都営バス草39系統
水戸街道一直線 開通当初は、東京駅北口から浅草寿待ちに抜け、そこから水戸街道を一直線に金町駅まで進む路線であった。当初から東京駅発着はあまり多くなかったようで、浅草寿町発着がメインだったようだ。その後に短縮され、現在の主力となる浅草寿町~金町駅となる。街道をひた走り、比較的長いということもあって、あまり客は多くないのでは……と思うがさにあらず、思った以上に乗客が多い。特に休日は、浅草への行楽・用事のある客を満載して走り、休日が最も本数が多いという構成になっている。
平成8年に京成の上34系統(上野広小路~市川駅)廃止の影響もあったのか、平日日中の一部便を上野松坂屋まで延長。まるで昭和40年代にあったような、長大路線が誕生した。もっとも効果は今ひとつのようで、それならば全便(特に土休日の昼間)を上野松坂屋まで延長させたほうが良い気もするのだが。
中川大橋 金町駅を出ると都心に向けて水戸街道を直進する系統だけに、朝の渋滞が避けられない草39。かつては運行ダイヤも相当に渋滞を見込んでいた。金町駅→四ツ木橋南詰の所要時分を見ると、平成11年1月のダイヤ改正では、始発は30分(6:30→7:01)だが、最ピーク時は51分(7:07→7:58)もかかっていた。ちなみに渋滞の全くない終バスでは17分(21:18→21:35)と、実に3倍の所要時間の開きがあったことになる。 しかし道路も昔ほど渋滞しなくなり、スピードアップして運転できるようになった。そうなると今度は早発を警戒しなくてはならず、各停留所で時間調整ばかり行うという珍事が毎朝のように繰り返されていた。これでは乗客もストレスがたまるばかりであろう。 結局、平成14年に入ってからの度重なるダイヤ改正で朝のダイヤは飛躍的にスピードアップが図られ、現行ダイヤでは最ピーク時でも35分(7:26→8:01)と、現状に合ったダイヤになっている。しかし、青戸車庫から四ツ木橋まで並行する錦37は、現行ダイヤでも青戸車庫から八広まで最ピーク時に30分もかけており、それほどスピードアップしているとは言えない。 ちなみに四ツ木橋南詰から先の所要時分はこれほどの差はなく、荒川を渡ると明治通り他各方面に交通が分散して、渋滞が解消することがうかがえる。