Mozilla Firefox
[[Image:Mozilla Firefox1.png|250px|right]][[Image:Mozilla Firefox.jpg|400px|thumb|Mozilla Firefox]] '''<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox'''</span>(モジラ ファイアフォックス)は、<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Foundation]]</span> が開発する[[オープンソース]]・[[クロスプラットフォーム]]の[[ウェブブラウザ]]である。 また、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の技術を元にモバイル版の開発も進められ <span lang="en" xml:lang="en">[[Firefox for Mobile]]</span> がリリースされている。 ==特徴== {{Firefox TOC}} ; レンダリングエンジンに <span lang="en" xml:lang="en">Gecko</span> を採用 : <span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Application Suite|Mozilla]]</span> の開発成果である [[HTMLレンダリングエンジン|<span lang="en" xml:lang="en">HTML</span>レンダリングエンジン]]の <span lang="en" xml:lang="en">[[Gecko]]</span> を引き継いで採用している。そのため、<span lang="en" xml:lang="en">[[HyperText Markup Language|HTML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Extensible Markup Language|XML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Cascading Style Sheets|CSS]]</span>、[[canvas要素|<span lang="en" xml:lang="en">canvas</span>要素]]、<span lang="en" xml:lang="en">[[Scalable Vector Graphics|SVG]]</span> などの[[ウェブ標準]]に対する準拠度が高い。標準技術の採用を主眼としつつも、過去に書かれた多くのページと互換を保つために非標準技術をサポートしている。 :; <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> における文字の視認性 :: <span lang="en" xml:lang="en">[[Microsoft Windows|Windows]]</span> の場合、<span lang="en" xml:lang="en">[[PostScript]]</span> ベースの <span lang="en" xml:lang="en">[[OpenType]]</span> フォントを使用すると、通常は <span lang="en" xml:lang="en">[[ClearType]]</span> が効かず、フォントによっては文字がハッキリと表示されない問題が発生する。しかし <span lang="en" xml:lang="en">[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]</span> では、<span lang="en" xml:lang="en">[[Direct2D]]</span> により、そうしたフォントにも <span lang="en" xml:lang="en">ClearType</span> を効かせるため、従来の <span lang="en" xml:lang="en">OS</span>・他のブラウザよりも視認性が高くなる。 ; タブブラウズ機能 : 同一ブラウザウィンドウ上に、[[タブ (GUI)|タブ]]と呼ばれる表示ウィンドウ切り替え機能を搭載することで、複数ページの閲覧や操作性を向上している<ref>詳しくは[[タブブラウザ]]の項目を参照のこと。</ref>。また一つのウインドウだけでブラウジングができる「シングルウィンドウモード」という機能や、[[ポップアップウィンドウ]]の制御を行う機能も実装されており、不要なタブを極力開かないですむような設定を行うこともできる。 : タブブラウズ機能はユーザーの利便性を損いにくい必要最低限の範囲で実装されているが拡張機能のインストールで挙動を変更したり、より細かい設定を行ったりすることができるようになっている。 ; マルチプラットフォーム : <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> ・ <span lang="en" xml:lang="en">[[OS X|Mac OS X]]</span> ・ <span lang="en" xml:lang="en">[[Linux]]</span> の 3 種類の <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> 環境が正式にサポートされており、リリースは同時に行われる。<span lang="en" xml:lang="en">[[Solaris]]</span> 向けの[[バイナリ]]も公式サイトの <span lang="en" xml:lang="en">[[File Transfer Protocol|FTP]]</span> サーバーで配布されている。また、公式ではないものの、<span lang="en" xml:lang="en">[[BSD]]</span> やその他の <span lang="en" xml:lang="en">[[UNIX]]</span> のバイナリを配布するサイトもある。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> が様々な <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> に対応している理由としては、<span lang="en" xml:lang="en">[[XUL]]</span> や <span lang="en" xml:lang="en">[[XPCOM]]</span> といった <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> に依存しない技術を採用している点が挙げられる。 ; ライブブックマーク : 標準で[[フィード]]に対応している。配信されたデータをブックマーク形式で展開することによりブラウザからそのまま活用することができるようになっている。 ; プライバシー管理 : [[HTTP cookie|クッキー]]やページ履歴、入力履歴などの管理を行える。クッキーについては、クッキーの許容・拒絶をページ単位で管理でき、これにより、クッキーによる個人の追跡などを防ぐことができる。 ; セキュリティ : <span lang="en" xml:lang="en">[[JavaScript]]</span> の制御機能や <span lang="en" xml:lang="en">SSL</span>、[[Extended Validation 証明書|<span lang="en" xml:lang="en">EV</span> 証明書]]、<span lang="en" xml:lang="en">[[Transport Layer Security|TLS]]</span> のサポート機能、証明書管理機能などを備える。特に、<span lang="en" xml:lang="en">SSL/TLS</span> 通信では、信頼する[[ルート証明書]]を用いて真正性を確認できた場合には、[[ロケーションバー]](アドレスバー)の背景色が変更され、[[ユーザー]]に対してサーバー証明書の有無やその真正性を分かりやすく示している。 ; アドオン : <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> に機能を追加するプログラムの総称。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.5 までは[[拡張機能 (Mozilla)|拡張機能]]と外見のみを変更するテーマを別々に管理していたが、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 より二者をアドオンとして統合し、言語パックとして機能する拡張機能を単独のカテゴリに変更した。また、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3.0 からは[[プラグイン]]と拡張機能の検索機能が追加されている。 :; 拡張機能 :: <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の機能を拡張するものである。必要なファイルがパッケージにされた <span lang="en" xml:lang="en">[[XPInstall|XPI]]</span> 形式で配布され、クリックするだけで簡単にインストールすることができる。タブブラウズ機能の強化や[[マウスジェスチャ]]などの操作性を向上させるものや、<span lang="en" xml:lang="en">FTP</span> クライアントや[[フィードリーダー]]機能など他のアプリケーションを統合したものなど、多種多様な拡張が配布されている。このような拡張機能を自由にインストールして、自分にあった構成を作れることは <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の大きな特徴である。<span lang="en" xml:lang="en">XPI</span> は <span lang="en" xml:lang="en">XUL</span> アプリケーション共通の規格のため、<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Thunderbird]]</span> など <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 以外の <span lang="en" xml:lang="en">XUL</span> アプリケーションにも対応しているものもある。<span lang="en" xml:lang="en">[[Google]]</span> など主要[[ポータルサイト]]も従来 <span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> だけに提供していた拡張ツールバーの <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 版を提供するようになった。 :; テーマ :: <span lang="en" xml:lang="en">[[JAR]]</span> のパッケージで配布されるが、これもまた実体は <span lang="en" xml:lang="en">XPI</span> である。自分好みのテーマをインストールすることにより、ブラウザの外観を変更できる。拡張機能と同じように共通で利用できるものも存在するが、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 用と <span lang="en" xml:lang="en">Thunderbird</span> 用などを分けて同じデザインを配布しているものも存在する。 :; 言語パック :: ユーザインタフェースの言語を変更することができる。複数の言語パックを導入し、必要に応じて切り替えて使用することも可能である。インストール方法や配布形態などは一般的な拡張機能と変わらないが、言語パックは言語パックとして特別なカテゴリで管理されるようになっている。 :; 更新とインストール :: 拡張機能・テーマ・言語パックの更新が検出されたときは更新というカテゴリにまとめてピックアップ表示され、その中からユーザーが選択したもののみを手動で更新させるようになっている。これによりどのアドオンが更新されたかを一目で把握できるだけでなく、仕様などの問題から更新したくないものは更新させないことができるようになっている。また、再起動を行わないと新規インストール・更新が完了しないものに関してはインストールというカテゴリでピックアップ表示され、この画面からセッションを保持した状態での再起動操作を実行できるシステムも実装されている。 : ; 検索プラグイン : ナビゲーションツールバー上の検索バーから直接[[ウェブサイト]]を検索できる機能。<span lang="en" xml:lang="en">Google</span> や <span lang="en" xml:lang="en">[[Yahoo!]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Amazon.co.jp|Amazon]]</span> などの検索プラグインが登録されている。ウェブ上で公開されている検索プラグインを導入することでさらに多くの検索を利用することができる。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 からは従来の <span lang="en" xml:lang="en">[[Sherlock (ソフトウェア)|Sherlock]]</span> 形式に加え、<span lang="en" xml:lang="en">[[OpenSearch]]</span> 形式の <span lang="en" xml:lang="en">[[Extensible Markup Language|XML]]</span> フォーマットに対応した検索プラグインも提供されている。 ; スマートキーワード : [[ロケーションバー]]から直接ウェブサイトを検索できる機能。<span lang="en" xml:lang="en">Google</span>、<span lang="en" xml:lang="en">Yahoo!</span>、<span lang="en" xml:lang="en">Wikipedia</span> などを検索窓に登録しておけば、それらで瞬時に検索することが可能である。また、この機能については簡単な記述で設定の変更が可能であり、内部ウェブサーバーに検索エンジンを使っている場合なら簡単にその検索エンジン向けに対応することが可能である(ただし、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 以降の初期設定では何も登録されていないため、手動での作業が必要)。 ; プラグインサポート : <span lang="en" xml:lang="en">[[Adobe Flash|Flash Player]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Java Runtime Environment]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Adobe Acrobat|Adobe Reader]]</span> などのプラグインがリリースされており、マルチメディアを利用したウェブページの閲覧が可能である。 ; <span lang="en" xml:lang="en">Breakpad</span> : クラッシュ時のエラー内容を開発元へ自動でフィードバックする機能である<ref>{{Cite web|url=http://kb.mozillazine.org/Breakpad|title=Breakpad - MozillaZine Knowledge Base|accessdate=2010-02-19}}</ref><ref>{{lang|en|https://wiki.mozilla.org/Breakpad}}</ref>。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.5/2.0 系では <span lang="en" xml:lang="en">Talkback</span> が導入されていたが、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3.0 にて <span lang="en" xml:lang="en">Breakpad</span> に取って代わられた。<!-- Talkback は Mozilla のソフトウェアに同梱されたクラッシュ報告プログラムである。ネットスケープより Mozilla.org へ提供されたクライアントアプリケーションとサーバーおよびそのためのサーバーインフラや開発・管理を担当する技術者などの総称であり、オープンソースではないが安全性の向上などに貢献している。グローバル拡張機能として Firefox 1.5 系列より同梱されており、ユーザーが簡単にクラッシュデータ提供を行えるシステムになっている。ブラウザがクラッシュしたとき自動的に品質フィードバックエージェントとして起動し、不具合が起きたときの情報を送るかどうかの確認画面が表示される<ref>[http://www.mozilla-japan.org/support/firefox/faq#talkback Firefox Help: Firefox FAQ - Talkback とは何ですか?]</ref>。--> ; 自動アップデート : セキュリティアップデート版や新バージョンに簡単に更新できる。定期的にバージョンの確認を行い、新バージョンが利用可能なら差分ファイルを自動的にダウンロードし、インストールの準備ができたことを通知する。更新作業まで自動的に行わせるように設定することもできる。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.5 系 → <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 系など、メジャーアップデートでは差分更新を行わないようになっているが、代わりにアップデートを促すメッセージが表示される。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.0 ではソフトウェアの更新を通知してユーザーが手動で上書きインストールを行う仕組みであったが、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.5 で機能が強化され、自動インストールが可能となった。 : <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> によっては、<span lang="en" xml:lang="en">OS</span> 標準の[[パッケージ管理システム]]がアップデートを促す仕組みになっている。 ; セッションマネージャ : <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 終了時の状態(開いているウィンドウ・タブやタブごとの履歴など)を保持する機能である。アドオンや <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 本体のアップデートによる再起動や、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の異常終了時に次回起動では前回終了したときの状態を復元する。 ; フィッシング詐欺サイト警告機能 : [[フィッシング (詐欺)|フィッシング]]の疑いのあるサイトにアクセスすると警告画面を表示する。標準状態で使用する詐欺サイトのリストデータは <span lang="en" xml:lang="en">[[Google]]</span> が提供しているものを使用している。このリストデータは定期的に更新される。また、<span lang="en" xml:lang="en">Google</span> のサイトに直接サイトデータを送信して確認する設定もオプションで選択できるようになっている。この機能は [http://www.mozilla.com/firefox/its-a-trap.html <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> 提供のテストページ]にアクセスすることで確認可能である。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 から搭載された。 ===ウェブ標準のサポート=== <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は、<span lang="en" xml:lang="en">[[HyperText Markup Language|HTML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Extensible Markup Language|XML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Extensible HyperText Markup Language|XHTML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Scalable Vector Graphics|SVG]]</span> 1.1 (一部)<ref>{{cite web|url=http://developer.mozilla.org/ja/docs/SVG_in_Firefox|title=SVG in Firefox - MDC|accessdate=2008-02-08}}</ref>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Cascading Style Sheets|CSS]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[JavaScript]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Document Object Model|DOM]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Mathematical Markup Language|MathML]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Document Type Definition|DTD]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[XSL Transformations|XSLT]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[XML Path Language|XPath]]</span>, [[アルファチャンネル|アルファ合成]]を含む <span lang="en" xml:lang="en">[[Portable Network Graphics|PNG]]</span> など、多くの[[ウェブ標準]]をサポートしている<ref>{{cite web|url=http://developer.mozilla.org/ja/docs/Gecko_FAQ|title=Gecko FAQ - MDC|accessdate=2008-02-08}}</ref>。 また <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は、例えばクライアント側のストレージ<ref>{{cite web|url=http://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/#storage|title=WHATWG specification - Web Applications 1.0 - Working Draft. Client-side session and persistent storage|accessdate=2007-02-07|publisher=WHATWG.org}}</ref><ref>{{cite web|url=http://developer.mozilla.org/ja/docs/DOM:Storage|title=DOM:Storage - MDC|accessdate=2008-02-08}}</ref>や [[canvas要素|<span lang="en" xml:lang="en">canvas</span>要素]]<ref>{{cite web|url=http://www.ibm.com/developerworks/jp/xml/library/x-futhtml1/index.html|title=HTML の将来、パート1:WHATWG|publisher=[[IBM]]|accessdate=2008-02-08}}</ref>などのように、<span lang="en" xml:lang="en">[[Web Hypertext Application Technology Working Group|WHATWG]]</span> によって作成された標準企画案の内容もサポートしている。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3.5 から <span lang="en" xml:lang="en">HTML5</span> の <span lang="en" xml:lang="en">video</span> 要素がサポートされたことが話題となった<ref>{{cite web|url=http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090629/332867/|title=Firefox 3.5 のリリースは7月1日、プラグイン無しでのビデオ再生などに対応|accessdate=2009-11-26|publisher=ITpro}}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3 ではレンダリングのテストケースである <span lang="en" xml:lang="en">[[Acid2]]</span> に合格している。</br> <span lang="en" xml:lang="en">[[Acid3]]</span> においては <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 6 以降にて100/100スコア達成が確認されている<ref>http://www.tomsguide.com/us/acid3-browser-test-web-standard-compatibility-IE9,news-12583.html</ref>。 ===セキュリティ=== {{更新|section=1|date=2011年3月}} <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は[[サンドボックス (セキュリティ)|サンドボックス]]によるセキュリティモデルを使用しており、また、他のウェブサイトから読み込まれたデータやスクリプトについて[[同一生成元ポリシー]]<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla-japan.org/projects/security/components/same-origin.html|title=JavaScript セキュリティ:同一生成元|accessdate=2008-02-08|publisher=Mozilla Japan}}</ref>に基づく制限を設けている。 ウェブサーバとの通信を強度の[[暗号化]]によって守るために、<span lang="en" xml:lang="en">[[HTTPS]]</span> プロトコル使用時には <span lang="en" xml:lang="en">SSL/TLS</span> が使われる<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla-japan.org/projects/security/pki/psm/help_21/ssl_help.html|title=プライバシーとセキュリティ設定 - SSL|accessdate=2008-02-08|date=August 31, 2001|publisher=Mozilla Japan}}</ref>。これはウェブアプリケーションが認証目的の[[スマートカード]]を使用する場合にもサポートされる<ref>{{cite web|url=http://developer.mozilla.org/en/docs/JavaScript_crypto|title=JavaScript crypto - MDC|accessdate=2008-02-08|publisher=Mozilla Japan}}は暗号化目的の[[:en:PKCS11|PKCS#11]]モジュール(主要なスマートカード)を使用する際に使われる。</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span>は <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の中から深刻なセキュリティホールを発見した報告者に対して報奨金制度を設けている<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla-japan.org/security/bug-bounty.html|title=Mozilla セキュリティバグ報奨金制度|accessdate=2008-02-08|publisher=Mozilla Japan}}</ref>。また[[概念実証|概念実証コード]]の作成が潜在的な攻撃者に短期的な有利性を与えないようにするために、セキュリティバグの取り扱いに関する公式ガイドラインでは早期の情報開示を思いとどまるよう求めている<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla-japan.org/projects/security/security-bugs-policy.html|title=Mozilla セキュリティバグの取り扱い|accessdate=2008-02-08|date=2003-02-11|publisher=Mozilla Japan}}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は公に知られている未修正の深刻な脆弱性数が <span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> より少ないことが理由で (<span lang="en" xml:lang="en">[[:en:Comparison of web browsers]]</span>''参照) 、<span lang="en" xml:lang="en">Internet Explorer</span> から <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> に乗り換える動機としてセキュリティ向上がよく引き合いに出される<ref>{{cite web|url=http://www.mugsnj.org/MUGShots/Mugshots_04_09a.pdf|title=How to Protect Yourself From Vandals, Viruses If You Use Windows|last=Mossberg|first=Walter S.|publisher=''[[ウォールストリート・ジャーナル]]''|date=2004-09-16|accessdate=2006-10-17|quote=I suggest dumping Microsoft's Internet Explorer Web browser, which has a history of security breaches. I recommend instead Mozilla Firefox, which is free at www.mozilla.org. It's not only more secure but also more modern and advanced, with tabbed browsing, which allows multiple pages to be open on one screen, and a better pop-up ad blocker than the belated one Microsoft recently added to IE.}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.securityfocus.com/columnists/249|title=Time to Dump Internet Explorer|accessdate=2007-01-24|last=Granneman|first=Scott|date=2004-06-17|publisher=SecurityFocus}}</ref><ref>{{cite web|url=http://reviews.cnet.com/Mozilla_Firefox/4505-9241_7-31117280-4.html?tag=nav|title=CNET editors' review|accessdate=2007-01-24|last=Costa|first=Dan|coauthors=Scott Vamosi|date=2005-03-24|publisher=[[CNET]] Reviews}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.slate.com/id/2103152|title=Are the Browser Wars Back?|accessdate=2007-01-24|last=Boutin|first=Paul|date=June 30, 2004|publisher=''[[Slate (magazine)|Slate]]''}}</ref> 。 [[ワシントン・ポスト]]は、未修正の深刻な脆弱性に関する実証コードが <span lang="en" xml:lang="en">Internet Explorer</span> で利用可能だった期間は2006年は計 284 日だったとレポートしている。これに対して、未修正の深刻な脆弱性に関する実証コードが <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> で利用可能だったのは <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> がこの問題を修正するまでの 9 日間であった<ref>{{cite web|url=http://blog.washingtonpost.com/securityfix/2007/01/internet_explorer_unsafe_for_2.html|title=Internet Explorer Unsafe for 284 Days in 2006|accessdate=2007-01-24|last=Krebs|first=Brian|date=2007-01-04|publisher=washingtonpost.com}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/04/news026.html|title=IEとFirefox 、どちらが安全? セキュリティ担当者がブログで火花 - ITmedia News|accessdate=2008-02-08|date=2007-12-4|publisher=ITmedia}}</ref>。 <!-- A 2006 [[Symantec]] study showed that although Firefox had surpassed other browsers in the number of vendor-confirmed vulnerabilities that year through September, these vulnerabilities were patched far more quickly than those found in other browsers. --> [[2006年]]の[[シマンテック]]の調査によると、同年9月に他のブラウザと比較して、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> はベンダーに認知された脆弱性の数を上回ったが、これらの脆弱性は他のブラウザよりも遥かに素早く処理されていた <ref>{{cite web|url=http://www.techweb.com/wire/security/193005335|title=Firefox Sports More Bugs, But IE Takes 9 Times Longer To Patch|accessdate=2007-01-24|last=Keizer|first=Gregg|date=2006-09-25|publisher=TechWeb.com}}</ref>。<!-- Symantec later clarified their statement, saying that Firefox still had fewer security vulnerabilities than Internet Explorer, as counted by security researchers. -->また、後にシマンテックは、セキュリティ研究者によって脆弱性の数を <span lang="en" xml:lang="en">Internet Explorer</span> と比較したところ、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の方がより少ないセキュリティに関する脆弱性を有していたことが明らかとなった、と発表した <ref>{{cite web|url=http://www.infoworld.com/article/06/03/07/76161_HNsymantecadjusts_1.html|title=Symantec adjusts browser bug count|accessdate=2007-01-24|last=McMillan|first=Robert|date=2006-03-07|publisher=InfoWorld}}</ref>。 脆弱性が発見され、それによって著しい社会的影響を与えたケースもある<ref>[http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0611/23/news003.html {{lang|en|Firefox}} にパスワード流出の脆弱性――{{lang|en|MySpace}} で悪用の報告も]</ref>が、発見から僅かの間に修正されている<ref>[http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2006/mfsa2006-76.html {{lang|en|MFSA 2006-76: outer window}} の {{lang|en|Function}} オブジェクトを利用したクロスサイトスクリプティング]</ref>。<!-- As of March 26, 2008, Firefox 2 has four security vulnerabilities unpatched, the most severe of which was rated "less critical" by [[Secunia]].<ref>{{cite web|url=http://secunia.com/product/12434|title=Vulnerability Report: Mozilla Firefox 2.0.x|accessdate=2008-03-26|publisher=Secunia}}</ref> Internet Explorer 7 has eight security vulnerabilities unpatched, the most severe of which was rated "Moderately critical" by Secunia. --> [[2008年]][[3月26日]]の時点では <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0 には 4 つの未パッチの脆弱性があり、[[デンマーク]]のセキュリティ調査会社である <span lang="en" xml:lang="en">[[Secunia]]</span> の評価によると、そのうちの危険度は <span lang="en" xml:lang="en">less critical</span> (低)が最高である<ref>{{cite web|url=http://secunia.com/product/12366|title=Vulnerability Report: Microsoft Internet Explorer 7.x|accessdate=2008-03-26|publisher=Secunia}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.techweb.com/wire/security/193005335|title=Firefox Sports More Bugs, But IE Takes 9 Times Longer To Patch|accessdate=2007-01-24|last=Keizer|first=Gregg|date=2006-09-25|publisher=TechWeb.com}}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は<span lang="en" xml:lang="en">[[オペレーティングシステム|OS]]</span> と統合されておらず、しばしば[[セキュリティホール]]の原因となる <span lang="en" xml:lang="en">[[VBScript]]</span> や <span lang="en" xml:lang="en">[[ActiveX]]</span> を標準でサポートしていない。そのため、それらを悪用する[[コンピュータウイルス]]や[[スパイウェア]]が侵入できないことから、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は <span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> よりも安全だと言われている<ref>[http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20081521,00.htm モジラ財団幹部:「{{lang|en|Firefox}} は {{lang|en|IE}} より安全」 {{lang|en|- CNET Japan}}]</ref><ref>[http://www.mozilla-japan.org/security/security-announcement.html セキュリティに関するお知らせ セキュリティと {{lang|en|Mozilla}} ブラウザ {{lang|en|- Mozilla Japan}}]</ref>。実際に、{{lang|en|OS}} との統合や {{lang|en|ActiveX}} の危険性については {{lang|en|Internet Explorer}} の開発者も認識している<ref>{{lang|en|[http://blogs.msdn.com/ie/archive/2005/09/19/471316.aspx IEBlog : IE7 Security in Brief]}}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は脆弱性の対応が競合製品と比較してきわめて早いため未対応の脆弱性は少ないが、発見される脆弱性の報告数は逆に競合製品より多い傾向がある<ref>[http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0911/10/news019.html 脆弱性が最多のブラウザは {{lang|en|Firefox}}――{{lang|en|Cenzic}} 報告書]</ref>。そのため、<span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> 等と比較して旧バージョンを使用する危険性が高いといわれる。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> のシェアの増加にともなって攻撃にさらされる機会も増えているため、常に最新版を使用することが重要になっている。この点において、[[パッケージ管理システム]]が充実している <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> では、最新の <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> に自動的にアップデートすることができる。 また、最新版のウェブブラウザを利用していても、<span lang="en" xml:lang="en">OS</span> やコンポーネント側にセキュリティホールが存在すれば、そこを突かれる可能性がある。例えば、<span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> ではアニメーションカーソルの脆弱性<ref>[http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS07-017.mspx {{lang|en|GDI}} の脆弱性により、リモートでコードが実行される (925902) (MS07-017) ({{lang|en|Microsoft}} による技術情報)]</ref>により、[[クラッカー (コンピュータセキュリティ)|クラッカー]]の手によってリモートで制御される危険性があるとの発表がなされている。特にブラウザ等を管理者権限で実行していれば、クラッカーに管理者権限を奪取される危険性がある。この脆弱性は <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> のアニメーションカーソルおよびアイコンのデータ検証方法に起因しているため、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> を利用していても攻撃を防ぐことはできなかった<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/06/news073.html アニメカーソルの脆弱性は {{lang|en|Firefox}} の方が深刻?]</ref>。<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の <span lang="en" xml:lang="en">Schroepfer</span> 氏は、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2.0.0.3 の次のリリースでの脆弱性の回避策を検討しているとしつつも、全ての <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> 利用者に対して <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> のセキュリティアップデート<ref>[http://www.microsoft.com/japan/security/bulletins/MS07-017e.mspx MS07-017 : {{lang|en|Windows}} の重要な更新]</ref>を直ちに行うことを推奨するとの声明を発表した<ref>[http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20346496,00.htm モジラ、{{lang|en|Windows}}アニメーションカーソル脆弱性の独自修正を検討]</ref>。 このように、ウェブブラウザの種類に関わらず <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> に最新のセキュリティアップデート(<span lang="en" xml:lang="en">[[Microsoft Update]]</span>など)を常に適用しておくことは重要である。 アドオンや[[プラグイン]]のほとんどは <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> ではない第三者より作成されている。よってそれらに関するセキュリティは <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> の管轄ではない。プラグインにセキュリティホールが発見されても、プラグインによっては自動でアップデートされないものもあるため、利用しているプラグインの[[インシデント]]情報には注意を払うことも必要である。なお、著名なプラグインには自動通知や自動アップデート機能が搭載されている。 また <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> 版 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> にビルトインで組み込まれている <span lang="en" xml:lang="en">[[Windows Media Player]]</span> のプラグインは自動更新の対象になるものの、コンテンツを取り扱うのは <span lang="en" xml:lang="en">Windows OS</span> 本体なので前述の通り <span lang="en" xml:lang="en">OS</span> のアップデートを必要とする。 2008年5月7日、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> が配布していた <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 2 用アドオンであるベトナム言語パックに、ダウンローダが混入されていた事が判明した<ref>{{lang|en|[http://blog.mozilla.com/security/2008/05/07/compromised-file-in-vietnamese-language-pack-for-firefox-2/ Compromised file in Vietnamese Language Pack for Firefox 2]}}</ref>。<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> ではこの問題に対して全てのアドオンについて毎日ウイルススキャンを行う事を検討している事を[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=432406 <span lang="en" xml:lang="en">Bug</span> 432406]で表明している。 ===メモリ消費の削減=== <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> はメモリの消費量が多く、アドオンと設定によっては数百<span lang="en" xml:lang="en">[[メガバイト|MB]]</span>–1<span lang="en" xml:lang="en">[[ギガバイト|GB]]</span>以上になることもあるため、それがユーザ離れの原因にもなっていた。 原因としては <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3.x から <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 4 へのアップデートの際、<span lang="en" xml:lang="en">UI</span> の変更、大量の新機能の追加、新たな <span lang="en" xml:lang="en">JavaScript</span> エンジンの実装、セキュリティの強化など様々な変更を行い、メモリ消費量は格段に上がったといわれている<ref name="at20120220">[http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/osstopics/03/01.html 連載:{{lang|en|OSS}}界のちょっと気になる話 第3回 {{lang|en|Firefox}}は「メモリ食い」という悪評を払拭できるか]</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> はこの問題を認識しており、2011年6月から <span lang="en" xml:lang="en">MemShrink</span> というプロジェクトを立ち上げ、対策を行っている<ref>{{Cite web|last=Kerner|first=Sean Michael|date=2011-06-11|url=http://japan.internet.com/webtech/20110611/2.html|title=Mozilla、『Firefox』のメモリ消費を改善する新プロジェクトを開始|publisher=japan.internet.com|accessdate=2011-06-12}}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">MemShrink</span> は自らの取り組みを、毎週[http://blog.mozilla.com/nnethercote/category/memshrink/ 自らのブログ]で公開している。すでに <span lang="en" xml:lang="en">MemShrink</span> の実績はその後のアップデートに生かされており、記憶領域の使い方、機能の見直しや変更などで、メモリ使用量を減らしつつある<ref name="at20120220" />。 ==リリースサイクル== <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> は <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 4 のリリース以降、<span lang="en" xml:lang="en">Google</span> の開発している <span lang="en" xml:lang="en">[[Google Chrome]]</span> のようにラピッドリリースを行うと発表した。そのため、セキュリティーアップデートや脆弱性の修正といったマイナーなアップデートは <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 4 で終了する。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 4 の13週間後の2011年6月21日(米国時間)に <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 5 がリリースされた。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 5 から 6 の間は例外的に8週間だが、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 6 以降は基本6週間ごとに最新版がリリースされ、2011年中には <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 9 までアップデートされた<ref>[https://dev.mozilla.jp/2011/11/firefox9/ {{lang|en|Firefox}} 9 の主な新機能を紹介します]</ref>。以後、2013年12月までにバージョン25までのリリースが予定されている。 ラピッドリリース移行後、以下の五種類のエディションがリリースされるようになった<ref>{{lang|en|[http://mozilla.github.com/process-releases/draft/development_specifics/ Mozilla Firefox: Development Specifics]}}</ref><ref>[http://mozilla.jp/firefox/preview/ 次世代ブラウザ {{lang|en|Firefox -}} プレビューリリース]</ref><ref>{{lang|en|[http://nightly.mozilla.org/ Firefox Nightly Builds]}}</ref>。下の物ほど不安定で更新頻度が高く、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox Beta</span> (ベータ版) では正式版の次のバージョン、 <span lang="en" xml:lang="en">Aurora</span> (アルファ2版) ではベータ版のさらに次のバージョン、 <span lang="en" xml:lang="en">Nightly</span> (アルファ1版) ではそのさらに次のバージョンが開発されている。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox Beta</span> は原則毎週更新、 <span lang="en" xml:lang="en">Aurora</span> 及び <span lang="en" xml:lang="en">Nightly</span> は原則毎日更新。開発中の新機能の追加は主にアルファ版で行われ、ベータ版では基本的にアルファ版で加えられた変更へ安定性や互換性の修正が行われる。2014年11月10日より、AuroraからDeveloper Editionに名称が変更された<ref>"Version 35.0a2, first offered to Firefox Developer Edition users on November 10, 2014" {{cite web|url=https://www.mozilla.org/en-US/firefox/35.0a2/auroranotes/|title=Firefox — Aurora Notes (35.0a2) — Mozilla|date=2014-11-10|accessdate=2014-11-21}}</ref><ref>{{cite web|url=https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1072181|title=Bug 1072181 - Investigate tweaking aurora for developers |accessdate=2014-11-21}}</ref>。 このラピッドリリースの開始に伴い、企業や自治体などでのブラウザサポートに不安が生じていることから、延長サポート版となる <span lang="en" xml:lang="en">ESR</span> (<span lang="en" xml:lang="en">Extended Support Release</span>) が用意されることになった。最初の <span lang="en" xml:lang="en">ESR</span> は <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 10 となり、以後正式版リリース8回ごと(バージョン17、24…)に <span lang="en" xml:lang="en">ESR</span> がリリースされる。<span lang="en" xml:lang="en">ESR</span> はリリースから54週間(約12か月半)のサポートが行われる。その間、通常リリースと同様に6週間毎に修正版のリリースが行われる。バージョンナンバーは XX.0.Y(XXがメジャーバージョン、Yがリビジョン番号、0から8)となる。<span lang="en" xml:lang="en">ESR</span> が用意されるのは <span lang="en" xml:lang="en">Windows</span> 版、<span lang="en" xml:lang="en">Mac</span> 版、<span lang="en" xml:lang="en">Linux</span> 版のみ。詳細は[http://mozilla.jp/business/downloads/ <span lang="en" xml:lang="en">ESR</span>のダウンロード]を参照。 # <span lang="en" xml:lang="en">Firefox ESR</span>(延長サポート版) # <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>(正式版) # <span lang="en" xml:lang="en">Firefox Beta</span>(ベータ版) # <span lang="en" xml:lang="en">Firefox Developer Edition</span>(アルファ2版) # <span lang="en" xml:lang="en">Nightly</span>(アルファ1版) ==歴史== ===ソースコードの公開=== 1998年当時、<span lang="en" xml:lang="en">[[Netscapeシリーズ|Netscape]]</span> が九割近くのシェアを持っていたが、[[マイクロソフト]]の <span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> が無料でかつ <span lang="en" xml:lang="en">[[Microsoft Windows|Windows]]</span> にバンドルされていたために、凄まじい勢いでシェアを獲得しつつあった。 そのような背景の中で1998年1月22日、[[ネットスケープコミュニケーションズ|ネットスケープ]]は <span lang="en" xml:lang="en">[[Netscapeシリーズ|Netscape Communicator 5.0]]</span> のソースコードを公開し、[[オープンソース]]化することを発表<ref>{{Cite web|date=1998-01-23|url=http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/980123/freenn.htm|title=ネットスケープ社が「Netscape Navigator」の無償配布開始|publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-09-05}}</ref>。1998年2月23日、ネットスケープが公開するオープンソースコードを共同開発するために <span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Foundation|mozilla.org]]</span> が立ち上げられた。 そして1998年3月31日、<span lang="en" xml:lang="en">Netscape Communicator</span> 5.0 のソースコードが公開される<ref>[http://mozlinks-jp.blogspot.com/2008/01/mozilla-10.html 『{{lang|en|Mozilla Links}} 日本語版 {{lang|en|Mozilla}} の10年』]</ref><ref>[http://mozillazine.jp/?p=520 {{lang|en|mozillaZine}} 『10年前の今日、{{lang|en|Netscape}} 社が {{lang|en|Netscape Communicator}} のソースコードを公開すると発表』]</ref>。 ===<span lang="en" xml:lang="en">Phoenix -</span> ブラウザの分離=== オープンソースとして開発された[[Mozilla Application Suite|<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> スイート]]は、<span lang="en" xml:lang="en">Netscape Communicator</span>と同様にウェブブラウザ機能やメール・ニュース機能、ウェブページ作成機能など多くの機能を含んだインターネットアプリケーションスイートであったが、動作が重くソースコードも複雑であった。 そこで2002年中頃から、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span>スイートも開発を継続しながら、ウェブブラウザ部分(<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span>)とメール・ニュース部分(<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Thunderbird]]</span>)を個別に開発することになった。 この戦略には、[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]が同年1月に発表したブラウザ、<span lang="en" xml:lang="en">[[Safari]]</span>が<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Organization</span>の開発している[[Gecko]]ではなく、<span lang="en" xml:lang="en">[[KDE]]</span>プロジェクトが開発しているレンダリングエンジン<span lang="en" xml:lang="en">[[KHTML]]</span>を採用したことが同じく絡んでいるとされる<ref>{{cite web|url=http://www-archive.mozilla.org/browser-innovation.html|title=Browser Innovation, Gecko and the Mozilla Project|last=Baker|first=Mitchell|publisher=Mozilla|accessdate=2011-07-11}}</ref>。「軽量・高速性」への需要は、アプリケーションスイートとして開発されていた<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span>には満たせないものであった。 そのようにして誕生した軽量なブラウザは'''<span lang="en" xml:lang="en">Phoenix</span>'''と名付けられ、2002年9月にリリースされた最初のバージョン 0.1 から 0.5 まで用いられた。しかし、この名称は<span lang="en" xml:lang="en">Phoenix Technologies</span>社の商標権を侵害することが判明したため、変更せざるを得ない状況に追い込まれた。 こうして次項にも述べられる名称、'''<span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span>'''という名称が採用されることとなった。プロダクト名としての<span lang="en" xml:lang="en">Phoenix</span>は放棄されるも、開発ロードマップ上は、継続的に<span lang="en" xml:lang="en">Phoenix</span>という名称が使用された。 ===<span lang="en" xml:lang="en">Firebird -</span> ブランディング戦略の発表=== ユーザからどのような名称がよいかなどを投票で集め、かつ商標権に抵触しない名称を考慮した結果、2003年4月に <span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> という新名称が決定した。しかしこの名称が新たな問題を引き起こしてしまうこととなる。<span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> という名前が、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> と同じく[[オープンソース]]で開発されている[[リレーショナルデータベース]]プロジェクトの名称であることが判明し、同データベース <span lang="en" xml:lang="en">[[Firebird]]</span> プロジェクトから <span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Foundation|Mozilla Organization]]</span> に攻撃的な形で強い苦情があった。これを受けて <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Organization</span> は <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Branding</span> というブランディング戦略を発表した。 <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Branding</span> で述べられていたことは次のようなものである。 *<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> プロジェクトはメインで開発している <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> を 1.4 まで開発する。その後は <span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> 及び同じく <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> 派生のスタンドアロンメーラ、<span lang="en" xml:lang="en">Thunderbird</span> をメインに開発していく。 *開発体制がシフトしたあとは、<span lang="en" xml:lang="en">Firebird/Thunderbird</span> はそれぞれ <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Browser/Mozilla Mail</span>と名称を変えて開発していく。 *それまでの措置として <span lang="en" xml:lang="en">Firebird/Thunderbird</span> を <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firebird/Mozilla Thunderbird</span>と呼ぶ。 このブランディング戦略によりデータベース <span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> プロジェクトとの名称問題は沈静化した。2003年5月には、<span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> として初のリリースとなる 0.6 が登場した。 その後、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.0 系列のプロダクトは、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> 1.7 系列の基盤に即すものとする方針となった。 ===<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span>=== ブランド戦略により、<span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> という名前は一時的なものとなった。しかし <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> 1.4 がリリースされた後も依然として <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Browser</span> という名称変更が行われる気配がなかった。<span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> の完成度がメインプロダクトとして機能するほど充分な状態になかったことが原因であったが、さらに <span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> という名称が使われ続ける原因となる <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の設立である。 2003年5月末に起こった <span lang="en" xml:lang="en">[[AOL]]</span> と[[マイクロソフト]]の和解により、<span lang="en" xml:lang="en">AOL</span> 傘下の[[ネットスケープコミュニケーションズ|ネットスケープ]]とマイクロソフト間で起こっていた反トラスト法訴訟などがすべて取り下げられた。また同時に、<span lang="en" xml:lang="en">[[Internet Explorer]]</span> を数年に渡りロイヤリティフリーで使うという契約を結んだことにより、ブラウザを提供するネットスケープの存在価値が危ういものとなった。これはネットスケープのコードベースにもなっている <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> の存在価値をも揺るがす問題であった。こうした事態を受けて 2003年7月、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Organization</span> は <span lang="en" xml:lang="en">AOL</span> から資金提供を受け、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> の開発を支援する団体である <span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Foundation]]</span> を設立した。 <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の設立により、ネットスケープ社が担っていた「エンドユーザへのソフトウェア提供及びサポート」という目標が <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> にも覆い被さることとなった。それまでネットスケープ社がリリースしたもののサポートを含め、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> は <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> をその後もリリースしていかざるを得ない状況となってしまった。これにより4月に発表されたブランドにおける「<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firebird/Thunderbird</span> への開発体制移行」が閉ざされてしまうこととなった。 これにより、一時的とされていた <span lang="en" xml:lang="en">Firebird</span> という名称を使い続けることに対する懸念が生まれた。そのため同年11月頃から開発チームが新たな名称への変更をするための動きが水面下で行われた。商標に関するトラブルはもちろん、他のプロジェクトで使われている名称との衝突を避けるため、念入りにリサーチが行われた結果、'''<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span>''' という名称がこのブラウザの正式名称となることが決定し、2004年2月には <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span> 0.8 がリリースされた。 このブラウザの名称にまつわる問題は、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span> という名前に落ち着くことで解決となった。名称の由来は[[レッサーパンダ]] (<span lang="en" xml:lang="en">Red Panda</span>) の別名からきている<ref>{{lang|en|Steven Garrity et al, "What's a Firefox?" in "''Mozilla Firefox - Brand Name FAQ''," 2004.}} ([http://www.mozilla.org/projects/firefox/firefox-name-faq.html 原文(英文)]、[http://www.mozilla-japan.org/projects/firefox/firefox-name-faq.html 和文])</ref>。 <!-- 現状から乖離しているのでコメントアウト ===Mozilla 2=== 2006年[[10月13日]]に Mozilla Corporation の CTO であるブレンダン・アイクは、機能を改善して XPCOM API を廃止し、[[C++]] へと移行するとした Mozilla 2.0 をベースにしたものとなるだろうと発言したが、その後のロードマップに反映されていない。 --> == 市場シェア == {{Main|ウェブブラウザの利用シェア}} バージョン別の市場シェア(<span lang="en" xml:lang="en">Net Applications</span> 社 2013年12月<ref>{{Cite web|url=http://marketshare.hitslink.com/browser-market-share.aspx?qprid=2&qpcustomd=0|title=Desktop Browser Version Market Share|publisher=Net Applications社|accessdate=2013-08-01}}</ref>) {|class=wikitable style="text-align:right" |- !バージョン !シェア !前月比 |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3.6 |0.29 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 10 |0.12 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 11 |0.12 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 12 |0.34 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 13 |0.12 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 15 |0.14 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 16 |0.18 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 17 |0.24 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 18 |0.12 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 19 |0.13 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 20 |0.17 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 21 |0.21 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 22 |0.21 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 23 |0.28 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 24 |0.48 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 25 |7.48 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 26 |6.60 % | |- |style="text-align:left"|<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 27 |0.39 % | |- |style="text-align:left"|全てのバージョン |18.35 % | |} ウェブブラウザ全体でGoogleの[[Google Chrome]] に続き、3番目のシェアを獲得している。 また多くの[[Linuxディストリビューション|<span lang="en" xml:lang="en">Linux</span>ディストリビューション]]において、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> やそれをベースにした <span lang="en" xml:lang="en">Iceweasel</span> 等がデフォルトのウェブブラウザとして採用されている。 ==表記・略称など== <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は「<span lang="en" xml:lang="en">FireFox</span>」「<span lang="en" xml:lang="en">FireFOX</span>」「<span lang="en" xml:lang="en">FIREFOX</span>」「<span lang="en" xml:lang="en">Fire fox</span>」「<span lang="en" xml:lang="en">Fire Fox</span>」などと表記されることがあるが、正式にはこれらは全て誤表記である。また、日本のみならず英語圏などでも「<span lang="en" xml:lang="en">FF</span>」と略記されることがあるが、略称としては「<span lang="en" xml:lang="en">Fx</span>」あるいは「<span lang="en" xml:lang="en">fx</span>」が推奨されている<ref>{{cite web|url=http://mozilla.jp/firefox/releases/1.5.0.12#FAQ|title=Mozilla Firefox 1.5.0.12 リリースノート|accessdate=2008-08-30|publisher=Mozilla Japan}} </ref>。しかし、[[日本]]や[[中華人民共和国|中国]]においては「火狐」や「狐」と称されることもある。また、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Japan</span> は狐をモチーフとした公認のマスコット「[[フォクすけ]]」をプロモーションに使用しており、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 3 公開時には日本では「今度のキツネは」というコピーを含んだ広告を[[山手線]]、[[中央線快速|中央線]]内で流した<ref>{{cite web|url=http://mozilla.jp/articles/firefox3-pantograph/|title={{lang|en|Mozilla Japan}} - 特集記事 - グランプリ受賞のユニットが Firefox 3 の 15 秒 CM に挑戦! ~パンタグラフさんの映像作りの舞台裏を紹介~|accessdate=2008-08-27|publisher={{lang|en|Mozilla Japan}}}}</ref>。 == システム要件 == Firefoxのソースコード自体は、様々なプラットフォーム向けにコンパイル可能である。しかし、公式に配布されているバイナリは以下のプラットフォーム向けに限られている。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |+ 推奨システム要件<ref name="sysreq">{{cite web |url=http://www.mozilla.org/en-US/firefox/32.0/system-requirements/ |title=Mozilla Firefox System Requirements |publisher=Mozilla |date=2014-09-02 |accessdate=2014-10-11}}</ref> |- ! ! Windows ! Linux <small>デスクトップ</small> ! OS X ! Android<ref name = "mobile_req"/> |- ! [[CPU]] | colspan="2" | [[Pentium 4]]およびそれ以降の[[SSE2]]対応プロセッサ | Intel プロセッサ | [[ARMアーキテクチャ|ARMv7 CPU]]<br/><small>(ARMv6は2015年以降サポートされない<ref>{{cite web|url=https://support.mozilla.org/ja/kb/will-firefox-work-my-mobile-device |title=Firefox が動作するモバイル端末 | Android 版 Firefox ヘルプ |accessdate=2014-10-11}}</ref>)</small> |- ! [[メモリ]] | colspan = "3" | 512 [[メガバイト|MB]] | 384 MB |- ! [[ハードディスク]]の空き容量 | colspan = "3" | 200 MB | 24 MB |- ! OS | [[Microsoft Windows XP|XP SP2]] <small>(デスクトップ)</small><br /> [[Microsoft Windows Server 2003|Server 2003 SP1]] <small>(サーバ)</small><br />およびそれ以降 | 以下のライブラリまたはパッケージを含むもの<small> ; 最低限 * [[GTK+]] 2.18以上 * [[GLib]] 2.22以上 * [[Pango]] 1.14以上 * [[X.Org Server|X.Org]] 1.0以上<br/>(1.7以上を推奨) * [[Standard Template Library|libstdc++]] 4.3以上 ; 推奨 * [[NetworkManager]] 0.7以上 * [[D-Bus|DBus]] 1.0以上 * [[HAL (ソフトウェア)|HAL]] 0.5.8以上 * [[GNOME]] 2.16以上</small> | [[Mac OS X v10.6|OS X 10.6]]以降 | 2.2以降<ref name="mobile_req">{{cite web |title=Firefox が動作するモバイル端末 | Android 版 Firefox ヘルプ |work=Mozlla Support |url=https://support.mozilla.org/ja/kb/will-firefox-work-my-mobile-device |publisher=Mozilla|accessdate=2014-10-11}}</ref> |} Android版においては、幅 320 ピクセル×高さ 240 ピクセル以上の画面が必要である<ref name="mobile_req"/>。 === OSのバージョンごとのサポート === 以下は2014年10月現在でのサポート状況である。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! colspan="2"|[[OS]] ! style="width: 20em;" | 利用可能な最新のFirefoxのバージョン ! サポート状況 |- | rowspan="4"|[[Microsoft Windows]] | [[Microsoft Windows XP|XP SP2]], [[Microsoft Windows Server 2003|Server 2003 SP1]]およびそれ以降 | {{Yes|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest/win32/ 34.0.5], [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest-esr/win32/ 31.3.0esr]}}<ref name="sysreq"/> | 2004年以降 |- | [[Microsoft Windows 2000|2000]], [[Microsoft Windows XP|XP (RTM, SP1)]], [[Microsoft Windows Server 2003|Server 2003 RTM]] | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/10.0.12esr/win32/ 10.0.12esr],<ref>{{cite news |url=http://weblogs.mozillazine.org/asa/archives/2012/01/end_of_firefox_win2k.html |title=End of Firefox Support for Windows 2000 |date=2012-10-09 |accessdate=2014-10-11}}</ref> [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/12.0/win32/ 12.0]}} | 2004年から2013年まで |- | [[Microsoft Windows NT 4.0|NT 4]], [[Microsoft Windows 98|98, 98 SE]], [[Microsoft Windows ME|ME]] | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/2.0.0.20/win32/ 2.0.0.20]}} | 2004年から2008年まで |- | [[Microsoft Windows 95|95]] | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/1.5.0.12/win32/ 1.5.0.12]}} | 2004年から2007年まで |- | rowspan="5"|[[OS X]] | [[Mac OS X v10.6|10.6]] – [[OS X Mavericks|10.9]] | {{Yes|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest/mac/ 34.0.5], [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest-esr/mac/ 31.3.0esr]}}<ref name="sysreq"/> | 2009年以降 |- | |[[Mac OS X v10.5|10.5]] (Intel) | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/10.0.12esr/mac/ 10.0.12esr], [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/16.0.2/mac/ 16.0.2]<ref>{{cite web |url=http://www.mozilla.org/en-US/firefox/16.0.2/system-requirements/ |title=Mozilla Firefox 16 System Requirements |author=Mozilla |publisher=Mozilla |accessdate=2014-10-11}}</ref>}} | 2007年から2013年まで |- | [[Mac OS X v10.4|10.4]] – [[Mac OS X v10.5|10.5]] (PPC) | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/3.6.28/mac/ 3.6.28]<ref>{{cite web |url=http://www.mozilla.com/en-US/firefox/4.0/system-requirements/ |title=Mozilla Firefox 4 System Requirements |author=Mozilla |publisher=Mozilla |accessdate=2014-10-11}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.mozilla.com/en-US/firefox/3.6.28/system-requirements/ |title=Mozilla Firefox 3.6 System Requirements |author=Mozilla |publisher=Mozilla |accessdate=March 13, 2012}}</ref>}} | 2005年から2012年まで |- | [[Mac OS X v10.2|10.2]] – [[Mac OS X v10.3|10.3]] | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/2.0.0.20/mac/ 2.0.0.20]}} | 2004年から2008年まで |- | [[Mac OS X v10.0|10.0]] – [[Mac OS X v10.1|10.1]] | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/1.0.8/mac/ 1.0.8]}} | 2004年から2006年まで |- | rowspan="4" | [[Linux]] | デスクトップ | {{Yes|[https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/latest/linux-i686/ 34.0.5 (i686)], [https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/latest/linux-x86_64/ 34.0.5 (x86_64)],<ref name="sysreq"/> [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest-esr/linux-i686/ 31.3.0esr (i686)], [https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/latest-esr/linux-x86_64/ 31.3.0esr (x86_64)]}} | 2004年以降 |- | [[Android]] 2.3以降 | {{Yes|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/mobile/releases/latest/android/ 34.0]}} | 2011年以降 |- | [[Android]] 2.2 | {{No|[https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/mobile/releases/31.0/ 31.0]}}<ref>{{cite web |url=http://www.mozilla.jp/firefox/android/32.0/releasenotes/ |title=Android 版 Firefox 32.0 リリースノート |date=2014-09-02 |accessdate=2014-10-16}}</ref> | 2011年から2014年まで |- | [[Firefox OS]] | {{Yes|[https://developer.mozilla.org/en-US/Firefox_OS/Releases/2.0 32.0]}} | 2013年以降 |} === CPU アーキテクチャ === 2014年10月現在、Firefoxの[[64ビット]]ビルドはLinuxおよびOS X向けに限られており、Windows向けビルドは32ビットのみである<ref name = "platform support">{{cite web | title = Supported build configurations | url = https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Supported_build_configurations | publisher = [[Mozilla]] | work = Mozilla Developer Network | date = 2013-03-04 | accessdate = 2014-10-11 }}</ref> {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! OS ! 32ビット版ビルド ! 64ビット版ビルド |- | [[Linux]]{{ref|note-a|[a]}} | colspan="2" {{yes|はい}} |- | [[OS X]]{{ref|note-b|[b]}} | colspan=2 {{yes|はい}} |- | [[Microsoft Windows|Windows]]{{ref|note-c|[c]}} || {{yes|はい}} || {{partial|Nightlyのみ}}<ref name="win64build">{{cite web |title=Bug 814009 - Disable windows 64 builds for now |work=Bugzilla|publisher=bugzilla.mozilla.org |url=https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=814009 |accessdate=2014-10-11}}</ref> |} ; 注 * {{note|note-a|<small>[a]</small>}} Linux: Firefox 4以降、Linux向けにはtier 1として64ビット版ビルドが公式に提供されている<ref name = "platform support" /><ref>{{cite web | title = Proposed changes to supported build configurations (tiers) | url = https://groups.google.com/d/topic/mozilla.dev.planning/jCUxGOwDs30/discussion | accessdate = 2014-10-11 }}</ref><ref>{{cite web |title=Mozilla FTP directory for 64-bit Linux builds of Firefox 4 |publisher=Mozilla |url=ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/4.0/linux-x86_64/ |accessdate=2014-10-11}}</ref><ref>{{cite web |title=Expose x86_64 Linux builds on the download pages |work=Bugzilla |publisher=Mozilla|url=https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=527907 |accessdate=2014-10-11}}</ref>。[[SUSE Linux]]、[[Red Hat Linux]]、[[Ubuntu]]では、Mozillaによる公式サポートに先駆けてベンダーによって64ビット版ビルドが提供されていた<ref>{{cite web |title=FTP directory for Mozilla Firefox 13.0.1 nightly build candidates |publisher=Mozilla |url=http://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/nightly/13.0.1-candidates/build1/ |archiveurl= https://wayback.archive.org/web/20120619185311/http://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/nightly/13.0.1-candidates/build1/ |archivedate=2012-06-19|accessdate=2014-10-11}}</ref><ref>{{cite web |title=10.04 firefox 3.6 JIT not active on x86_64 |url=http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=1472610 |accessdate=2014-10-11}}</ref><ref>{{cite web |last=Zbarsky |first=Boris |authorlink=Boris Zbarsky |title=Re: Requirements for being called Firefox 4 |work=mozilla.dev.planning |publisher=Google Groups |url=https://groups.google.com/d/msg/mozilla.dev.planning/_9lkbHHuzuQ/TelJHovXuqgJ |accessdate=2014-10-11}}</ref> * {{note|note-a|<small>[b]</small>}} OS X: Firefox 4以降、OS X向けの公式ビルドは[[Universal Binary]]であり、32ビット版と64ビット版が同梱されている。ブラウザプロセスは64ビット、プラグインプロセスは32ビットで動作しており、64ビットに未対応のプラグインを利用することが可能である<ref>{{cite web |last=Aas |first=Josh |title=Firefox 4 for Mac OS X: Under the Hood |work=Boom Swagger Boom |publisher=WordPress |date=November 10, 2010 |url=http://boomswaggerboom.wordpress.com/2010/11/10/firefox-4-for-mac-os-x-under-the-hood/ |accessdate=2014-10-11}}</ref>。 * {{note|note-a|<small>[c]</small>}} Windows: 32ビット版ビルドのFirefoxは、32ビット版、64ビット版いずれのWindows上でも利用可能である<ref name="sysreq" />。2014年10月現在、プラグインの対応状況やそのほかの問題のため、リリース版、Beta、Auroraでは32ビット版ビルドのみが提供されており<ref name="platform support" />、Nightlyでのみ64ビット版ビルドが提供されている<ref>{{cite web |title=First sighting of Firefox 64bit builds on Window64 |publisher=oduinn.com |date=2010-05-28 |url=http://oduinn.com/blog/2010/05/28/first-sighting-of-firefox-64bit-builds-on-window64/ |accessdate=2014-10-11}}</ref><ref>{{cite web |title=Bug 471090 –[meta] Windows x64 build tracking bug |work=Bugzilla |publisher=Mozilla |date=2008-12-24 |url=https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=471090 |accessdate=2014-10-11}}</ref>。2012年にWindows向け64ビット版ビルドの提供を取りやめる意向を表明したが<ref name="win64build" />、後に撤回された<ref>{{cite news |title=Mozilla backpedals on Firefox 64-bit for Windows, will keep nightly builds coming after all |date=2012-12-22 |url= http://thenextweb.com/apps/2012/12/22/mozilla-backpedals-on-firefox-64-bit-for-windows-will-keep-nightly-builds-coming-after-all/ |accessdate=2014-10-11}}</ref>。Mozillaは、2015年3月31日リリースのFirefox 37より、Windows向けの64ビット版ビルドを提供することを予定している<ref>{{cite news |title=Firefox/win64 - MozillaWiki |url= https://wiki.mozilla.org/Firefox/win64 |accessdate=2014-10-11}}</ref>。 === 非公式ビルド === 以下のプラットフォームにはMozillaによる公式ビルドは提供されていないが、有志によって非公式ビルドが提供されている。 * [[FreeBSD]]<ref name=FreeBSD>{{cite web|url=http://www.freshports.org/www/firefox/|title=FreeBSD port of Firefox|publisher=|accessdate=2014-10-11}}</ref>。 * [[NetBSD]]<ref name=NetBSD1>[ftp://ftp.fr.netbsd.org/pub/pkgsrc/packages/NetBSD/amd64/6.1.2/All/firefox-24.0.tgz NetBSD binary package of Firefox 24]</ref> * [[OpenBSD]]<ref name=OpenBSD>{{cite web|url=http://ports.su/www/mozilla-firefox|title=OpenBSD port of Firefox|accessdate=2014-12-23}}</ref> * [[OpenIndiana]]<ref name=OpenIndiana>[http://pkgsrc-repo.uk.openindiana.org/packages/www/firefox-l10n-3.6.15.tgz Source package of Firefox 3.6.15]</ref> * [[HP-UX]] 11i向けでは、[[ヒューレット・パッカード]]によってビルドされたFirefox 3.5.9が最新である<ref>{{cite web |title=Firefox/Thunderbird Web Browsers for HP-UX 11i |format=Requires HP Passport Sign-in |publisher=Hewlett-Packard |url=https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/try.do?productNumber=HPUXFIREFOX |accessdate=2014-10-11}}</ref> * [[RISC OS]]向けに、Firefox 2.0がポートされた<ref>{{cite news |url=http://tech.slashdot.org/story/05/06/20/196213/Firefox-on-RISC-OS |title=Firefox on RISC OS |accessdate=2014-10-11 |date=June 20, 2005-06-20 |work=[[Slashdot]] |publisher=[[Geeknet]] |quote=Ian Chamberlain writes: "RISC OS users have crowed for years about the intuitiveness of their operating system's GUI. But that vaunted usability is of little utility in this modern world without a modern web browser to go with it. So you'll understand the importance of the RISC OS Firefox port released today."}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.drobe.co.uk/riscos/artifact1379.html |title=Firefox first beta published |publisher=[[Drobe]] |date=2005-05-20 |accessdate=2014-10-11 |author=Williams, Chris |quote=The first public beta version of the RISC OS Firefox port is now available for download.}}</ref><ref>{{cite web |url= http://www.drobe.co.uk/riscos/artifact2231.html |title=New release of RISC OS Firefox available |accessdate=2014-10-11 |date=2008-02-22 |publisher=[[Drobe]] |quote=new version of the RISC OS Firefox 2 web browser port has been released today for punters to download. Release 3 has been significantly bug-fixed and uses the latest source code from the mainstream Firefox project.}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.riscos.org/support/firefox/index.html |title=Riscos: RISC OS Software Using Firefox |publisher=Riscos |accessdate=2014-10-11}}</ref> * [[Metro]]向けプロジェクトはベータ版のリリースまで到達していたが<ref>{{cite web |url=https://blog.mozilla.org/futurereleases/2014/03/14/metro/ |title=Update on Metro |author=Johnathan Nightingale |date=2014-03-14 |accessdate=201410-11}}</ref>、2014年3月にキャンセルされた。 ==ライセンス== <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>のソースコードは[[フリーソフトウェア]]で使われるライセンスのひとつである<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Public License]]</span>(<span lang="en" xml:lang="en">MPL</span>)を採用している。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>のソースコードを利用して開発された派生のソフトウェアには[[Netscapeシリーズ|後期の<span lang="en" xml:lang="en">Netscape</span>]]や、<span lang="en" xml:lang="en">[[Iceweasel]]</span>、<span lang="en" xml:lang="en">[[Songbird]]</span>などがある。 当初は<span lang="en" xml:lang="en">MPL</span>単独のライセンスとして提供してきたが、[[フリーソフトウェア財団]]が<span lang="en" xml:lang="en">MPL</span>について派生物の作成に制約が課せられているなど、[[コピーレフト]]の要素が弱いとして批判した<ref>{{cite web|url=http://www.gnu.org/licenses/license-list.html#MPL|title=さまざまなライセンスとそれらについての解説 - GNU プロジェクト - フリーソフトウェア財団 (FSF) - GPLと矛盾するフリーソフトウェアライセンス - Mozilla 公衆利用許諾契約書 (Mozilla Public License) (MPL)|accessdate=2012-08-25}}</ref>。そこで<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span>は<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Public License|MPL]]</span>/<span lang="en" xml:lang="en">[[GNU General Public License|GPL]]</span>/<span lang="en" xml:lang="en">[[GNU Lesser General Public License|LGPL]]</span> のトリプルライセンスで提供し、利用者はいずれかを選択して利用するということで<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>のコピーレフトの要素を強めた。 2012年1月3日に<span lang="en" xml:lang="en">MPL</span>をバージョン2.0に改定し、<span lang="en" xml:lang="en">GPL</span>などのコピーレフトなライセンスとの互換性を強化させた<ref>{{cite web|date=2012-01-16|url=http://sourceforge.jp/magazine/12/01/06/1047228|title=Mozilla、Mozilla Public License(MPL)を10年ぶりにアップデート - SourceForge.JP Magazine|accessdate=2012-08-25}}</ref>。これを受けて2012年6月5日にリリースされた<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 13 から再び<span lang="en" xml:lang="en">MPL</span>の単独ライセンスとして提供されている<ref>{{cite web|url=http://www.h-online.com/open/news/item/Firefox-13-released-now-using-SPDY-by-default-1605039.html|title=Firefox 13 released -- now using SPDY by default|accessdate=2012-08-25|language=英語|publisher=[[The H Open Source]]}}</ref>。 ===トレードマークとロゴ問題=== [[Image:Deer Park Globe.png|thumb|非公式のバイナリに使われるロゴ]] 「<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span>」とオフィシャルロゴは[[登録商標]]であり、 特定の条件の下でのみ使用が許可される。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の名前とブランドを使ったオフィシャル・バイナリは、改変を加えなければ誰でも配布することができるが、ソースに変更を行った場合制限が課される<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla.org/foundation/trademarks/policy.html|title=Mozilla Trademark Policy|accessdate=2007-01-30|publisher=mozilla.org }}</ref>。このような一部のディストリビューションに「<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>」の商標を使わせない方針は論争を呼ぶことになった。この論争について <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の <span lang="en" xml:lang="en">CEO</span> であるミチェル・ベイカー (<span lang="en" xml:lang="en">Mitchell Baker</span>) は2007年のインタビューで「ソースコードを改変しない場合は自由に <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 商標を使用できる。<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の狙いは <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> のユーザエクスペリエンスを確固たるものにしたいということだけだ」と述べている<ref> {{cite web |url=http://apcmag.com/6051/the_stoush_over_linux_distributions_using_the_firefox_trademark |title=The stoush over Linux distributions using the Firefox trademark |accessdate=2008-01-18 |author=Dan Warne |authorlink=http://danwarne.com |date=2007-05-07 |work=APC Magazine |publisher=ACP Magazines Ltd }}</ref>。 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> のソースコードはオフィシャル以外のビルドが作成できるようにブランドの有無が切り替えられるようになっている。ソースコードを改変した派生版や、アルファ版・ベータ版のリリースに使われる。ブランドを付けないビルドでは、自由に配布できる代替ロゴと、元になった <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> のバージョンに対応する名前が付けられる。<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.5/2.0/3.0 の派生版はそれぞれ <span lang="en" xml:lang="en">Deer Park/Bon Echo/Gran Paradiso</span> と呼ばれている。 コミュニティ版用の例外を除いては、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の名前をつけた派生版はソースコードの変更に関して <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla</span> からの許可が必要であり、またその場合も ''全ての'' ブランディングを適用しなければならない。例えば、オフィシャルロゴは使わずに <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の名前だけを使うといったことはできない。<span lang="en" xml:lang="en">[[Debian]]</span> は2006年に <span lang="en" xml:lang="en">[[Debian Free Software Guidelines]]</span> の制約から、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> のオフィシャルロゴを使わないと決定したが、<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> は<span lang="en" xml:lang="en">Debian</span> 版 <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> においてロゴのみの変更は認められず、商標ガイドラインを遵守しオフィシャルロゴを使うか、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> の名前を使わないか選択しなければならないと伝えた<ref>{{cite web|url=http://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=354622|title=Debian Bug report logs - #354622: Uses Mozilla Firefox trademark without permission|accessdate=2007-01-30|publisher=Debian.org}}</ref>。<!-- is this important enough to include in the context of this article? - Some Debian developers had misunderstood previous communication to be an agreement that allowed them to do this, but Mozilla disputed this assertion. --> 結局、<span lang="en" xml:lang="en">Debian</span> はこの <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> を <span lang="en" xml:lang="en">[[Iceweasel]]</span> という名前に変更し、独自のロゴをつけることになった。 ==広告== <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> は2004年に{{仮リンク|ブレイク・ロス|en|Blake Ross}}と{{仮リンク|アサ・ドツレル|en|Asa Dotzler}}がマーケティング週間<ref>{{lang-en-short|marketing weeks}}</ref>と呼んだ<ref>{{cite web|url=http://web.archive.org/web/20040805210701/http://www.blakeross.com/archives/000228.html|title={{lang|en|Week 1: Press reviews}}|accessdate=2007-02-04|date=2004-07-07|author=ブレイク・ロス|publisher=<code>blakeross.com</code>}}</ref>一連のイベントから始まった積極的なマーケティング・キャンペーンに伴って急速に普及し、<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.0 の登場からの 1 年で 10 億ダウンロードを達成した<ref>{{cite web|url=http://www.mozilla.org/press/mozilla-2005-10-19.html|title={{lang|en|Firefox surpasses 100 million downloads}}|accessdate=2011-03-10|date=2005-10-19|author=ジュディ・パーマー、メリー・コルビク|publisher=mozilla.org}}</ref>。 2004年9月12日に <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> 1.0 のプレビュー版をリリースするとともに、「<span lang="en" xml:lang="en">Spread Firefox</span>」と名付けられたマーケティング・ポータルが開設され、マーケティングについてのいろいろな技術的議論のための中心的な場所が提供された<ref>{{cite web|url=http://www.spreadfirefox.com/node/115|title={{lang|en|We're igniting the web. Join us!}}|accessdate=2007-02-04|date=2004-09-12|author={{lang|en|Sfx Team}}|publisher={{lang|en|Spread Firefox: Sfx Team's Blog}}}}</ref>。「<span lang="en" xml:lang="en">Get Firefox</span>」(<span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span>を今すぐ入手)ボタンが改良され、ボタン設置者の「リンク元ポイント」を集計してトップ 250 が閲覧できるようになり、設置者の貢献度が目で分かるようになった。また時には、<span lang="en" xml:lang="en">Spread Firefox</span> チームやメンバーがウェブサイトで結成されたイベントを実行することもあった。 <span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Foundation]]</span> の設立3周年<ref>{{lang|en|[http://www.mozilla.org/press/mozilla-foundation.html Mozilla Foundation Announcement]}}, July 15, 2003</ref>の2006年7月に開始され<ref>{{cite web|url=http://www.spreadfirefox.com/node/24241|title=World Firefox Day Launches|accessdate=2007-01-24|date=2006-07-16|author=Sfx Team|publisher=[[Spread Firefox]]: Sfx Team's Blog}}</ref>、9月まで実施された<ref>{{cite web|url=http://www.worldfirefoxday.com/faq.php|title=Friends of Firefox Frequently Asked Questions|accessdate=2007-11-27|publisher=Mozilla}}</ref>「{{ルビ|World Firefox Day|ワールド・ファイヤーフォックス・デイ}}」キャンペーンでは、ウェブ上で登録すれば <span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Foundation</span> の本部オフィスで展示される「{{ルビ|Firefox Friends Wall|ファイヤーフォックス・フレンズ・ウォール}}」に参加者(推薦者)と友達(新しく <span lang="en" xml:lang="en">Firefox</span> をダウンロードした人)の名前が載るという企画が行われた。 ==脚注== ==関連項目== *[[Mozilla Firefoxのバージョンの変遷|<span lang="en" xml:lang="en">Mozilla Firefox</span>のバージョンの変遷]] *<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Add-ons]]</span> *[[フォクすけ]] *<span lang="en" xml:lang="en">[[Mozilla Thunderbird]]</span> *<span lang="en" xml:lang="en">[[Firefox OS]]</span> {{-}}<!-- {{Commons|Mozilla Firefox}}が、下記脚注を圧迫してしまう問題を解消するために、{{-}}で強制的に改行しています。 --> ==外部リンク== *[https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/ 自由な Web ブラウザ Mozilla Firefox をダウンロード。] *{{Twitter|mozillajp|Mozilla Japan}} {{DEFAULTSORT:もしらふあいあふおつくす}} [[Category:Geckoを用いたウェブブラウザ]] [[Category:Mozilla|ふあいあふおつくす]] [[Category:Mozilla Firefox|*]] [[Category:オープンソース]] [[Category:グッドデザイン賞]] [[Category:クロスプラットフォームのソフトウェア]] [[Category:ギネス世界記録]]