終着駅
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終着駅(しゅうちゃくえき)は終わりの駅(終点)のことであるが、その意味は「終わり」をどのように捕えるかによって少し変化する(詳細は後述)。
目次
列車の終点
ある鉄道路線の中間に位置する駅でも、列車の(行先)設定上、その駅止まりの列車からいえば「終着駅」と呼ぶことができる。例えば東海道本線東京発小田原行き普通列車の終着駅は小田原駅である。
線区の終点
線路名称で、ある路線の終点となっている駅を終着駅という。たとえば東京駅から神戸駅に至る東海道本線の終着駅は神戸駅である。なお、線路名称上始点でも終点から見れば終着駅になりうる。つまり、東海道本線の終着駅は東京駅でもよい。
行き止まり形線区の終点
これは上の「線区の終点」の中でも、行き止まりとなっている線区の末端で、物理的に線路が他のいずれの路線にも接続していない駅をさす。列車はこの駅に到着後、反対方向へ発車する。当然、そこから先は常時出発停止となる為、出発信号機は存在せず、プラットホーム手前の場内信号機は注意(Y)か警戒(YY)・停止(R)の2灯表示しかないところが多い。ただし、その先に機回し線や引き上げ線がある駅はその方向に入換信号機がある。
東日本旅客鉄道(JR東日本)では、青森駅から三厩駅まで「終着駅号」が運行されている。
以下に挙げる駅はJR旅客会社における行き止まり形線区の終点である(2014年5月12日現在)。なお伊東駅や和倉温泉駅のように、私鉄など他の鉄道事業者の線路がつながっている終着駅、鳥羽駅や銚子駅のように、構内で他の鉄道路線(路面電車・地下鉄を除く)に直接乗り換えが可能(乗換駅)であり、そこから他の鉄道路線で先に行ける終着駅、ならびに東日本大震災等の災害により一時的に終着駅となっている駅は除いてある。
北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 稚内駅
- 根室駅
- 様似駅
- 夕張駅
- 新十津川駅
- 増毛駅
- 新千歳空港駅
- 室蘭駅
- 函館駅(ただし、北斗星、はまなすなどの寝台列車はスイッチバックで方向を変えて先へ進むので、終点ではない。また、駅前での函館市電との乗り換えは可能)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 三厩駅
- 大湊駅
- 男鹿駅
- 女川駅
- 利府駅
- あおば通駅(但し仙台市地下鉄の仙台駅までの連絡通路あり)
- 左沢駅
- 常陸太田駅
- 弥彦駅
- ガーラ湯沢駅
- 烏山駅
- 日光駅(ただし、東武日光線に乗り換え可能)
- 上総亀山駅
- 大前駅
- 奥多摩駅
- 武蔵五日市駅
- 久里浜駅(ただし、京急久里浜線に乗り換え可能)
- 成田空港駅(ただし、京成本線・京成成田空港線が並行)
- 海芝浦駅
- 大川駅
- 扇町駅
- 横川駅
東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 氷見駅
- 城端駅
- 九頭竜湖駅
- 和田岬駅(ただし、神戸市営地下鉄海岸線に乗り換え可能)
- 東羽衣駅(ただし、南海本線に乗り換え可能)
- 桜島駅
- 関西空港駅(ただし、南海空港線が並行)
- 宇野駅
- 境港駅
- JR難波駅(ただし、近畿日本鉄道・阪神電気鉄道の大阪難波駅、大阪市営地下鉄・南海電気鉄道のなんば駅との連絡通路あり)
- 可部駅
- 仙崎駅
- 長門本山駅
- 博多南駅
四国旅客鉄道(JR四国)
九州旅客鉄道(JR九州)
- なおJR旅客会社では両端が終着駅という線区は宇美駅と西戸崎駅の香椎線のみである。