瞬きのソーニャ

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『'''瞬きのソーニャ'''』(またたきのソーニャ)は、[[弓月光]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。「[[甘い生活 (漫画)|甘い生活 2nd season]]」を連載中の『[[グランドジャンプ]]』誌上において、不定期に短期連載がなされる。 == あらすじ == 日本では年号が昭和から平成に変わったばかりの1989年、その11月10日未明に[[ベルリンの壁崩壊]]が起こっていたころ、[[バイカル湖]]付近にある[[ソビエト連邦]]の極秘研究施設から、警備主任のソ連兵・ザイツェフが、一人の少女・ソーニャを連れて逃亡劇を始める。少女は、その施設で[[遺伝子操作]]により生み出された人間兵器である。 ==登場人物== === 主要人物 === ;ソーニャ :主人公でヒロイン。[[ソビエト連邦]]の極秘研究施設において、[[遺伝子操作]]で生み出された人間兵器《国家機密》。[[バイカル湖]]付近の施設から、ザイツェフにより連れられて逃亡を図った時点では、5 - 6歳<ref name="ep1">第1話 「逃亡〈побег〉」の時点</ref>。薄青い髪。小さな見かけだが、筋肉や骨格が特殊なため体重は50キロ。常人より遥かに高い新陳代謝率のお陰か、凍傷の兆しもない。左腕に【COH・1666I】と刻印が有り、名前が無かったので、ザイツェフより「ソーニャ」と名付けられる。 :ヒトの数十倍の反応速度を持つ能力から、「兎どころか、虎以上の生き物だぞ」<ref name="ep1"/>「スピードと瞬発力で、この娘に勝てる人類はいません」とザイツェフは述べている<ref name="ep2">第2話 「友達〈друг〉」の時点</ref>。 *驚異的な身体能力 **鹿を狩ろうとする[[シベリアトラ]]よりも早い動きで、鹿に跳び付き、手に持った木の棒で、鹿の首をへし折る程の腕力も持つ。また、[[シベリアトラ]]を睨んだだけで、戦意喪失にしてしまう程である。さらに、狩った鹿を両肩に背負ったままで、膝下まで埋まる雪原を、猛スピードで駆けて行く脚力がある<ref name="ep1"/>。 **ソーニャとザイツェフを追って来た、ブーニンを含む11名の部隊の兵士逹を、即座に反応出来ない程、目には見えない猛スピードで、雪原の中で移動し続けて、手に持つ木の棒を用いて、腕や頭を撲って、腕を折ったり、気絶させたり、また、足で兵士の脚を折ったり、口に含んだ雪を、隊長であるブーニンの両目に吹き付け、左目を失明させた<ref name="ep1"/>。3名死亡・隊長含む、残りを重傷にする。 **ザイツェフから、使用方法を教わり、近くの木に当てる様に言われ、[[スリングショット]]を頭上で力加減をコントロールせずに思い切り振り回して、紐が切れて、後方に立っていたザイツェフの方に[[ビー玉]]の様な丸い球が飛び、さらに後方の木々に当たり、薙ぎ倒してしまう。また、追跡してきた[[Mi-24]]の後部回転翼に、[[スリングショット]]を用いて、丸めた雪を高速で飛ばして当て、[[スティンガーミサイル]]と誤認させる程の破壊力で墜落させた<ref name="ep2"/>。 **張老師の友人である、黄瞬から、木のお椀を渡され、旨い水を注いで貰う際、栓を抜いた拍子に壺から溢れ出て来た水を、一滴も零さず、お椀の中に受け入れて、驚かす<ref name="ep3">第3話 「絆〈узы〉」の時点</ref>。 **[[九龍]]地区の空き地で、[[長縄跳び]]遊びをしていた、ソーニャと同じ年頃位の子供達が、夕方、帰宅する際、忘れて行った[[長縄]]を拾い、[[前回し飛び]]を始めた処、目にも止まらない猛スピードで廻した為、空気との[[摩擦熱]]で、手首付近に握っていた縄以外は、燃えて無くなり、やむなく、残った部分を結び直して、帰宅(王勇の家)した<ref name="ep4">第4話 「愛情〈любящий〉」の時点</ref>。 *驚異的な聴力 **ソーニャとザイツェフを追う部隊の、丘に居た狙撃手により、ザイツェフの胸(心臓の在る側)を狙って撃たれた、[[スコープ]]付[[ライフル銃]]の弾丸が、その胸に着弾する寸前に、その飛んで来る音を聴き取り、右手に持っていた木の棒で、その初弾を防ぐ<ref name="ep1"/>。 *唯一の弱点と克服 **水が鬼門…小さな見かけだが、体重50キロと異様に重いため、水に入ると自力では上がってこられなかった。黄瞬から遊びに誘われて、黄枝亭の近くの池に浮かべた丸太に乗ったときには、丸太を回転されて重心を狂わされ、池に落ちた後にザイツェフに救助されるほどであったが、やがて黄瞬より体重を消す方法を会得したようで、池に浮かべた竹竿の上に乗り、落ちずに動けるようになった<ref name="ep3"/>。 *驚異的な学習能力 **[[九龍]](クーロン)のゴミ捨て場から拾って来た”宝物”([[ブラウン管]]・[[キーボード]]・電子基板)等から、[[インターネット]]ができる、デスクトップ型[[コンピューター]]を、郭宝崑に教えられた知識に基づき、組み立ててしまう<ref name="ep4"/>。 *驚異的な指の力 **紐で拘束した、若望が隠し持っていた[[ピストル]]で引き金を弾かれるが、予め抜き取った、その[[弾丸]]を、右手に載せ、親指で弾いて、躊躇なく、その頭を打ち抜いた。ザイツェフからは、「(ソーニャ自身の)命を狙われた時だけは、(その相手を)殺していい」と教わっていたため<ref name="ep4"/>。 *驚異的な跳躍力 **[[香港]]の道路を走行中の[[2階建てバス]]に、その直角方向から目にも止まらない速さで駆けて来て、1回のジャンプで、バスの天上に軽々と乗る程である<ref name="ep5">第5話 「救い〈спасение 〉」の時点</ref>。 *驚異的な移動スピード **蓉花が拉致された、劉偉のマフィアの本部のビルに設置されている[[監視カメラ]]で、[[スロー再生]]しても、移動するソーニャの姿は、ボケてしまう程である<ref name="ep5"/>。 ;ヴィクトル・ザイツェフ :[[ソビエト連邦]]の極秘研究施設の警備主任であるソ連兵。中佐。白髪・白髭・長い白顎鬚が特徴的な顔立ち。1989年、[[ベルリンの壁崩壊]]に端を発した混乱の中、ソーニャを連れて中国かモンゴルへ逃亡を図る。ソーニャの格闘術の教官兼父親代わり。 :香港の墓地の墓石の記載から、1928年生まれで、1995年死去(享年67歳)<ref name="ep2"/>と判明。中国へ向かうため、ソーニャに[[中国語]]を教える。 :ソーニャと自分で2人分の[[パスポート]]とIDが必要なため、黄枝亭の在る山から、町へ下山。[[人民軍]]謹製の、ほぼ本物を入手後、帰山するため、竹林を通りかかった際、中国国家安全部第8局(反間諜偵察局)の女性と、その仲間の計略により捕まる。翌日、誘き寄せられたソーニャの「最大の足枷」になっていることに気付き、左脇腹に刺さった矢を利用して自らの背中側に立つその女性を道連れにし、ソーニャに向かって「おまえは生きろ!!」と叫びながら、川に落ちて行方不明に。父も母も知らないソーニャにとって、「お父さん」と呼べた人物<ref name="ep3"/>。 :蓉花を拉致した、劉偉のマフィアの本部に、夜間、単身で乗り込み、CIA香港支局長の運転手で、直接、蓉花を拉致した男が仕掛けた、スダン・グレネードから発生した強力な光と音によって、気絶させられたソーニャが、その男に手首を握られた時、突然、[[ピストル]]を所持して現われ、その男とCIA香港支局長と劉偉を射殺して、ソーニャを救出する。「おまえは確かにヒトより確かに強い。だが、それに溺れて敵を侮ると、その瞬間から負けるのだ」と注意しつつ、「大きくなったな、ソーニャ」と約2年振りの再会を喜び合う<ref name="ep5"/>。 :証拠(特にソーニャの血の[[DNA]])は、残さない様、劉偉のマフィアの本部のビルに油を撒いて、火災を起こして、二人は逃亡を再開した。その際、蓉花の命に別条はない事と、蓉花の父親である王勇に電話した事を話し、ソーニャに安心感を与えた。 :劉偉のマフィアの本部のビルで再会した夜から、[[香港]]の港か河に浮かぶ船での生活を始める<ref name="ep6">第6話 「お父さん〈отец 〉」の時点</ref>。 === ソビエト連邦の人物 === ;ブーニン :中尉。[[ソビエト連邦]]の極秘研究施設から逃亡を図った、ソーニャとザイツェフを追う部隊(特殊軍一個中隊)の隊長。ザイツェフのことを、「”熊の”ヴィクトル教官殿」と呼ぶほど、よく知っている。ソーニャから、口に含んだ雪を両目に吹き付けられたが、左目を失明させられただけで済み、生き残る。香港の墓地で、墓参りをするソーニャを再び狙う<ref name="ep2"/>。 ;メニューイン :保安局情報将校。中将。ソーニャとザイツェフを追う、ブーニンに保安局長よりの命令「ザイツェフ中佐の始末は、そちらに任せるが、子供は、可能な限り無傷で保護せよ」を伝える。 ;ユーリ :ソーニャとザイツェフを追う部隊(第2次攻撃隊)の隊長(上級将校)。ブーニンの部隊の損害から、軍より[[Mi-24]]を8機与えられた。ザイツェフを「白熊先生」と呼ぶ。 === 中国の人物 === ;張老師(チャンろうし) :[[中国]][[吉林省]][白城]](バイチョン)郊外に住む[[中国人]]。この地で中国の武術を教えている。かって、ザイツェフによって[[ベトナム]]で息子の命を救われており、恩を返すためソーニャとザイツェフを匿う。ソーニャの普段の動作から、天与の才を見抜き、個人教授を申し出て、ザイツェフより「(あの娘に)人を殺さず、楽に無力化する方法&急所の全て」を教授する事を依頼されるが、小泰が殺された日より、ソーニャとザイツェフを、友人のツテの処に向かわせた事により、不可能になった。 :「外見で強さの判断をするのは、愚か者」だと、弟子たちに言っている。[[中国共産党]]幹部とのコネもある、そこそこの名士である。 ;張健信(ヂャン・ジャンシン) :張老師の息子。ザイツェフが[[中国軍]]の[[軍事顧問]]をしていた時、ベトナムで知り合った。ベトナムで傷病兵となり、[[名誉勲章]]を貰っている。 ;小泰(シャオタイ) / 本名:林泰雲(リン・タイウン) :父親と共に月謝を払って、張老師から中国の武術を教授されている弟子の一人。ソーニャより背が高く、年上だと思われる。張老師から言われ、ソーニャと組み打ちするが、張老師も含めた周りに居る人々の目にも見えない、その動きの速さに翻弄され、左頬に右平手打ちを受け、倒された。 :張老師の家から出たことの無いソーニャを町に案内するが、朱柳花によって、擦れ違い様に首の頸動脈を短剣で切られ、ソーニャの目の前で即死させられる。ソーニャが、初めての涙を流した人物。 ;朱柳花(シュ・リュウファ) :ソーニャを狙う組織の中国人の娘(KGBの海外工作員)。小泰を殺害した為、右手で使用していた短剣を逆にソーニャに奪われ、首と左手首と親指以外の右手の指を切り落とされ、即死した。 ;蒋(ジャン) :小泰の殺害現場に現場検証に来た、2級警司。 ;???? :中国[[国家安全部]]第8局(反[[間諜]]偵察局)の女性。 ;ツテ / 黄瞬(ファン・シュン) :張老師の友人。小泰が殺された日から、ソーニャとザイツェフが張老師の元を去って向かった南に住む人物。杖を突きながら歩く、[[仙人]]の様な風貌。黄枝亭では、弟子逹から「師父(シーファ)」と呼ばれている。 :気配を消して、ソーニャの右腕を逆関節して捕えるが、自ら肩を外して右腕を捨てたソーニャの左回し蹴りを受けるが、その反撃も両腕で防御して無事だった事に、ザイツェフは驚く。 :ソーニャは旋風の様に疾いが、無駄な動きが多過ぎる事を指摘し、もっと疾くしてやれる事と、捕まった時の逃げ方、さらにソーニャの右腕を取った時、異様な体の重さから「水が鬼門」だと気付き、ある程度、体重を消す方法も教える。 ;楊(ヤン) :黄枝亭における、ツテの弟子の一人。師の指示で、ソーニャと本気で仕合いをするも、観察の訓練の為、攻撃しない様に指導されたソーニャに全ての攻撃を見切られ、5分と持たず息が上がってしまった。この仕合いがきっかけとなり、山を降りて、ソーニャに嫉妬の嫉妬の炎を滾らせ、町で荒れる様になってしまった。 === 香港の人物 === ;王勇(ワン・ロン) :[[九龍]]の歯医者。額の皺が多く、猫の様な髭を生やしている。常に[[赤十字]]のマークの入った帽子を被っている。黄瞬の紹介状により、ソーニャの身柄を預かっている。ソーニャを、あらゆる意味で「変わった子」と見ている、九龍の有力者。 ;蓉花(レンファン) :王勇の娘。独身。ソーニャよりは年上で、13 - 20歳代と思われる。黒い長髪で、後髪に大きなリボンを付けている。「掃き溜めに鶴」の様な美貌。いつも独りぼっちでいるソーニャを気に掛け、話し掛けたり、おやつにジャンボ春巻を食べさせてくれる。ソーニャが持って来た金の延べ棒で食費(お釣りが出るほど)を貰い、食事を作るものの、その旺盛な食欲を不思議に思っている。 :日中は、九龍の学校に[[保母]]として勤め、ソーニャと同じ年頃位の子供逹の相手をしている。また、父が忙しい時は、歯科医院の手伝いもする<ref name="ep4"/>。 :[[中秋節]]に、いつもTシャツ短パン姿のソーニャに、女の子らしい服を着せようと、自分の“お古”を着せる。その際「5年もすれば、きっと美人になる」「(それは)とてもステキな武器なのよ?」と言う。 :ソーニャに着せた自分の“お古”が、少し大きいと思い、[[香港]]の大きな[[デパート]]の[[子供服]]売場で、ソーニャの服(予算オーバー)を購入するも、偽の女性店員に「888万人目のお買い上げでした」と言われ、店の奥のドアへ誘導され、[[CIA]]香港支局長の運転手をしていた人物に[[スプレー式]]の[[睡眠薬]]を吹き掛けられ、劉偉の[[マフィア]]の本部に拉致される。 :劉偉の[[マフィア]]の本部の一室で、眼隠しされ、上半身は、上着を脱がされ(ブラが見える状態で)、椅子に両手首・両足首を縛られ、ソーニャに関する情報を聞き出そうとする、劉偉の[[マフィア]]の一員から頬を平手打ちされた拍子に、目隠しが外れ、その場にいた人々の顔を見た為、当初は帰される筈だったのに、「帰す訳にはいかなくなった」「好きにしろ」と劉偉の指示で[[コカイン]]入りの[[注射器]]を注射されそうになり、窓際に逃げ、建物の5階の部屋だったのに、身体ごと窓ガラスを破り、建物の外の道へ落下した。 :帰宅して来ない蓉花を捜して、劉偉の[[マフィア]]の本部の付近を歩いていたソーニャは、窓ガラスの割れる音に気付き、見上げた処、蓉花が窓ガラスを破った瞬間を見て、咄嗟の判断で、売り物の衣類を陳列した、板で作られた四角い屋台(陳列台)を持ち上げ、落下地点の真下まで運び、両手を組み合わせて、蓉花の後頭部が、地面に強打しない様に守って貰った御蔭で、即死する事態が避けられ、救急車へ。 ;劉若望(リュウ・ソウワン) :蓉花を狙う男。小さな顎鬚が特徴。[[コカイン]]を商品として取引するが、半端の量が有れば(119キロなら9か19キロ)手を付けるような売人である。コカイン取引に向かう途中、若望を見かけた車中にて、鼻から吸引する程である。 :九龍の幽鬼の話を聞き、その正体を調査しようとする。 ;劉偉(リュウ・ウエイ) :[[中国]]の[[マフィア]]である、[[百頭]](バイトウ)のボス。若望からは(実の)「オヤジ」と、部下からは「大人(ターレン)」と呼ばれる、丸坊主で逆八文字眉毛の背の低い、小柄な体型の高齢の男。香港返還前に[[カナダ]]へ脱出するらしい。 ;郭宝崑(カク・パオクン) :九龍のゴミ捨て場で、ひどい目に遭っていた処を、ソーニャが最初に助けた人物。助けた際に怪我をした後遺症か、頭と左目に包帯を巻き、眼鏡着用。[[天安門事件]]で、香港に逃げて来た大学生。 :[[コンピューター]]に非常に強く、ソーニャに色々教えるとともに、まだ一部の人々しか利用されていなかった[[インターネット]]が、やがて世界中の普通の人に広まり、すごい量の知識を共有出来る時代が来る事を、予言の如く、語り掛けた<ref name="ep4"/>。 ;???? :[[CIA]]香港支局長。スキンヘッドの男。劉若望の殺害犯である九龍の幽鬼の調査に、その葬儀後、父親である劉偉と内密の話を交わす為、訪れて来た。劉偉に「将来、我が国([[カナダ]]?)の市民権をお求めでしょう?」と共闘の提案をし、情報提供(「なぜ、二人(若望と、その友人)は、殺されたのか?」「[[九龍城]]で何をやったのです?」)を求めた。 ;ドナルド・端(タン) :[[ベトナム戦争]]時、[[ホーチミン市]]で[[古タイヤ]]から[[サンダル]]を作って、大儲けした男。[[香港]]で[[靴屋]]を本業としながら、[[裏稼業]]として各種の[[武器]]([[拳銃]]や[[対物ライフル]]等)を取り扱い、その商売で稼いでいる。10年振りに再会した、ザイツェフを「”白熊師父”(しろくませんせい)」と呼ぶ。 :ザイツェフから、ソーニャの足に適した丈夫な靴(「小さいが、大人並みの体重の」『凄まじく特殊な[[アスリート]]の靴』)を製作する様依頼され、久し振りに職人心に火が着けられ、快く引き受ける。 :ソーニャ用の特殊すぎる靴([[ソール]]に[[カーボンファイバー]]、[[アッパー]]は[[ケプラー]]、それらを[[航空機用接着剤]]で貼り合わせて、靴底に[[F1]]の[[レインタイヤ]]を使用)が完成し、手渡す際、「しばらく使って、問題点が出たら、直して…。」「お代は、その後で結構です」「予備の靴も作っておきます」「(ソーニャは)成長期」「サイズが合わなくなったら、早めに来て下さい」と言う程である。 === アメリカの人物 === ;???? :[[アメリカ]]の[[バージニア州]]にある、中央情報局([[CIA]])局長。[[ケンタッキーフライドチキン]]の[[カーネルサンダー]]を思わせる顔立ち(白い鼻髭、眼鏡着用)。[[香港]]から送られてきた、ソーニャに関する報告書(データ等)を副局長に見せる前に、[[大統領]]に報告した後、軍部から連絡(ソーニャへの対抗手段がある事)を受け、副局長を【プロジェクトロータス】へ向かわせる。 ;トレバー・ノース :[[アメリカ]]の[[バージニア州]]にある、中央情報局([[CIA]])副局長。上司である局長から、[[香港]]から送られてきた、ソーニャに関する報告書(データ等)を見せられ、「にわかには、信じがたい話ですな」と驚き、その顔写真を見ながら、「こんな子供に、そもそも、どう相手をすればいいのです?」と困惑する。局長の指示で、【プロジェクトロータス】に行く事に。 ;Dr.(ドクター)・ハル :【プロジェクトロータス】の主任。[[アフロヘア]]・顎髭・眼鏡着用。学者らしい人物。[[香港]]から送られてきた、ソーニャに関する報告書(データ等)を[[CIA]]副局長・ノースから、引っ手繰る様に取り、ページを[[速読]]の様に捲り読み、「面白い!!」と喜び、【スーパーソルジャー】である成人男女(ダンとマリィルウ)を呼び寄せ、「喜べ!!実戦だよ」と目を輝かせた。 :その理由を「来年で廃止の予定だった」のだが、「今回成功すれば、予算が付く」とトムソン中将が語っている。 ;トムソン中将 :【プロジェクトロータス】の現場責任者と思われる、[[アメリカ]]の軍部の人間。【プロジェクトロータス】の【スーパーソルジャー】を、実は嫌悪している。 ;ダン :【プロジェクトロータス】の【スーパーソルジャー】の男性。[[NBA]]の選手の様な体格。 :ソーニャとの実戦の為、Dr.(ドクター)・ハルとマリィルウと共に、[[香港]]へ。 :促進準備薬を飲んだ上で、特殊な[[エアブラシ]]の様な形態の銃から、【スーパーソルジャー】になる薬を注射して、商店街で購入した[[肉まん]]を手にしているソーニャの後ろから近づくも、気配か呼吸音で気付かれてしまい、即座に、逃げるソーニャを追跡するが、息が上がってしまう。 :ソーニャに追いつき、攻撃するも、ソーニャに「速いけど、急には止まれないのね?」「足首か膝を痛めてるんでしょ?」と指摘され、驚く。 ;マリィルウ :【プロジェクトロータス】の【スーパーソルジャー】の女性。[[そばかす]]が特徴。 :ソーニャとの実戦の為、Dr.(ドクター)・ハルとダンと共に、[[香港]]へ。 :Dr.(ドクター)・ハルの[[ボデイガード]]で待機していたが、ダンが身に着けている小型通信機から、ソーニャとの対話を[[ヘットホーン]]を通じて聞き、ソーニャの能力の高さに気付き、「ダン、一人じゃ無理!!」とDr.(ドクター)に【スーパーソルジャー】になる薬を注射する様、急かす。 :ダンを倒して、路上で抑え込んでいるソーニャの後方から、銃で撃つが避けられる。 :逃げるソーニャを追うが、逆に捕まり、両手を捕まれ、仰向け状態で、腹の上に乗られたまま、港に停泊する小型の船の甲板上に背中から落ち、背骨を折られ、「あんた…いったい何Kgある?」と訊ねて、一瞬油断をさせ、[[ピストル]]を撃つも、避けられる。 :[[ピストル]]を撃つて避けられた直後、[[痙攣]]が起き、一瞬、体から離れたソーニャの隙を突き、船の甲板から海に飛び込み、ソーニャが追って来ない事で、ソーニャの弱点(水には、入れない事)に気付く。 :Dr.(ドクター)・ハルが乗っている、内部を改造した[[トラック]]に戻り、救命用の水槽の中で、鼻と口を覆う呼吸器を付け、全裸状態で横になり、体力と怪我からの回復を図る事に。 ==各話における逃亡の足跡と年齢== *第1話 1989年11月10日未明…[[ソビエト連邦]]の極秘研究施設([[バイカル湖]]付近)から逃亡。5 - 6歳。 *第2話 1989年11月11日以降…[[中国]][[吉林省]][[白城]]郊外の張老師宅。6 - 7歳。 *第3話 1990年の年明け、小泰が殺害された日以降。黄枝亭。6 - 7歳。 *第3話 同年夏、[[河南省]][[何阳]](ナンヤン)市近郊の川に、ザイツェフが落ち、行方不明。黄枝亭。6 - 7歳。 *第4話 1992年 …[[中国]]返還前、英領[[香港]][[九龍]](クーロン)地区取り壊し前年。王医師の歯科医院。8 - 9歳。 *第5話 1992年 …ザイツェフとの再会(劉偉のマフィアの本部のビルにて)。8 - 9歳。 *第6話 1992年 …ザイツェフと[[香港]]の港か河に浮かぶ船での生活を始める。8 - 9歳。 *第2話 1995年 …ザイツェフ死亡([[香港]]の[[墓地]]に墓を造る)。 11 - 12歳。         ≪この間、危険を承知で毎年墓参りをする。≫ *第2話 1998年 …[[香港]]の[[墓地]](ザイツェフの墓がある)。14 - 15歳。 ==用語== ;COH :【SON】とも呼べる。 ;[[香港]]の墓地のザイツェフの墓 :1995年に何らかにより、ザイツェフが[[香港]]にて死亡した為、ソーニャ(当時11 - 12歳)が建立した十字架の形の墓。 :墓標には、1行目(何の略か不明)『R.I.P.』2行目(氏名を英語で)『VICTOR ZAYTSEV』3行目(ロシア語で)『ВИКТОР ЭАЙЦЕВ』4行目(生没年)『1928-1995』と刻まれている。 :危険を承知で毎年(1995~1998年/11 - 12歳~14 - 15歳)墓参りする覚悟で作った為、墓の周りの(煉瓦と思われる)壁には、10cm厚の鋼板が入っており、ブーニンと共に墓地に来た、狙撃手が『[[対物ライフル]]が要るぞ』と言う程である。 ;聖書 :逃亡開始時、ザイツェフがソーニャに与え、寝る前に、読み書きを教えるために使用。世界中のホテルの部屋に常備されているので、内容等を丸暗記しておくと、その国の言葉を知るのに便利だと、理由も教えられる。 :1998年、墓参りの際、(ザイツェフからの)唯一つの[[形見]]として大切に所持している事を、ソーニャが心の中で呟いている。表紙には、ロシア語で『聖書』(「Библия」のはずが、「Бiблiя」と表記)、十字架が描かれている、 ;[[AK]] :ザイツェフが、ソーニャとの逃亡時、所持していたソ連製の軍用銃。弾丸(7.62ミリ)使用。肩に掛けられる紐付き。 ;[[Mi-24]](ハインド) :ソ連製の軍用ヘリ。赤外線探知の機能(米軍の物ほど優秀ではないが)を装備している。[[対地ミサイル]]装備。 ;[[スリングショット]] :原始的な[[投石機]]。ザイツェフが、兎を捕える時、ソーニャの目の前で用いた。[[ビー玉]]の様な丸い球をセットして、振り回して、その球を目標に投石する。兎を気絶させる程の威力がある。 ;[[KGB]] :逃亡するソーニャとザイツェフを捜すために、世界中で行動する、ソ連の諜報・治安機関 ;黄枝亭 :黄瞬の家のこと。 ;「好来不如好去」(ハオライビュールーハオクー) :「立つ鳥、跡を濁さず」のこと。 ;九龍の幽鬼 :[[コカイン]]の売人の取引相手が語る、九龍の「見えない何か」。九龍に手を出した、あちこちの三下が襲われて、ひどい目に合ったり、九龍のワルも何人かやられている。その正体は、ソーニャである。 :帰宅途中の蓉花が、暴漢たちに襲われた際、[[ビール瓶]]を用いて、まず5人を怪我させ、ついでその5人に指示を出し隠れて見物していた若望を含む2人を捕縛して、大声を出す度に、その口に若望が所持していたコカインを握った右手を差し込んで、隠れて見ていた理由を自白させた。 :王勇は、暴漢に襲われた娘の蓉花が無事だったことから、“守り神”として捉えている。 ;九龍の城砦福利会 : ;[[中秋節]] : ;指弾 :指で石や鉛玉を弾いて、敵に当てる技。ソーニャが、若望(ソウワン)に対して、彼が所持していた銃から弾(9ミリルガー弾)を抜き取り、その技を用いた<ref name="ep4"/>。 ;[[スダン・グレネード]] :[[光電管]]で起爆する、強力な光と音を出して、相手を気絶させる特殊な手榴弾。 ;プロジェクトロータス :Dr.(ドクター)・ハルを主任として、【スーパーソルジャー】を生み出す、[[アメリカ]]の軍部が管理する[[プロジェクト]]の事。 ;スーパーソルジャー :普通の人間を、一時的に能力を上昇させる物(薬)を用いて、人為的に生み出す、軍隊の夢である[[超戦士]]の事。上昇させた能力は、約1時間が限度で、その後2か月程、死人同様になる。 :その該当者達は、「この(プロジェクトロータスが行われている施設の)地下で、あと15名が治療中なんですね」(Dr.(ドクター)・ハル) :透明なメガネを着用するのは、高速で動く際に生じる、風圧等から眼球を保護する為と考えられる。 :ソーニャを襲ったダンの嵌めていた手袋を、ザイツェフの指示で、ソーニャが取り外すと、全ての指先が、黒くなっていたのは、「人間は、あまり速く動くと末端の[[毛細血管]]が壊れる」(ザイツェフ)との事。 ;[[米国製]][[小型通信機]] :再会したザイツェフが、ドナルド・端(タン)に注文した品で、靴屋から出る直前、ソーニャにも身に付けさせた、[[双方向]]で会話出来る通信機。喉の振動で声を拾うから小声でも十分な感度がある。 :ソーニャとザイツェフが寝起きする[[香港]]は、[[共産主義]]と[[資本主義]]の最前線で、世界中の[[諜報機関]]が集まっている為、いつも二人では目立ち過ぎるので、昼間は、なるべく別行動を取り、必要な時は連絡出来る様にと。 ;[[P232]] :マリィルウが、右足首に隠して所持し、ソーニャに[[馬乗り]]された際、「あんた…いったい何Kgある?」と訊ねて、一瞬油断をさせ、引き金を弾いた[[ピストル]]の事。 == 単行本 == ※『…』内は単行本の副題。 * 弓月光 「瞬きのソーニャ」 集英社〈ヤングジャンプコミックスGJ〉、既刊1巻 *# 『逃亡〈побег〉』 2012年[[1月19日]]発売 ISBN 978-4088792507 == 関連項目 == * [[少女鮫]]…[[和田慎二]]の作品で、ヒロインである主人公が、幼少期から、異常に身体能力が高く、軍人以上の戦闘力が有る事が、よく似ている。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} <references/> == 各話の掲載された[[誌名]]と号数と発売年月日 == :第1話 「逃亡〈побег〉」……………………[[ビジネスジャンプ]]10号([[集英社]])2009年04月?日発売 :第2話 「友達〈друг〉」………………………[[ビジネスジャンプ]]22号([[集英社]])2009年10月21日発売 :第3話 「絆〈узы〉」……………………………[[ビジネスジャンプ]]06号([[集英社]])2010年02月?日発売 :第4話 「愛情〈любящий〉」………………[[ビジネスジャンプ]]22号([[集英社]])2010年08月?日発売 :第5話 「救い〈спасение〉」……………[[ビジネスジャンプ]]07号([[集英社]])2011年03月02日発売 :第6話 「お父さん〈отец〉」…………………[[ビジネスジャンプ]]19号([[集英社]])2011年09月07日発売 :第7話 「報復〈возмездие〉 前篇」…[[グランドジャンプ]]15号([[集英社]])2012年06月20日発売 :第8話 「報復〈возмездие〉 後篇」…[[グランドジャンプ]]16号([[集英社]])2012年07月04日発売 :第9話               …[[グランドジャンプ]]25号([[集英社]])2012年11月21日発売 :第10話               …[[グランドジャンプ]]01号([[集英社]])2012年12月05日発売 :第11話               …[[グランドジャンプ]]17号([[集英社]])2013年08月07日発売 :第12話               …[[グランドジャンプ]]18号([[集英社]])2013年08月21日発売 == 外部リンク == * [http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/sonya.html 瞬きのソーニャ/集英社 - グランドジャンプ公式サイト内 ] * [http://book.asahi.com/reviews/column/2012020500020.html 瞬きのソーニャ1 弓月光 - BOOK asahi.com - 朝日新聞デジタル ](2012年02月05日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…読みたい本がみつかる ブック・アサヒ・コム。 *「週刊プレイボーイ」のマンガ書評欄「この漫画がパネエ!!」第16回(2012年2月20日発売号)弓月光『瞬きのソーニャ』[http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20120828] * [http://karasumaru.txt-nifty.com/kurukuru/2012/02/post-3e1a.html 速度の恩寵 『瞬きのソーニャ』(1巻) 弓月 光 / 集英社ヤングジャンプ・コミックス - 烏丸の「くるくる回転図書館 公園通り分館 ](2012年02月08日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…ミステリ・ホラー、コミック、そのほか本なら何でも♪。 * [http://3f.ldblog.jp/search?q=%E7%9E%AC%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3 「瞬きのソーニャ」第1巻 悲しき運命を背負う少女、ソーニヤ。 - 3階の者だ!! ](2012年01月21日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…ネタバレありのコミックス紹介ブログ。 * [http://manga-1.com/?eid=6340 【オススメ】弓月光/瞬きのソーニャ - マンガ一巻読破 ](2012年01月21日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…漫画単行本第1巻に特化して紹介するサイト。 * [http://d.hatena.ne.jp/comicsblog/20091030/1256861027 瞬きのソーニャ/ビジネスジャンプNo.22集英社 - 漫画研究所 所長のcomics blog ](2009年10月30日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…さらなる日本のマンガ文化の発展を応援するブログ * [http://d.hatena.ne.jp/comicsblog/20110908 瞬きのソーニャ/ビジネスジャンプNo.19集英社 - 漫画研究所 所長のcomics blog ](2011年09月08日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…さらなる日本のマンガ文化の発展を応援するブログ * [http://aboutagirl.seesaa.net/article/117868386.html 『瞬きのソーニャ』弓月光/1話目について - Lエルトセヴン7 第2ステージ ](2009年04月21日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…退屈で凡庸で平凡な人生をいかにしてムダに過ごしたか、そういうことのためのアーカイヴズ。 * [http://aboutagirl.seesaa.net/article/130842166.html 『瞬きのソーニャ』第2話 弓月光 - Lエルトセヴン7 第2ステージ ](2009年10月21日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]])…退屈で凡庸で平凡な人生をいかにしてムダに過ごしたか、そういうことのためのアーカイヴズ。 * [http://dabensya.sakura.ne.jp/meimonku/monku223.htm 「瞬きのソーニャ第2話/友達」より - SF名文句・迷文句第223集<20/20> - 司書の駄弁者 ] …あなたが今までに読んだSFのなかで、感動した言葉、感心した一文、爆笑したセリフなどをご投稿下さい。 {{デフォルトソート:またたきのそおにや}} [[Category:漫画作品 ま|たたきのそおにや]]