北野駅 (東京都)
北野駅(きたのえき)は、東京都八王子市打越町にある、京王電鉄の駅である。駅番号はKO33。
京王線と高尾線が乗り入れている。高尾線はこの駅が起点であるが、多数の列車が京王線新宿方面へ直通する。
目次
歴史
- 1925年(大正14年)3月24日 - 玉南電気鉄道の駅として開業。
- 1926年(大正15年)12月1日 - 合併により京王電気軌道の駅となる。
- 1931年(昭和6年)3月20日 - 御陵線北野 - 多摩御陵前間が開業。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 陸上交通事業調整法による戦時合併により東京急行電鉄(大東急)の駅となる。
- 1945年(昭和20年)1月21日 - 御陵線休止。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急からの分離独立により京王帝都電鉄(現:京王電鉄)の駅となる。
- 1967年(昭和42年)10月1日 - 高尾線北野 - 高尾山口間開通。
- 1990年(平成2年)10月27日 - 高架駅となる。下り線(1・2番線)のみの開通で、当駅構内は単線となる。
- 1992年(平成4年)2月29日 - 上り線(3・4番線)ホームが完成し、複線に戻る。
- 2001年(平成13年)3月27日 - ダイヤ改定により準特急が新設され、停車駅となる。
- 2013年(平成25年)2月22日 - ダイヤ改定により特急停車駅となり、全列車停車駅となる。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅であり、すべての営業列車が停車する京王線の主要駅である。ホームは3階、改札口および駅事務室は2階にある。京王線と高尾線は当駅の西側で平面交差している。そのため、高尾線からの列車が入線中は京王八王子行の列車は発車できない(逆も同様)。
高尾線下り列車は、すべて高尾山口行である。高尾線内には待避駅がないため、当駅を発車した高尾山口行の列車は列車種別に関係なくそのまま高尾山口駅まで先に到着する。2013年2月22日のダイヤ改定以降、準特急はすべて高尾山口発着となり、当駅 - 高尾山口間は各駅に停車する。
当駅には引き上げ線がなく、長沼駅寄りに片渡り線が設置されている。大多数の列車は新宿 - 京王八王子・高尾山口間を直通して運転しており、高尾線内の区間列車は早朝と深夜の数本のみである。当駅止まりの列車は4番線に入線し客扱い終了後、上り本線上まで入換し、片渡り線を使用して下り線へ折返し、再び当駅から客扱いを行う(高尾線初電は直接1番線に入線する)。運用の都合上、転線せずにそのまま車両基地まで回送される列車も存在する。
かつて平日日中に京王八王子発着の特急(当駅は通過)が運転されていた時期は、高尾山口発着の各駅停車と接続するために当駅 - 京王八王子間の区間列車が多数設定されていた。
バリアフリー対応昇降設備として、ホームと改札階を連絡するエスカレーター・エレベーターと、改札階と地上部を連絡するエレベーターが設置されている。トイレは2階改札内にあり、ユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」を併設している。2008年春に改修工事が行われた。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■京王線 | 下り | 京王八王子行 |
■高尾線 | - | めじろ台・高尾・高尾山口方面 | |
3・4 | ■京王線 | 上り | 高幡不動・府中・調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
- 当駅では平日朝ラッシュ時など一部の列車を除いて、特急・準特急や急行と各駅停車の緩急接続が終日行われる。
- 下り線は高尾山口行と京王八王子行の相互接続が図られたダイヤになっている。1番線を高尾山口行の列車が、2番線を京王八王子行の列車が使用することにより双方の同時発車が可能である。但し都営新宿線からの急行高尾山口行は2番線から発車する。
- 上り線は配線上3・4番線への同時到着はできない。当駅で緩急接続を行う列車は始発駅や入線順序に関係なく3番線を特急・準特急・急行が、4番線を当駅止まりや各駅停車、平日夜間に運転される快速の列車が使用する。
利用状況
2013年度の一日平均乗降人員は22,440人である[1]。
かつてはハイキングコースとなっていた野猿峠への玄関口であったが、周辺の宅地開発により、乗降人員は年々増加を続けている。
乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
1955年 | 1,122 | ||
1960年 | 1,892 | ||
1965年 | 3,834 | ||
1967年 | 4,344 [2] | ||
1970年 | 5,876 | ||
1975年 | 8,116 | ||
1980年 | 15,936 | ||
1985年 | 17,720 | ||
1990年 | 19,381 | 9,351 | [3] |
1991年 | 9,615 | [4] | |
1992年 | 9,671 | [5] | |
1993年 | 9,858 | [6] | |
1994年 | 9,868 | [7] | |
1995年 | 20,545 | 10,008 | [8] |
1996年 | 10,068 | [9] | |
1997年 | 9,907 | [10] | |
1998年 | 10,178 | [11] | |
1999年 | 10,025 | [12] | |
2000年 | 20,265 | 9,915 | [13] |
2001年 | 10,164 | [14] | |
2002年 | 10,255 | [15] | |
2003年 | 10,383 | [16] | |
2004年 | 10,392 | [17] | |
2005年 | 21,469 | 10,493 | [18] |
2006年 | 21,771 | 10,510 | [19] |
2007年 | 22,564 | 11,079 | [20] |
2008年 | 22,812 | 14,134 | [21] |
2009年 | 22,510 | 11,115 | [22] |
2010年 | 11,148 | [23] | |
2011年 | 22,145 | 10,978 | [24] |
2012年 | 22,186 | 11,008 | [25] |
2013年 | 22,440 |
駅周辺
打越町 (八王子市) も参照 駅周辺は八王子市南部の市街地であり、基本的には新興住宅地である。駅前には以下のような商店・施設・交通路がある。
- きたのタウンビル(北口)- 商業施設部分は1988年に忠実屋フランツ北野店の店舗として開業した。1994年に忠実屋がダイエーに吸収合併されたことによりダイエー北野店として営業していたが、ダイエー再建計画に基づき2005年11月30日に閉店し、その後スーパーアルプス、コルモピア、ダイソーなどの小売店が入居する「コピオ北野」となっている。
- 西武信用金庫 北野支店
- 八王子市北野市民センター
- 駅高架下店舗(京王リトナード)
- など
- 八王子市役所北野事務所(北口)
- 八王子北野郵便局(北口)
- スーパーオートバックス 八王子店(南口)
- コナミスポーツクラブ 本店八王子(南口)
- 国道16号(八王子バイパス)- 連絡通路がバイパスを跨ぐ形になっている。
- 東京都道173号上館日野線(北野街道)
- 国土交通省関東地方整備局 相武国道事務所 八王子国道出張所
- 日本水産 八王子総合工場
- 八王子綜合卸売協同組合
- 八王子市立由井第一小学校
- 八王子市立打越中学校
- 北野天満社
バス路線
京王バス南の一般路線と八王子市コミュニティバス「はちバス」が発着する。一般路線の詳細は京王バス南・南大沢営業所を参照。
北野駅北口
- 1番乗り場
- [ 北10 ] 北野台五丁目経由 片倉台行
- 2番乗り場
- [ 北05・八65 ] 公園前経由 片倉台行
- [ 北06・八69 ] 公園前経由 八王子みなみ野駅行 (深夜バスあり)
- [ 北08・八68 ] 公園前経由 西武北野台行(土曜・休日のみ)(土曜のみ深夜バスあり)
- 3番乗り場
- はちバス(八王子市・西東京バス委託)
- [ 東部コース ] 長沼駅行/JR片倉駅行
北野駅南口
- 0番乗り場(始発から9時頃まで使用。それ以降は北口から発車。)
- [ 北06 ] 公園前経由 八王子みなみ野駅行
- [ 北10 ] 北野台五丁目経由 片倉台行
- [ 平03 ] 南陽台・東京薬科大学経由 平山城址公園駅行
- [ 北09 ] 京王堀之内駅行
- [ 北03 ] 殿ヶ谷戸経由 南大沢駅行
- [ 北02 ] 由木折返場行
- [ 北04 ] 中山経由 南大沢駅行
- 1番乗り場
- [ 八60・61・63・65・66・68・69 ] 八王子駅南口行(深夜バスあり)
- [ 北02・03・06・08・09・10 ] 北野駅北口行(深夜バスあり)
- はちバス(八王子市・西東京バス委託)
- [ 東部コース ] 長沼駅行/JR片倉駅行
付記
- 駅周辺は、八王子市および八王子警察署の「違法駐車取り締まり重点地域」に指定されている。
- 高架化当初は当駅構内が単線で、1番線が下り(京王八王子・高尾山口方面)、2番線が上り(新宿方面)のりばだったが、2番線は下り特急も通過していた。そのため2番線には両方向から通過列車が来る旨の注意書きがあった。
駅名の由来
近隣の地名から。地名の由来は「北野天満社」があることによる。
隣の駅
- 京王電鉄
- ■京王線
- ■高尾線
脚注
- ↑ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 高尾線開業年度
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)