東京ゲームショウ

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東京ゲームショウ

東京ゲームショウ(とうきょうゲームショウ、TOKYO GAME SHOW)とはコンピュータエンターテインメント協会(CESA)の主催によって開催される、コンピューターゲームを始めとするコンピューターエンタテイメントの日本最大規模の総合展示会である。略称としてTGSと表記される事があり、本項もそれに倣う。

概要

毎年2〜3月頃にその年の開催概要が決定され3〜6月頃にかけて各社の出展希望を受け付け、当日のブース設営位置なども7月に決定される。初日(通常木・金曜日)はビジネスデイとして原則的にゲーム業界関係者及び報道関係者のみの公開となる。このイベントは年末商戦に向けての各社の新作発表・展示という意味合いもあり、1996年の第1回開催以来、毎年大勢の来場者を集め、日本のゲーム業界及びゲームファンにとっての年に一度の祭典となっている。

一方で、2000年代における日本ゲーム市場の世界市場におけるシェア縮小、および売上を伸ばす作品の海外との乖離のため、世界ゲーム市場から見た場合の重要性は年々低下している。そのため近年の開催側は、世界規模で認知されるイベントへと復権するべくパフォーマンスを続けている。

コンピュータエンターテインメント協会は世界最大級の家庭用ゲームの見本市「東京ゲームショウ2012」(20~23日)の総来場者数が、過去最高の22万3753人を記録したと発表した。一般公開日初日の22日には、約9万5000人が来場した。「東京ゲームショウ2012」一般公開日初日の22日には、約9万5000人が来場し、1日当たりの来場者数でも記録を塗り替えた。。

19カ国・地域から、209企業・団体が参加。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及や性能向上を背景に、ソーシャルゲームや、表現力を高めた新作ゲームが注目を集めた。一方、年末商戦を前に、新型ゲーム機向けのゲームも数多く発表された。次回は2013年度の開催は9月19~22日、千葉市の幕張メッセで開催される予定。

期日

  • 1996年 - 8月の1回(3日間)
  • 1997年〜2001年 - 春・秋の年2回(各3日間)
  • 2002年〜2006年 - 秋の年1回(3日間)
  • 2007年〜 - 秋の年1回(4日間)

会場

現在では、東京オートサロンCEATEC JAPAN、"どきどき"フリーマーケットなどと並んで、幕張メッセの主要イベントの一つとなっている。

沿革

  • 1996年 - 「東京ゲームショウ'96」(第1回)開催
  • 1997年 - 展示内容の増加と来場者多数のため、秋の開催から、会場を東京ビッグサイトから幕張メッセに変更。
  • 2002年 - 入場者数と出展者数の伸び悩みから、年1回の開催に変更。
  • 2002年 - 以降日経BP社との共催に変更。
  • 2007年 - 開催期間を4日間に変更。
  • 2007年 - 経済産業省の主導で東京国際映画祭などと統合し、「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」の一イベントとして開催される。
  • 2008年 - 会場内の電力バイオマス発電の利用開始。

メーカーの参加・不参加

任天堂の参加

ゲーム業界最大手の任天堂は、同社がコンピュータエンターテインメント協会の非会員であることに加え、「入場料が有料である」「東京近辺の人しか来られない」との理由から、TGSへは、基本的に出展していない。但し、併催される業界向けフォーラムや開催イベントなどには関係者が出席した事例がある。

なお、近年ではTGS開催時期において重要な発表がある場合、業者には任天堂主催のイベント「任天堂カンファレンス」を東京ビッグサイトで行っている。

マイクロソフトの参加

マイクロソフトは東京ゲームショウ2001より毎年出展していたが、2012年度は出展を見送ることとなった。2013年度以降については未定。

その他のメーカー

本イベントに限らず、サブカルチャーのイベント全般に言えることであるが、会場へ直接足を運ぶ労力や、入場有料であるという性質、来客の多くはコアユーザー・マニアが中心となるため、カジュアルなユーザーを対象としたメーカーおよびタイトルは出展を見送る、または小規模となる場合が少なくない。「概要」で述べたように日本市場と海外市場(特に北米と欧州)では世界市場との乖離が大きいため、海外メーカーの出展は東アジア圏以外は少なく、日本の大手メーカーがローカライズを行ったもの以外での欧米タイトル出展は少ない。

レベルファイブは2011年のTGSには自社出展せず[1]、独自に「レベルファイブワールド 2011」という自社イベントを10月15~16日に東京ビッグサイトで開催した。

特記事項

  • 当ゲームショウは、来場者のコスプレが認められているイベントでもある。また、開催初期の頃はゲームを題材とした同人誌即売会が併催されたこともあった。
  • 先述した任天堂以外にも、その他にも過去に様々な事情で大手メーカーが出展を見送ったことがあった。。
  • かつて学校週5日制が完全実施されていなかった頃は、会期中の土曜日の小・中・高校生の入場は午後2時からに制限されており(ただし、該当日が登校日の場合のみ)、代わりに当日は19時まで開場していた。また、初日のビジネスデイ(金曜日)の午後を一般開放に当てていた時期もあった。
  • 開催期間中は年度日程により近隣のQVCマリンフィールド千葉ロッテマリーンズ主催試合が同日に開催される場合もあり、TGS閉場時間とロッテ戦試合終了後が重なる場合は海浜幕張駅は特に17時から18時の時間帯で大混雑する場合がある。

開催実績

回数 タイトル キャッチフレーズ 開催場所 開催期間 出展数 来場者数
第1回 東京ゲームショウ'96 ゲームショウでゲームしよう 東京ビッグサイト 1996年8月22日24日 87社 109,649人
第2回 東京ゲームショウ'97春 みんな集まれゲームの新学期! 1997年4月4日6日 104社 121,172人
第3回 東京ゲームショウ'97秋 The Entertainment of Your Life 幕張メッセ 1997年9月5日7日 104社 140,630人
第4回 東京ゲームショウ'98春 ゲームは無限のエネルギー。 1998年3月20日22日 93社 147,913人
第5回 東京ゲームショウ'98秋 ゲームパワー、見せてあげる 1998年10月9日11日 92社 156,455人
第6回 東京ゲームショウ'99春 スイッチ・オン! 1999年3月19日21日 82社 163,448人
第7回 東京ゲームショウ'99秋 Coming Surprise 〜スゴイは、ここから〜 1999年9月17日19日 74社 163,866人
第8回 東京ゲームショウ2000春 東京ゲームショウは2000年バージョンへと進化する 2000年3月31日4月2日 66社 131,708人
第9回 東京ゲームショウ2000秋 生活を楽しむエンターテインメント 〜The Entertainment of Your Life〜 2000年9月22日24日 63社 137,400
第10回 東京ゲームショウ2001春 ゲームが開く21世紀エンタテインメント 2001年3月30日4月1日 53社 118,080人
第11回 東京ゲームショウ2001秋 Let's Play together 〜さあ一緒に遊ぼう〜 2001年10月12日14日 53社 129,626人
第12回 東京ゲームショウ2002 遊びは人類のDNA。 2002年9月20日〜22日 85社 134,042人
第13回 東京ゲームショウ2003 遊び心が世界を変える 2003年9月26日28日 111社 150,089人
第14回 東京ゲームショウ2004 最新の感動を、世界のみんなへ 2004年9月24日〜26日 117社 160,096人
第15回 東京ゲームショウ2005 最前列で未来を見よう。 2005年9月16日18日 131社 176,056人
第16回 東京ゲームショウ2006 新興奮。新感動。新時代。 2006年9月22日〜24日 148社 192,411人
第17回 東京ゲームショウ2007 つながって、ひろがって、世界へ。 2007年9月20日〜23日 217社 193,040人
第18回 東京ゲームショウ2008 さあ、行こう!GAMEの時間です。 2008年10月9日〜12日 209社 194,288人
第19回 東京ゲームショウ2009 GAMEは、元気です。 2009年9月24日〜27日 180社 185,030人
第20回 東京ゲームショウ2010 GAMEは、新章へ。 2010年9月16日〜19日 194社 207,647人
第21回 東京ゲームショウ2011 心が躍れば、それはGAMEです。 2011年9月15日〜18日 193社 222,600人
第22回 東京ゲームショウ2012 GAMDで笑顔がつながっていく 2012年9月20日〜23日 209社 223,753人

トピックス

関連項目

脚注

外部リンク