利用者:Meauk/sandbox
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成立の証拠
値 d の正体
a が {(gp - 1 mod p2) - 1} / p に等しいということは、gp - 1 mod p2 が ap + 1 に等しいことを意味する。これには次の2点が関わる。
- フェルマーの小定理によれば gp - 1 ≡ 1 (mod p) が成立するということ。
- 任意の正整数 x1 を考える時、x1 mod p2 において p2 を含む全ての項は 0 になるので、その結果は「p1 の項」よりも大きいことはないということ。
したがって、a とは「gp - 1 を p2 で割った時の p1 の項の係数」であると述べることができる。
その上で、d が ad ≡ 1 (mod p) によって求められるというので、この d は「法 p における a の逆元」に相当することになる。
値 D の正体
第一に Cp - 1 mod p2 について考える。
そもそも暗号文は C ≡ gm + nr (mod n2) によって求められるが、これは言い換えると C ≡ gm × gpqr (mod p2q2) である。
この時、次の2点に注意する。
- 任意の正整数 x2 を用いて (x2 mod p2q2) mod p2 を計算することを考える時、それは初めから x2 mod p2 を計算することと同じである。
- p2 に対応するカーマイケル数は p(p - 1) であるから、任意の正整数 x3 を考えると x3p(p - 1) mod p2 の結果は常に 1 となる。