「るろうに剣心 -もう一つの北海道編-」の版間の差分

2007年5月29日 (火) 23:38時点における版

『るろうに剣心 -もう一つの北海道編-』は、『るろうに剣心』を原作とした影木栄貴の同人誌作品。

概要

前作は、本編が終了前だったため、矛盾点が目立ったが、今作は、それを逆手にとるかのように、『るろうに剣心』の中におかりえた「もしものパラレルワールド」となっている。

ストーリー

IF 志々雄真実が雪代縁の策略を知っていたら…

戦艦煉獄が破壊された頃、同時に、志々雄は、志々雄一派の隠密部隊(刈羽蝙也の部隊)の武藤要という男に、夷腕坊(外印)について調べさせていた。武藤要は死んでしまったが、夷腕坊(外印)の正体判明し、雪代縁の策略は露見する。

志々雄真実は、国盗り前に雪代縁と緋村剣心の私闘を見るのも一興と考え、夷腕坊(外印)を捕らえ、雪代縁の策略を早くも開始させる。

六人の同志を前に辛勝するも、十本刀が彼らを狙う。

剣心らは、逃げるを余儀なくされ、志々雄真実は、縁の組織をも取り込み、国盗りを成功させる。

数年後…

日本は名を「煉獄」と変えられ、その名に恥じぬ姿となっていた。この世の地獄。

斎藤一は名を変え、煉獄に対抗する自警部隊の一員となり、目先だけでもかつての己の正義を貫こうとしていた。

雪代縁は、失われた姉の笑顔を求め旅をしていた。

他国を武力でけんせいし、残る希望はないかと思われた。

そんなとき、「相楽佐之助と四乃森蒼紫と明神弥彦が北海道で闘っている」という情報が入ってくる。

佐之助に加え、斎藤や縁らも加わり、十本刀を撃退するも、武装した志々雄真実という強大な力の前に、皆、敗れていく。

そこに現れたのは、あの緋村剣心であった。

特色・批判

話は緋村剣心が現れるまでで終わり、緋村剣心と志々雄真実の対決は描かれず、「力を失った煉獄は、他国からも内部からも攻められ、新たな国として建て直された」と書かれるのみである。

上記の2人の闘いだけでなく、ページを多量に割くことになるためか、ほとんどの戦闘を描いていない。

そのため、「前作は、キャラクター重視の作品だったのに、今回は、ストーリーだけにしか目が行ってない」などの批判の声もある。

しかし、この作品によって、それ以外の「もし」(本編で剣心が負けていたらなど)も体現できたとしてそれなりの評価はある。

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