アーリントンカップ
アーリントンカップ | |
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開催地 | 阪神競馬場 |
施行時期 | 2月下旬 - 3月上旬 (原則1回阪神1日目) |
格付け | GIII |
1着賞金 | 3900万円 |
賞金総額 | 7460万円 |
距離 | 芝・外1600m |
出走条件 | サラブレッド系3歳(国際)(特指) 出走資格も参照 |
負担重量 | 別定(本文に記載) |
創設 | 1992年3月8日 |
特記事項: | |
テンプレート |
アーリントンカップは、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝1600mで施行している中央競馬の重賞(GIII)競走である。競走名はアーリントンパーク競馬場(Arlington Park)に由来。
概要
前身は1987年に創設され、1991年に廃止されたペガサスステークス。阪神競馬場とアーリントン国際競馬場(Arlington International Racecourse)(当時・2000年から現名称)が提携を結んだのを機に1991年限りで同競走は廃止され、1992年にペガサスステークスと同じ条件である阪神競馬場の芝1600mの重賞競走として新たに創設された。2007年以降は2006年12月に阪神競馬場の外回りコースが新設された事により、第1コーナーポケットを発走地点とするコースから向正面を発走地点とする外回りコースに変更された。なおアーリントンパーク競馬場では交換競走として阪神カップ(Hanshin Cup)(GIII・3歳以上・ダート8f)が施行されている。
クラシック競走やNHKマイルカップを目指す3歳馬にとって関西圏におけるステップとなる競走の1つに位置付けられており、第11回優勝馬タニノギムレットは同年の東京優駿(日本ダービー)を優勝、また第12回優勝馬ウインクリューガーは同年のNHKマイルカップを優勝、第17回で3着に終わったディープスカイは同年のNHKマイルカップと東京優駿(日本ダービー)を制している。その他にも第9回優勝馬エイシンプレストンが後に香港で国際GIを3勝し、第10回優勝馬ダンツフレームは翌年の宝塚記念を制すなど、2000年から2003年まで4年連続でGI馬を輩出している。また創設以来外国産馬が出走することができるレースでもあって、外国産馬が優勝することが多いレースの一つでもある。創設以来、優勝馬はすべて関西馬であることも特色として挙げられる。もっともこれは、クラシックを狙う関東馬は牡馬であれば本競走の前後に施行される共同通信杯や弥生賞を、牝馬であれば本競走後に施行される桜花賞トライアルやフラワーカップを選択するため、出走する関東馬が少ないという事情もある。
出走資格は、サラ系3歳限定のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は馬齢重量である56kg、牝馬は54kgを基本とし、更に日本馬については収得賞金額が2,000万円以上の競走馬は1kg、外国調教馬については重賞競走優勝馬の競走馬は1kgの負担が課せられるよう定められている。
2024年度現在の総額賞金は7,460万円で、1着賞金3,900万円、2着賞金1,600万円、3着賞金980万円、4着賞金590万円、5着賞金390万円と定められている。
現在の優勝レイの配色は、黄緑色の地に黄色文字となっている。
歴史
- 1992年 - 阪神競馬場の芝1600mの3歳限定の別定の重賞競走、アーリントンカップとして創設。
- 1993年 - 混合競走に指定。
- 1994年 - 京都競馬場の改修工事により、中京競馬場の芝1700mで施行。
- 1995年 - 阪神競馬場の阪神・淡路大震災の復旧工事により、京都競馬場の芝外回り1600mで施行。
- 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。
- 1999年 - 1位入線のバイオマスターが進路妨害により2着に降着。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳」から「3歳」に変更。
- 2002年 - 武豊が騎手として史上初の連覇。
- 2005年 - 武豊が騎手として2度目の連覇。
- 2006年 - 3歳クラシック以前の実績馬の選択肢を増やす目的で、負担重量の上限が57kg(牝馬は55kg)になるよう現行の規定に変更。
- 2007年 - ICSCの勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
- 2009年
- 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
- 外国調教馬の負担重量を現行の規定に設定。
歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1992年3月 8日 | エルカーサリバー | 牝3 | 1:37.5 | 山田泰誠 | 田中良平 | (株)クレアール |
第2回 | 1993年3月 7日 | グランドシンゲキ | 牡3 | 1:38.3 | 土肥幸広 | 岩元市三 | 靏本貢 |
第3回 | 1994年2月27日 | メルシーステージ | 牡3 | 1:42.9 | 河北通 | 小野幸治 | 永井康郎 |
第4回 | 1995年2月26日 | エイシンバーリン | 牝3 | 1:34.3 | 南井克巳 | 坂口正則 | 平井豊光 |
第5回 | 1996年2月25日 | スギノハヤカゼ | 牡3 | 1:33.9 | 田島裕和 | 鹿戸幸治 | 杉江義夫 |
第6回 | 1997年2月23日 | ブレーブテンダー | 牡3 | 1:36.1 | 松永幹夫 | 池江泰郎 | 前田幸治 |
第7回 | 1998年3月 1日 | ダブリンライオン | 牡3 | 1:34.6 | O.ペリエ | 田所秀孝 | 畑清介 |
第8回 | 1999年2月28日 | エイシンキャメロン | 牡3 | 1:35.8 | 武豊 | 坂口正則 | 平井豊光 |
第9回 | 2000年2月26日 | エイシンプレストン | 牡3 | 1:35.7 | 福永祐一 | 北橋修二 | 平井豊光 |
第10回 | 2001年2月24日 | ダンツフレーム | 牡3 | 1:35.9 | 武豊 | 山内研二 | 山元哲二 |
第11回 | 2002年2月23日 | タニノギムレット | 牡3 | 1:33.9 | 武豊 | 松田国英 | 谷水雄三 |
第12回 | 2003年3月 1日 | ウインクリューガー | 牡3 | 1:36.8 | 武幸四郎 | 松元茂樹 | (株)ウイン |
第13回 | 2004年2月28日 | シーキングザダイヤ | 牡3 | 1:35.8 | 武豊 | 森秀行 | 青山洋一 |
第14回 | 2005年2月26日 | ビッグプラネット | 牡3 | 1:34.7 | 武豊 | 南井克巳 | (有)ビッグ |
第15回 | 2006年2月25日 | ステキシンスケクン | 牡3 | 1:34.3 | O.ペリエ | 森秀行 | 榮義則 |
第16回 | 2007年2月24日 | トーセンキャプテン | 牡3 | 1:33.9 | 四位洋文 | 角居勝彦 | 島川隆哉 |
第17回 | 2008年3月 1日 | ダンツキッスイ | 牡3 | 1:34.6 | 藤田伸二 | 橋本寿正 | 山元哲二 |
第18回 | 2009年2月28日 | ダブルウェッジ | 牡3 | 1:35.6 | 小牧太 | 田所秀孝 | 深見富朗 |
第19回 | 2010年2月27日 | コスモセンサー | 牡3 | 1:34.8 | 石橋脩 | 西園正都 | (有)ビッグレッドファーム |
第20回 | 2011年2月26日 | ノーザンリバー | 牡3 | 1:34.2 | 武豊 | 浅見秀一 | 林正道 |
関連項目
- ペガサスステークス - 前身の競走
- 弥生賞 - 同時期に施行する関東の3歳の重賞競走
- ファルコンステークス