ブログ
ブログ (Blog) とは、狭義にはウェブ上のウェブページのURLとともに覚え書きや論評などを加え記録(ログ)しているウェブサイトの一種。“WebをLogする”という意味でWeblog(ウェブログ)と名付けられ、それが略されてBlog(ブログ)と呼ばれるようになった。
概要
ブログの始まりは、英語圏のウェブにおいて、自分が気になったニュースやサイトなどのURLを、寸評つきで紹介したこととされる。その後、Blogger、Movable Typeなどのブログ用のツールが出現した。イラク戦争の時には現地から更新されるブログが話題となり、その知名度を大きく引き上げる結果となった。
現在、より頻繁に用いられている広義には作者の個人的な体験や日記、特定のトピックに関する必ずしもウェブに限定されない話題などのような、時系列で比較的頻繁に記録される情報についてのウェブサイト全般を含めてブログと呼称する。このようなウェブサイトの作成機能を提供するソフトウェアやサービスなどを指して呼ぶ場合もある。又、SNSやブログや口コミメディアを総称してCGMと呼ぶこともある。
ウェブサイトとしての体裁は主として管理者が記事を投稿する私的ニュースサイト的なものが多い。ブログを投稿する特定の方法に限定されないが、ブログ向けのソフトウェアがあり、それをレンタルやダウンロードをして使えば、HTMLを知らなくてもWebブラウザから手軽に情報の発信・更新ができる。それぞれの項目にはタイトルがつけられ、時間軸やカテゴリで投稿を整理、分類する構造となっている。用途は広く、個人の日記的なものから、手軽な意見表明の場として、時事問題などについて論説するものもある。
トラックバック機能などを通じて形成されるコミュニティを指してブログ界 (Blogosphere) とも呼ばれる。ブログの更新者は有名人から一般市民まで様々であるが、彼らブログの更新者のことを一般にブロガー (blogger) と呼ぶ。
2006年7月頃までブログブームといわれていたが(全世界で1秒に1つ新しいブログが立ち上げられていた)、それ以降新規ブログは減り始めており、(世界的な趨勢としての論調ではあるが)ブログブームは落ち着いてたといえる。
ブログの分類
携帯電話などのモバイル端末を使用しメールを送信して更新するブログはモブログ(moblog)、写真画像を主体として更新されるブログはフォトログ(photolog、fotolog)、ビデオコンテンツを配布するビデオブログはブイログ(ないしヴログとも)(Vlog)、自分の持っている書籍のISBNコードを使って登録すると自動的に本棚にその本が置かれる本専用のブログをブクログ(一部、ブクログではCDやDVDのISBNコードを利用して登録し表示させることも可能)と呼び、通常、投稿にはテキストやイメージが添えられる。
ブログとRSS
多くのブログシステム(サービス)はRSSフィードやAtom(以降、特に断りがなければRSSとはこれら2つを指す)を使って更新を自動通知したり、トラックバック機能を使用して、他のブログからの引用やリンクを自動で行えるなどの充実した編集機能が備わっている。RSSによるXMLを使った定型での情報配信は、それぞれのブログから配信されるRSSを自動巡回サービスで取りまとめて、更新があったときにユーザに通知するサービスを生み出した。また、データ配信の形が定まっているため、ニュース配信も容易で、大手のマスコミがニュースをRSSで配信し始めるようになった。