東飯能駅
東飯能駅(ひがしはんのうえき)は、埼玉県飯能市東町にある、西武鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
西武鉄道の池袋線と、JR東日本の八高線が乗り入れており、接続駅となっている。
目次
歴史
- 1931年(昭和6年)12月10日 - 開業。国有鉄道(後のJR)八高線開業と同時に、隣接する武蔵野鉄道(後の西武鉄道)の駅が開業した。八高線の開業時は当駅が終着駅であった。
- 1933年(昭和8年)4月15日 - 八高線の当駅 - 越生駅間が開業、途中駅となる。
- 1976年(昭和51年)7月21日 - 国鉄駅での貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、八高線の駅はJR東日本に継承される。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 八高線八王子 - 高麗川間が電化される。
- 1999年(平成11年)2月10日 - 橋上駅舎の供用開始。JRと西武の改札を分離。
- 2000年(平成12年)10月6日 - 東西自由通路開通および東口開設。駅ビルに丸広百貨店東飯能店が開店。ただし同店は2006年4月30日に売り上げ不振により閉店。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 西武鉄道でICカードPASMO供用開始。
- 2009年(平成21年)9月11日 - 駅ビルに丸広百貨店飯能店が移転。
駅構造
西武鉄道・JR東日本それぞれに橋上駅舎を有しているが、両社の改札口は分離され、自由通路で連絡する[1]。
両社ともにバリアフリー設備として多機能トイレやエレベーター・エスカレーターを設置している[1]。
橋上駅舎化前は改札を共用し、西口側に西武鉄道が管理する駅舎があり、東口側には出入口がなかった。駅舎は西武線ホームに直結し、西武線と八高線のホームは地下道で連絡していた。
西武線と八高線のホーム番号を連番で設定している。 国鉄の合理化により1982年から改札分離が実施される1999年までは西武鉄道が出改札業務を行っていた。
駅舎外(改札の外)にはKIOSKが立地していたが、かなり前に撤去された。
西武鉄道
単式ホーム1面1線を有する地上駅で、ホーム有効長は10両編成分である[2]。駅番号はSI27。
池袋線の運転系統が飯能駅で分割されているため、当駅は西武秩父線の駅と思われることがあるが、正しくは池袋線である。しかし八高線の乗換案内では「西武池袋線」ではなく単に「西武線」が用いられる。
隣の飯能駅はスイッチバック停車場(折り返し形構造)で、池袋方面と西武秩父方面を直通運転する貨物列車や旅客列車は同駅での方向転換が必要なため、その解消策として当駅と笠縫信号所(元加治駅 - 飯能駅間、廃止)との間に連絡線(飯能短絡線)の建設が予定され、既に土地は複線分で北飯能信号所 - 当駅(島式1面2線化) - 笠縫信号所間で確保されている。
ただし、現在は貨物列車は廃止されて飯能駅における機関車の付け替えが消滅し、スイッチバックによるダイヤ上の支障は軽減された事もあり、工事は無期限での休止状態となっている。西武鉄道は「将来、武蔵丘車両基地や武蔵丘車両検修場との回送や検査時の入出場往来のメリットがある」として、あくまで「工事は『休止』」との見解を表明している。
将来仮に、特急「ちちぶ」がこの連絡線経由で運行された場合、現在の停車駅である飯能駅は経由しなくなるため、当駅への停車駅の振替え、更には、当駅 - 飯能駅間の連絡列車の運行などサービス低下への担保が求められることになる。
2008年10月10日より待合室の使用を開始した。独自設計として、地元産の西川材を利用したベンチが設置されている。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■池袋線 | 上り | 飯能・所沢・池袋方面 |
下り | 吾野・西武秩父方面 |
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する地上駅。JR東日本ステーションサービスが業務を行う業務委託駅で、高麗川駅が当駅を管理している。3番線側に待避線が敷設されている。貨物列車運行当時は、ここで旅客列車を優先させるため貨物列車が待避することがあった。
2・3番線とも両方向に出発信号機が設置され、非常時には当駅で折り返しが可能である[3]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
2 | ■八高線・川越線 | 小川町・高崎・川越・大宮方面 | 小川町・高崎方面は高麗川で、大宮方面は川越で乗り換え |
3 | ■八高線 | 拝島・八王子方面 |
利用状況
年度 | 一日平均 乗降人員 |
出典 |
---|---|---|
2006年 | 4,841 | [6] |
2007年 | 4,946 | [6] |
2008年 | 5,174 | [7] |
2009年 | 5,305 | [7] |
2010年 | 5,351 | [7] |
2011年 | 5,213 | [7] |
2012年 | 5,338 | [7] |
年度 | 一日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2000年 | 6,080 | [8] |
2001年 | 6,016 | [9] |
2002年 | 5,970 | [10] |
2003年 | 5,822 | [11] |
2004年 | 5,883 | [12] |
2005年 | 5,944 | [13] |
2006年 | 5,842 | [14] |
2007年 | 5,780 | [15] |
2008年 | 5,810 | [16] |
2009年 | 5,733 | [17] |
2010年 | 5,599 | [18] |
2011年 | 5,422 | [19] |
2012年 | 5,505 | [5] |
駅周辺
西口
- 飯能駅(徒歩約10分、約800m)[20]
- タクシー乗り場
- 公衆便所 - タクシー乗り場付近に設置。
- ファミリーマート東飯能駅西口店(構内店舗[21])
- ヤオコー 飯能店
- 国道299号
- 埼玉県道185号東飯能停車場線
- 埼玉県道347号馬引沢飯能線
- 飯能郵便局
- 国際興業バス飯能営業所
- 大川学園高等学校・大川学園高等専修学校
- 聖望学園中学校・高等学校
- 埼玉県立飯能高等学校
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東口
路線バス
西口
上記各系統の「東飯能駅」バス停留所は駅からやや離れた場所にあるが、これとは別に駅前広場ロータリーに「東飯能駅駅前広場」停留所があり、飯能駅発上赤沢・名栗車庫・名郷・湯の沢・中沢・中藤・間野黒指行が終日停車する。
東口
隣の駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 埼玉県内鉄道駅の乗換情報 東飯能駅PDF - 埼玉県庁 企画財政部 交通政策課
- ↑ 2013年10月13日の「第11回 埼玉B級ご当地グルメ王決定戦in飯能」開催期間中の臨時ダイヤでは、当駅発着の10両編成の営業列車が運転された。
- ↑ 八高線・川越線がともに非電化だった1985年9月までは、川越線から当駅までの直通列車が運転され、当時八王子側にあったY線(2000年代まで線路が残り、2線の引き上げ線を含めて撤去)を使って折り返していた。
- ↑ 駅別乗降人員 2012(平成24)年度 1日平均PDF - 西武鉄道
- ↑ 5.0 5.1 各駅の乗車人員 2012年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 6.0 6.1 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.1 2003年度 - 2007年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 - 西武鉄道
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「joukou08-12
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 各駅の乗車人員 2000年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2001年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2002年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2003年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2004年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2005年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2006年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2007年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2008年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2009年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2010年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 各駅の乗車人員 2011年度 - 東日本旅客鉄道
- ↑ 西武線の当駅停車の列車本数は1時間2本程度なので、所沢、池袋方面へ行く場合は同駅の方が本数は多く利便性は高い。
- ↑ 東飯能駅の店舗情報 - 西武プロパティーズ
- ↑ 2000年9月から2006年4月30日まで「東飯能店」として営業していた。その後、不動産会社に一度売却し、テナント型商業施設を開業する予定だったが、再度丸広百貨店が建物を取得し、2009年9月11日に「飯能店」が移転開業した。そのため、看板には再度丸広のロゴが施されている。
- ↑ 国際興業バスでは飯能駅停留所や方向幕を「飯能駅」と表記しているが、途中停留所では「飯能駅北口」と表記するケースも見受けられる。