マグダ・タリアフェロ

マグダ・タリアフェロ（Magda Tagliaferro, 1893年1月13日 - 1986年9月9日）は、ブラジルのピアノ奏者。

ペトロポリスにて、マグダレーナ・マリア・イヴォンヌ・タリアフェロ(Magdalena Maria Yvonne Tagliaferro)として生まれる。幼少時より、ラウル・プーニョ門下の音楽教師でサンパウロ音楽院で教鞭を執っていた父パウロから音楽の手ほどきを受け、９歳で初リサイタルを開くほどの上達を見せた。11歳の時に演奏をパブロ・カザルスに聴いてもらい、パリ音楽院への入学を勧められたことから、13歳の時にパリ音楽院に入学している。音楽院ではアントワーヌ・マルモンテルに師事し、８ヶ月でプルミエ・プリを取得してサル・エラールでリサイタルを開いたが、アルフレッド・コルトーの知己を得てコルトーの門下となった。また、ガブリエル・フォーレの楽旅に同行して経験を積んだり、コルトーの伝手でジャック・ティボー、カザルスやカペー四重奏団と共演したりして経験を積み、1920年代初めにはエドゥアール・リスラーと共演して影響を受けた。教育活動として、1937年から母校のパリ音楽院で教鞭を執ったが、1939年に退任後はフランス政府からアメリカ大陸でのフランス音楽の宣伝を要請され、1940年にカーネギー・ホールでコンサートを開いて成功を収めた。その後はサンパウロとリオデジャネイロに音楽学校を設立。1949年からフランスとブラジルを往来して演奏活動を行うようになり、パリに自らの音楽学校を建てて頻繁にマスター・クラスを開いた。また、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でも教鞭を執った。1967年には音楽家育成のために自分の名前を冠した財団を設立している。

リオデジャネイロにて没。