落ち葉水槽

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2010年8月20日 (金) 02:50時点における小内山晶 (トーク | 投稿記録)による版 (外部リンク)

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落ち葉水槽(おちばすいそう)とは、落ち葉を使ったアクアリウムの形態の一つである。2ちゃんねるをはじめとしたインターネットコミュニティ上で提唱されている。

  • Wikipediaは百科辞典であり、あくまでも技術検証用に本項を記述してあります。ご自身の水槽への導入は自己責任でお願いします。

概要

この様式は、落ち葉とこれを餌とする生物群を使って、水槽内の窒素循環を最終段階(→脱窒)にまで進める試みの一つである。

アクアリウム水槽を維持するにあたって、水中の硝酸態窒素(硝酸塩・亜硝酸塩)を換水せずに除去することは、近代的なアクアリウムが構築されるようになった1850年代から続く未解決問題の一つである。多くの水槽では、飼育されている生物に有害なアンモニアや亜硝酸塩を好気性の硝化菌によって酸化させ、毒性の低い硝酸塩にしている。しかしこの硝酸塩も蓄積が進めばやはり飼育されている生物にとっては有害である。このため定期的に水槽の水の一部(全てを替えると水槽内の環境が激変して水槽内生物のストレスになる)を交換して硝酸塩を外部に排出させなければならない。

ただ定期的な水の交換は飼育している生物のストレスとなるだけではなく、水槽の規模によってはこれを管理する者にとっても重労働である。このためこの水替え回数を減らしたり、あるいは完全に必要としないようにする方法が求められており、これまでにも様々な方法論が世界中で提案され、「モナコ式」「ベルリン式」「ダッチ式」など、考案者の出身国や都市の名前を冠されて、アクアリウムに応用されている。

しかしどのシステムも完全に硝酸態窒素を除去することは出来ず、またそれら設備の導入費用もかかるため、未だに「換水」が一番有効とされており、言い替えれば家庭の水槽レベルの水を換える手間とコストを下回るような窒素除去技術は、これまで発案されていない。

この問題の一つの解決策として2005年5月、あらたに日本式ないし激糖式等と呼ばれる方法論が提案されている。これは、おもに2ちゃんねるをはじめとするインターネットコミュニティ上で発せられたもので、発案者自らホームページを開設、あるいは「まとめサイト」の形でまとめられている。なお、ハンドルネーム「激糖447」が発見したので「激糖システム」との名も冠されている。

落ち葉水槽

流水に落ちた枯れ葉上で新しく発見された窒素循環の経路を使い、硝酸態窒素を水槽中から取り除こうとするものである。そしてこれを実装した水槽を「落ち葉水槽」と呼称している。

方法としては広葉樹の落ち葉を拾ってきて水槽内に投じるというものである。こうすることで投入した落ち葉の表面に膜状の微生物群ができ、その内部に硝酸塩を脱窒する通性嫌気性の菌(セルロモナス?)が繁殖、硝酸塩を分解するとしている。

このシステムの利点は、硝酸態窒素を水中から完全に除去できる点と、コストが非常に安い点にある。この二つの利点により、家庭向けアクアリウムに向いていると考えられている。現在複数筋の愛好者が試している(自虐的には「人柱」とも)とする話も聞かれ、また提唱者本人も「1年以上水替え無し」としている。

ただこれらは、提唱者個人の採取したデータを参照するしかなく、きちんとした学術的な調査・研究が成されていない部分には注意すべきといえよう。

砂糖・しじみ水槽

同提唱者により落ち葉水槽とほぼ同時期に提唱された方法論。ハンドルネーム「けろ」氏が発見した砂糖による水槽環境維持法の欠点を、しじみを用いることにより解消したものである。具体的には、少量の砂糖を水槽に投じることにより、水槽内微生物による硝酸塩同化を促し、増殖した浮遊微生物をしじみ等の二枚貝に食べさせることにより、水中から硝酸塩を取り除く、としている。「激糖」というハンドルネームもこの方法に由来する。

外部リンク

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