペディアでは中立を謳っているが、記事においてはその中立性が疑われている記事も多い。特に中立性が疑われるのは、サブカルチャー政治、また特定アジアに関する記事である。

記事の傾向

ウィキペディア日本語版では芸能音楽ドラマ映画等に代表されるサブカルチャーに関する記事やインターネットや鉄道声優マンガアニメゲーム等に代表されるオタク文化に関する記事が発達する傾向がある。特にオタク文化に関する記事の発達は著しく、例えばゲームやアニメのキャラクターについて詳細に書かれており、場合によっては著名人の記事に匹敵するほどの内容を持っていることも多い。これについて、日本版を含むNewsweekアジア大洋州版2007年9月5日号で「オタク御用達のツール」として紹介された。この様な記事の傾向から、2ちゃんねらーニコ厨の影響が少なからずあると考えられる。その一方、人文科学社会科学自然科学等に代表される学問的、専門的な内容に関してはあまり発達せず、英語版と比べても内容に乏しい。

評価

アイシェアの調査(調査期間:2007年11月27日~30日)によると、ウィキペディアの内容について「信用している」と答えた者は39.4%で、約6割の利用者が記事の信憑性に何らかのかたちで不満や不信、疑念を持っているという結果となった。その理由として「記載された内容が自由に改変可能な為」が40.0%と最も多く、「中立的な立場ではないと思えるから」、「調査機関を利用した情報ではない為」と次いだ[1]

広域ブロック

荒らしの大多数は一過性のもの、短期で終わるものであることが多くまた匿名性その他の問題から発覚リスクも比較的大きくそれ程悪質なもの(例・ウィルスその他諸々の手段によるによるサーバーへの直接的攻撃)はないが、ウィキペディアの運営方針や存在そのものに反対する人、あるいはウィキペディアが本質的に内包している様々なダブルスタンダードや管理者および常連的な投稿人(ウィキペディアン)の一部による横暴や専横に直接的に被害に遭った者や第三者としてそのような状況に居合わせた事のある者達の一部が、「荒らし」という手段で攻撃してくる事も少なくない。そういうタイプの者の中には非常に根気良く繰り返し日本語版を攻撃する長期荒らしユーザーがいる。これに対処するべく使用されるのが「広域ブロック」である。「/24」だけでは足らず、「/16」レンジブロックが発動されることもある。広域ブロックであるため、善良な一般ウィキペディアンが巻き添えになることも少なくない。ソネットの時には巻き添えユーザーは泣き寝入りするしかなかったが、その後「穴あけ」による救済が可能になった。ただしそのため、より頻繁に広域ブロックが発動されるようにもなった。

広域ブロックの対象には、大手プロバイダでは2005年にソネット、2006年、2007年にはOCN、biglobe、@niftyなどがその対象となった。その他、大学を始めとする学校からの接続、漫画喫茶、図書館、携帯からの接続などもある[2]

ウィキペディア日本語版に対する批判

ウィキペディア日本語版において、一部の利用者が強権的な態度を取っていることや自分の意見に従わない、もしくは認めない参加者を排除する行動を取っている。具体例としては仲間内で「派閥」を形成し、他の利用者と編集方針で対立すると「派閥」総がかりで敵対者をコミュニティから追放しようとする行動を起こしたり、自分にとって都合の悪い利用者を荒らしと処理するといったことが挙げられる。

しかし、今までは必ずしもメジャーでなかったが故にこうした「裏」の諸事情に関し誤魔化したり開き直ったりする事が出来ていても、2007年11月の某所の調査によると利用者が増加した反面、ウィキペディア日本語版側にとっては都合の悪いファクターもまた数値化され徐々に顕在化しているような傾向も見られ、こういった傾向は今後ウィキペディア日本語版利用者が更に増加するにつれ、より加速するという見て良いだろう。

批判サイト

英語版ではWikitruth等のアンチサイトがすでに存在するが、日本語版も複数のアンチサイトもしくは批判サイトが立ち上げられ始めている。Yourpediaも批判サイトの一つである。

パロディサイト

パロディサイトなども多く見られる。代表的なものにアンサイクロペディアモナペディアがある。

脚注

関連項目

外部リンク