AKB商法
AKB商法とは、AKB48関連の商品を特典を付けることにより、熱心なファンが同じ商品を複数買うように誘導する商売のこと。AKB創生期の頃から取られている。AKB48に限らず、姉妹グループであるSKE48・SDN48でも同様な発売方法が取られている。
目次
実例
- 同一タイトルの複数仕様
- 同じタイトルの曲を2種類以上を同時発売し、1人複数枚同時購入している。同じタイトルの曲として集計される。CDの場合、シングル「大声ダイヤモンド」から「劇場盤」と称する、仕様とノベルティの違う商品を併売している。通常盤についてもシングル「桜の栞」からは行っている。
- 複数仕様に限ればついては古くから国内外でほかのアーティストも行っているため(『Ayaka's History 2006-2009』(絢香)、6種類のジャケットで販売された『In Through The Out Door』(Led Zeppelin)など)、一概にAKB特有の商法とは言えないが、AKBではそれらに加えて「握手」「投票権」などといった特典を封入することもある。
- これらも販促キャンペーンの一環として、一時的にCDに付加価値がつけられることはあるが、常習的に同じCDを何枚も購入させるよう誘導している点で批判の対象と
なっている。
- 生写真等
- CD購入特典として、多種類の生写真等をランダムで添付する。生写真をすべて揃えるために大量購入する例もある。
- イベント参加券
- 「選抜総選挙」や「リクエストアワーセットリストベスト100」などの投票権を、所定のCD1枚につき1票封入している。総選挙の投票権はCDを購入した分だけ得られるため、熱心なファンは自分の「推しメン」の選挙での順位を上げるために1人で大量に購入し、投票する例がある。
- 「個別握手会」と呼ばれるメンバーと握手ができる券を商品1点あたり1枚封入。メンバー一人数秒あたり1枚利用できるため複数メンバーまたは個メンバーと長時間握手するためには複数毎購入する例がある。なお、これについてもライブ抽選券を封入するアーティストはほかにもいる。
- 店舗特典
- 販売チェーン店によって、オリジナルの特典も添付する。
- 個別写真会
- 携帯電話の写真撮影機能を使った、メンバーとのツーショット撮影会。シングル
「桜の栞」の劇場盤で行われた。後にSKE48も行うようになった。
- 個別サイン会
- アルバム『神曲たち』の劇場盤で実施。
- 全国握手会
- 12名程度のメンバーが全国各地の会場に向かい、ミニライブとグループに分かれての握手会を行う。シングル「大声ダイヤモンド」の通常盤から始まり、購入者は抽選なしに参加。
- 着うた待受画像
着うたでは複数種類の待受け画像をつけることにより、サビやAメロなどのタイプごとにそれぞれの異なったメンバーの待受画像が特典として付けられており、全種類待受画像をコンプリートする為には全種類のパターンをダウンロードする必要がある。
- その他
- 「AKB48 2nd Anniversary スペシャルフォトアルバム」:定価5万400円(税込)で2000冊限定販売。特典として発売から約7年後の2015年12月8日開催予定の『AKB48劇場オープン10周年祭』招待券が付属した。
- 「Baby! Baby! Baby!」:関連のコンテンツを25回以上ダウンロードすると握手会(開催日時、場所未定)に参加できる。その他ダウンロード数に応じた特典(待受、コメントムービーなど)をプレゼント。
- DVD「AKB48 リクエストアワー セットリストベスト 100」(1万6,800円):劇場で予約・購入すると2008年7月27日開催の握手会参加、当日公演メンバーのサイン色紙プレゼントのいずれかの特典が受けられる。
弊害や批判
- 商品の複数購入は客の自由意志に基づくもので販売者側が強要しているわけではないが、これらの手法については各方面及びファンの側からも批判がある。
- 握手券や選抜総選挙の投票券だけを目当てにしてCDを大量購入し、握手券や投票券を抜き取りCDのみを中古書店等に即売却したり、インターネットオークションに原価を遥かに下回る価格で出品されていたり、極端な例ではCDショップ近辺に廃棄される例もあったとされる。
- 商品の転売によって利益を得ようとする者が増えている。このため、「ポニーテールとシュシュ」の劇場盤握手会から身分証明書による本人確認を強化し、転売しにくい仕組みになった。
- ただし、2011年1月オリコンシングルチャートにおいては特典の付かない通常盤旧譜4枚が同時に3週連続トップ10入りを果たしており、必ずしも購入特典目当ての大量購入者のみで売り上げを伸ばしているとは言えない。
独占禁止法違反騒動
シングル「桜の花びらたち2008」の劇場で販売するCDに期間限定で44種のソロポスター1枚をランダムで付け、44種のポスターを揃えれば特別イベントに参加できるという企画が設定されたが、後日独占禁止法(不公正な取引)に抵触するおそれがあるとして、ソニー・ミュージックエンタテインメントならびにデフスターレコーズ社内の法務担当の指摘によりこの企画は中止、未開封の商品とポスター持ち込みにより払い戻しが行われた。
なお、1回も同じポスターが出ることなく全44種のポスターが揃う確率は、計算上で77京1468兆8909億1789万4000分の1とされ、ネット上をはじめとして批判が相次いだ。さらにポスター付のCDが販売されたのはAKB48劇場カフェのみで、販売期間は2008年2月26日から28日の3日間のみと限られたものであったことも批判の対象となった。
有料サービス登録しないと番組打切り
サイバードホールディングスは、AKB48メンバーの指原莉乃がメインパーソナリティーを務める深夜放送のTBS番組「さしこのくせに」にて、特設の投票サイトに自社のサービス経由で3万票が集まらなければスポンサーを降りて番組を打ち切るという企画を打ち出した。しかし、そのサイトは有料で毎月315円がかかり、さらに1回投票するのに50円がかかる仕組となっている。投票が有料であることは番組内では一切触れられず、このためインターネット上のブログやSNSなどではファンの間から不満の声が多数上がった。これに対してサイバード社は「賛否両論たくさんのご意見をいただいており、こうした意見は今後のサイト運営に役立てたい」とだけ話している。
- ただし、この件に関してはAKB運営サイドは関与しておらず、TV局とタレント事務所の企てたことであり、厳密には「AKB商法」とは言い難い。
AKB48関連の犯罪履歴
- 2009.07.12 開成高校3年(17)がAKB48の握手会に行ったことを親に叱られ自宅に放火 祖母が焼死 放火殺人で逮捕
- 2009.11.15 AKB48の握手券を譲り渡すと見せかけて現金を騙し取る詐欺容疑で大阪学院大2年、水町有吾容疑者(20)と無職少年(19)の2人を逮捕
- 2009.11.16 AKB48メンバーあての郵便物を自宅に転送 窃盗容疑で東京都新宿区中落合の無職、渋谷耕太被告(25)を追送検
- 2010.01.29 AKB48の追っかけ費が必要で151件の盗みを繰り返した栃木県小山市間々田の会社員、藤岡正幸被告(35)を再逮捕
- 2010.03.11 ドラマ撮影現場でAKB48の小道具を盗む 東京都日野市の都立高校3年(18)と私立高校1年(16)の兄弟と無職少年(16)の3人を逮捕
- 2010.03.18 「渡り廊下走り隊」の名古屋イベントで握手券の盗難と偽造が発覚しイベントが途中で中止に
- 2010.04.02 「渡り廊下走り隊」の東京イベントでも複数の偽造握手券が見つかり警視庁は詐欺容疑などを視野に捜査
- 2010.06.11 AKB48事務所に脅迫文とカミソリを入れた封筒を送りつけた疑いで広島県呉市の職業不詳、西本好伸容疑者(27)を逮捕
- 2010.06.22 AKB48の偽造握手券を販売した疑いで練馬区大泉町6の無職、大井邦彦容疑者(25)と高校生(16)の2人を逮捕
- 2010.07.15 AKB48の握手券900枚を盗んだ疑いで練馬区大泉町6の無職、大井邦彦容疑者(25)と愛知県一宮市のアルバイトの少年(19)の2人を逮捕
AKBオタの実態
- 握手券目的で1人最低シングル50枚は買う。柱の会というファンクラブに公演が当たらないからということで、一人で30枠くらい入る(1枠5,000円)。
- 握手会ではメンバーに認知されてもらおうと必死である。
- ファンの間では財力自慢がひどく、2,3枚しか持っていない者を馬鹿にし、200枚握手券を持っている者を財閥と呼んでいる。
- 各メンバーに対してファンがいるが、そのファン同士での競争(TO トップオタになろうという競争)も激しい。そのため、更にCDを買い同じファン同士バカにし合っている。
- ファンの数は売上の100分の1程度と思ってあながち間違いではない
- スキャンダルがあるから自分でもいけそうと思う者が出てくる。認知されると確かに友達になった気もするが、それだけのことである。
- 毎月秋葉原劇場で発売されてる月別写真を5セット購入(25枚の写真を5,000円で買うことになる)し、その25枚の写真から同じ人物で、写真の角度、ヒキヨリが違う写真を4枚そろえるとコンプといって、たとえばそれが前田なら6,000円くらいで売ることが出来る。
- ピーク時、劇場の倍率は1,000倍前後となった為、金を払い枠を増やして当たろうとする者が増えた。
クリスマスケーキもAKB商法
AKB48のクリスマスケーキが発売される。ケーキを購入するとメンバーの限定ポスターが当たる抽選に応募できる仕掛けだ。これまでも握手券欲しさにファンが大量のCDを買う例が起きており、抽選目的でたくさん購入し、ケーキだけ大量に廃棄される事態が懸念されている。
■抽選で限定120枚のAKBポスター当たる
- 特典としてAKBメンバー10人のメッセージを収録したCD「AKB48と過ごす秘密のクリスマス」が付属する。既に一部が公式サイトで公開されていて、板野友美さんバージョンだと、「もしもし、トモだよ。聞いたよ、振られちゃったって。今度会ったとき、トモが慰めてあげるから」といった具合だ。
- さらに、AKBメンバーのポスターが当たる抽選に応募することのできるシリアルナンバーが付属する。人気メンバー12人がサンタクロースのコスプレをしている等身大のポスターで1人10枚、計120枚しかないという超激レアアイテムだ。
■「できるだけ予約するつもり。ケーキは捨てるかも」
- 仮に全員分のポスターを入手しようと思ったら最低でも12×3800円で4万5600円もかかることになる。倍率はかなり高くなるだろうから、実際はこんな額では済まないだろう。AKBのファンの中には、握手券や総選挙投票券目当てでCDを買い、肝心のCDは捨ててしまう人がいると言われている。ネットオークションなどで売ってしまう人もいるが、ケーキは生ものなので、それは難しいだろう。大量に購入したケーキを、シリアルナンバーだけをゲットして捨ててしまう、というファンがいるはずだ。
- 実際にネットには「できるだけ予約はするつもりでも太りたくないからケーキは捨てるかも」というものや、「保存のきかない食いもんはやめとけよ…年明けて大量の腐ったケーキの入ったごみ袋何個も家の前に捨てられてたりするぞ」と、懸念する書き込みも寄せられている。
AKB48クリスマスケーキが色んな意味で凄すぎる件!全景品ゲットするために最低12個(51900円)購入せよ!
『AKB48 3種のベリーのスイートBOX』を購入すると『AKB48と過ごす秘密のクリスマス』という限定CDがもれなくついてくる。そのCDにはシリアルナンバーがついており、キャンペーンサイトで入力すると抽選でAKB48限定グッズが当たる。
プレゼントにはAコースとBコースがあり、応募時に選ぶことができる。
AコースはAKB48メンバーの等身大ポスターが当たり、その種類は12種類。板野友美・大島優子・河西智美・柏木由紀・小嶋陽菜・指原莉乃・篠田麻里子・高城亜樹・高橋みなみ・前田敦子・宮澤佐江・渡辺麻友の等身大ポスターである。各人10枚のポスターが用意されており、合計120枚となる。
Bコースはコンパクトファンヒーターが80名に当たるという。特に注目したいのは、AKB48メンバーひとりにつき10枚しか生産されない等身大ポスター。今回は12名のAKB48メンバーが等身大ポスターを作っているので、合計120枚しか存在しない。ファンならば全種類そろえたいところだが、ケーキ1個につき「限定AKB48ポスター抽選に参加できる権利」がひとつしかついてこないので、最低でもケーキを12個購入する必要がある。しかも抽選なので絶対に当たるわけではないし、はずれる確率のほうが高いと考えるのが妥当だ。でもAKB48ファンならばぜひとも手に入れたい超レアAKB48アイテムだし、メチャクチャ美味しそうなので12個買ってもたぶん損はしない。当たる確率が低いとわかっていても、ファンならば絶対に全ポスターをゲットするべくAKB48仕様のクリスマスケーキを買うべきであり、買わざるを得ないだろう。
ケーキ購入とグッズ抽選フロー
『AKB48 3種のベリーのスイートBOX』を大量に買う
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スペシャルCDとシリアル番号を大量にゲット
↓
グッズの抽選に応募 → Bコースに応募 → アタリかハズレ → 繰り返し(無限ループ)
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Aコースに応募 → ハズレ → 別のシリアルナンバーでまた抽選 → 繰り返し(無限ループ)
↓
アタリ
↓
他のポスターゲットのため別のシリアルナンバーでまた抽選
↓
繰り返し(無限ループ)