「プリキュアシリーズ」の版間の差分
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+ | (※)ただし、2012年度のプリキュアの初期案の中には「プリキュアを一人にしよう」というものがあった。詳細は『スマイルプリキュア』の項目を参照。 | ||
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+ | プリキュアの変身者の多くは「日本人で[[中学二年生]]の女の子」であり、これがプリキュアのスタンダードだと認識されている。しかし社会状況に対応して多様性の重視も意識されるようになり、小学生以下や高校生以上のプリキュアや、さらには異世界人・妖精・アンドロイド・宇宙人など特殊な出自のプリキュアもチーム内に最低1人はいるようになっていった。玩具販促に関わらない番外戦士的なプリキュアであれば、人種や性別の制限さえなく実に多様なプリキュアが存在する。 | ||
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+ | なお、プリキュアの生みの親の一人として知られる初代作プロデューサーの鷲尾天は、自分が現場から離れてもシリーズが続いていることに対し、プリキュアらしさとは何かと問われた時に決まって「困難に対しても凛々しく自立すること」ということを述べている。王子様のようなキャラに助けてもらおうとせずに問題に対して自分で立ち向かおうとし、仲間との絆を大切にしても依存はしない、というのがプリキュアの本質であるということだが、これはあくまで鷲尾個人の思いであってプリキュアシリーズの公式見解というわけではない。 | ||
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2020年7月3日 (金) 20:32時点における版
プリキュアシリーズ(ぷりきゅあしりーず)は、日曜日の午前8時半よりテレビ朝日系列で放送されるアニメである。または同シリーズに登場する戦士の名前。
概要
毎週日曜朝8時30分からABC製作のテレビ朝日系列局で放送されている、低年齢少女向けのアニメシリーズ。いわゆるニチアサキッズタイムと呼ばれる児童番組枠の一つを担当している。 2004年に『ふたりはプリキュア』が放映開始し、人気を得てシリーズ化。以降10年以上続く人気シリーズに成長し、テレ朝アニメではドラえもん、クレヨンしんちゃん次いで第3位、東映アニメーション制作の女児向けアニメでは最長シリーズとなっている。
『美少女戦士セーラームーン』の大ヒットをきっかけにして1990年代に一世を風靡した「変身ヒロイン(バトルヒロイン)もの」の路線を継承したアニメシリーズだが、「女の子だって暴れたい」をコンセプトに企画され、主に体術を使って戦うのが特徴。
「少女達が“プリキュア”という戦士に変身し戦う」「妖精がプリキュアのサポーターになる」の要素が基本。「プリキュア」は「Pretty」と「Cure」をあわせた造語で、「キュア○○」のような戦士名がつく(但し一部これに該当しない番外戦士もいる)。メインキャラクターの人数は作品毎に異なる。 それぞれの作品に明確な繋がりはないものの、歴代作品のキャラクターたちが総登場するアニメ映画『プリキュアオールスターズ』が制作されている。 また、漫画版が講談社の「おともだち」「たのしい幼稚園」等の幼児誌や、少女コミック誌「なかよし」などで掲載されているが、他社の雑誌掲載はほとんどない。
ちなみに、講談社関連のキャラクターが今まで起用してこなかったマクドナルドのハッピーセットに登場している。
また、ストーリーには単純な勧善懲悪で終わらない社会的なメッセージ性が込められることが多く、幼稚園入園前〜小学校低学年向けの番組とは思えないような複雑な内容も多々含まれている。(大きいお友達向けとしてはちょうどいいかもしれないが) セーラームーンほどの衝撃度ではないが、ショッキングな映像もチラホラ見受けられる。(例:ルールー・アムールの故障シーンなど)
ニチアサの看板にしてテレビ朝日の視聴率三冠王の功労番組で、ある意味ではセーラームーンを超えたプリキュアであるが、キー局がある関西地区では夏の高校野球中継の影響をモロに受ける上、近年の日曜朝の特番休止増加(特に全米オープンゴルフと全日本大学駅伝)による話数減少や、2017年秋にABCも製作に参加している情報番組サンデーLIVE!!開始に伴うニチアサ縮小再編等もあり、現状特番休止による話数減少以外はとくに影響はないが、将来何等かの影響を受ける可能性もあり、動向が注目される。
ちなみに、毎年2月1日は「プリキュアの日」として日本記念日協会に認定されている。
特徴
プリキュアは俗に言う「戦う変身ヒロイン」であり、変身する目的は「私たちにとって大切なものを奪おうとする怪物を追い払うため」である。その「大切なもの」が何かは作品によって異なっている。 変身することで身体能力が飛躍的に向上し、エネルギー波を出したりバリアを発生させるなどの特殊能力を発揮することも可能となる。プリキュアたちはこれらの力を駆使すると同時に仲間達と力を合わせ、「私たちにとって大切なもの」を守るために戦っていくのである。
一つの作品において登場するプリキュアは二名以上・パートナー妖精も二名以上は必ずいる(キューティーハニーみたいに変身者が一人、パートナー妖精がゼロということは絶対にない(※))。そして同じチームを組んで戦う。 (※)ただし、2012年度のプリキュアの初期案の中には「プリキュアを一人にしよう」というものがあった。詳細は『スマイルプリキュア』の項目を参照。
プリキュアの変身者の多くは「日本人で中学二年生の女の子」であり、これがプリキュアのスタンダードだと認識されている。しかし社会状況に対応して多様性の重視も意識されるようになり、小学生以下や高校生以上のプリキュアや、さらには異世界人・妖精・アンドロイド・宇宙人など特殊な出自のプリキュアもチーム内に最低1人はいるようになっていった。玩具販促に関わらない番外戦士的なプリキュアであれば、人種や性別の制限さえなく実に多様なプリキュアが存在する。
基本的にプリキュアを名乗る戦士は大部分がいわゆる善側の立場だが、一部の作品にはプリキュアの力をコピーして作られた「悪のプリキュア」というべき存在も登場し、善のプリキュアVS悪のプリキュアの戦いが起こることもある。
なお、この項目で書かれていることはプリキュアシリーズの各作品のほとんどに共通している事柄だが、プリキュアシリーズの各作品は直接の続編を除いて世界観のつながりはない。 「プリキュア」とはどのようなもののことを言うのかは、各作品ごとに考え方が違う。 ここで述べていること各作品のプリキュアの多くに見られる共通点だが「定義」というわけではない。 作中の設定面からこのキャラクターはプリキュアなのかどうかの真贋論争が起こることもあるが、実際のところ、その作品の制作スタッフが「これはプリキュアです」と言えば、どんなにプリキュアらしくなくてもプリキュアなのである。 (ただし、プリキュアオールスターズの枠組みに入っているか、そうでないかという区別は存在する)
なお、プリキュアの生みの親の一人として知られる初代作プロデューサーの鷲尾天は、自分が現場から離れてもシリーズが続いていることに対し、プリキュアらしさとは何かと問われた時に決まって「困難に対しても凛々しく自立すること」ということを述べている。王子様のようなキャラに助けてもらおうとせずに問題に対して自分で立ち向かおうとし、仲間との絆を大切にしても依存はしない、というのがプリキュアの本質であるということだが、これはあくまで鷲尾個人の思いであってプリキュアシリーズの公式見解というわけではない。 ただ、現在までのどのプリキュア作品のどのプリキュアキャラであっても「困難に対しても凛々しく自立すること」は見いだせる要素ではある。
シリーズ一覧
- ふたりはプリキュア
- ふたりはプリキュア Max Heart
- ふたりはプリキュア Splash Star
- Yes! プリキュア5
- Yes! プリキュア5Go Go!
- フレッシュプリキュア!
- ハートキャッチプリキュア!
- スイートプリキュア♪
- スマイルプリキュア!
- ドキドキ!プリキュア
- ハピネスチャージプリキュア!
- Go!プリンセスプリキュア
- 魔法つかいプリキュア!
- キラキラ☆プリキュアアラモード
注意点
「セーラームーンみたいなもの」という説明は、コアなファンを切れさせるので、絶対にしないように!!