「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の版間の差分
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*また、アメリカでの初日の興行収入は1010万ドルで、アメリカにおける日本映画の興行収入記録であった『[[Shall we ダンス?]]』の950万ドルを初日のみで更新した<ref>[http://web.archive.org/web/19991113195532/http://www.sponichi.co.jp/spmail/top.html スポニチメール 1999年11月14日]([[インターネット・アーカイブ]]のミラー)</ref>。 | *また、アメリカでの初日の興行収入は1010万ドルで、アメリカにおける日本映画の興行収入記録であった『[[Shall we ダンス?]]』の950万ドルを初日のみで更新した<ref>[http://web.archive.org/web/19991113195532/http://www.sponichi.co.jp/spmail/top.html スポニチメール 1999年11月14日]([[インターネット・アーカイブ]]のミラー)</ref>。 | ||
*またある予告編では、少し大人になったカスミとこの映画に出てくるボイジャーと小さな少女(この少女は劇中には出ていない。)が出てきていた。 | *またある予告編では、少し大人になったカスミとこの映画に出てくるボイジャーと小さな少女(この少女は劇中には出ていない。)が出てきていた。 |
2018年2月10日 (土) 19:29時点における最新版
『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(げきじょうばんポケットモンスター ミュウツーのぎゃくしゅう、公式英訳:POCKET MONSTERS MEWTWO STRIKES BACK!、日本国外:Pokémon: The First Movie)は、テレビアニメ『ポケットモンスター』の映画版第1作目である。同時上映作品は『ピカチュウのなつやすみ』。
目次
あらすじ[編集]
幻のポケモン・ミュウのまつ毛を元に悪の組織によって戦闘能力などを強化し人工的に作られたポケットモンスター、ミュウツーは人工的に造られたという不純な生立ちから自分自身の存在意義を見出せずに苦しんでいた。そして組織の裏切りをきっかけに、ポケモンを統制するシステムへの反発や自分を利用するためだけに作り出した人間たちへの憎しみから人類に対して逆襲を始める。
備考[編集]
- 日本国内の観客動員数は650万人を記録し、国内興収は76億円、配給収入は41億5000万円を記録した。また本作は全世界で公開され、1999年11月10日にアメリカで『Pokémon The First Movie』として全米約3000の映画館で公開され、興行収入8000万ドルを記録し、日本映画初の週間興行ランキング初登場第1位という偉業を成し遂げた。
- また、アメリカでの初日の興行収入は1010万ドルで、アメリカにおける日本映画の興行収入記録であった『Shall we ダンス?』の950万ドルを初日のみで更新した[1]。
- またある予告編では、少し大人になったカスミとこの映画に出てくるボイジャーと小さな少女(この少女は劇中には出ていない。)が出てきていた。
- ポケモンの映画化は以前から計画があったものの、1997年のポケモンショックによって計画が一時危ぶまれた。しかし放送再開後もポケモンの人気は衰えておらず、その劇場版公開を待ち望む声は高かった。
概要[編集]
本作品は日本公開の劇場版作品であるが、使用されたシナリオは全紡の一部であったため、誕生して間もない頃のミュウツーを描いたラジオドラマを収録したCD『ミュウツーの誕生』とラジオドラマのストーリーを追加し劇場公開版の所々をCGへ差し替えたビデオ『ミュウツーの逆襲 完全版』が発売された。また、その後に発売されたLD及びDVD版はこの完全版が収録されている。
ポケモン映画としてはただのバトルをして悪玉を倒すという単純な構造に終わらない「自分と言うものの存在意義」という重いテーマを抱えた作品であり哲学的な考えが籠められている。しかし明確な答えを伝えるわけではなく、ポケットモンスターに関わらず生物に対しての考えを深める事ができる作品と言える。
子供向けのアニメには内容の簡単なものが多いという一般的なアニメ認識の中で国民的なアニメであるポケモンの劇場版アニメが、辛辣なミュウツーの存在と主人公の不鮮明ながら確かな思いの生み出すシリアスな終盤を描いたのは衝撃的であった。しかし生物や命と個性に対して膨大な世界をもつポケモンの劇場版としては素材を活かした脚本であるとの評価が高い。
またこの第一作が「哲学的表現」が多かったためか、後に続く劇場版シリーズも子供向けといえるポケモンの映画にしては少し重いものが多い。
小林幸子の歌うED曲もあいまって「ポケモン映画最初にして最高傑作」という人も少なくない。しかし、公開当初はまだまだアニメ映画=子供向けとしての風潮が強かったこと、実際見たのは子供が中心でありテーマとしては複雑で重すぎたこと、ポケモンショックの影響、ドラゴンボールじみたバトルシーンから決して評価が高いものではなかった。映画としての評価を得るのはアニメーションが『作品』としての市民権を得た2000年代以降になってからの話である(これは当時子供だった視聴者が成長したことにより、現在になって再評価されてきた為という側面もある)。
さらにこの映画の続編『ミュウツー! 我ハココニ在リ』がテレビで放送され、こちらもビデオ版・DVD版が発売されている。
主な登場キャラクター[編集]
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
ポケットモンスター (アニメ)の登場人物および個別項目も参照。
主人公たち[編集]
- サトシ(声優:松本梨香)
- アニメの主人公。世界一のポケモンマスターを目指して旅立つ。お調子者で、常に強いポケモントレーナーと戦う事を望む。前途有望のポケモントレーナーと見込まれて、最強のポケモントレーナーのいる城に向かう。1998年当時、セキエイリーグベスト16の戦歴を持つ設定。英語名は「アッシュ」。
- ピカチュウ(声優:大谷育江)
- サトシのポケモンで、ねずみポケモン。モンスターボールに入る事を嫌い、移動の際はサトシの肩に乗るか歩く。
- カスミ(声優:飯塚雅弓)
- ハナダシティジムの美人4姉妹の末っ子。自称「おてんば人魚」。水ポケモンが好きで虫ポケモンが嫌い。サトシに壊された自転車を弁償してもらう為に彼についていく。威張った感じの女の子。英語名は「ミスティ」。とある予告編では少し成長した彼女が見られる。
- タケシ(声優:上田祐司)
- ニビシティジムのリーダー。なぜかアニメでは世界一のポケモンブリーダーを目指してサトシの旅についていく。岩ポケモンを使う。家族全員目が細く(母除く)、兄弟が数人いる。美人に弱い。英語名は「ブロック」。
- トゲピー(声優:こおろぎさとみ)
- 体がタマゴの殻に包まれた赤ちゃんポケモン。カスミを親と思い込み、彼女に大事にされている。当時では、まだ謎多き発売前の「ポケットモンスター 金・銀」に出る新ポケモンの内の1匹。
ロケット団[編集]
- ムサシ(声優:林原めぐみ)
- ロケット団の一員。サトシのピカチュウをゲットする為に卑怯な手を使うが、常に失敗する。姉御肌だが、いつも周りの人を振り回す困ったさん。
- コジロウ(声優:三木眞一郎)
- ロケット団の一員。ムサシと共にサトシのピカチュウをゲットしようとする。ムサシにきつく言われる事が多い。お金持ちの家に生まれムサシに酷似した許嫁との結婚を押しつけられるが、それがいやでロケット団に入る。
- ニャース(声優:犬山犬子)
- 2足歩行して人間の言葉を喋るばけねこポケモン。ムサシとコジロウのペット的存在。辛いラヴストーリーを背負っている。
- サカキ(声優:鈴置洋孝)
- ロケット団のボス。ミュウツーを使って世界征服をしようとするが、彼が脱走した為に失敗する。
その他主要人物[編集]
ゲストキャラクター[編集]
- ウミオ(声優:高木渉)
- 水ポケモンの使い手。ギャラドスに乗って海を渡りハリケーンを乗り越え、城にやってきた。
- ソラオ(声優:古谷徹)
- 自然系のポケモンを使う。ピジョットに乗って空を飛んでハリケーンを乗り越え、城にやってきた。
- スイート(声優:佐藤藍子)
- 可愛いポケモンを使う。ジュゴンに乗って海を渡りハリケーンを乗り越え、城にやってきた。
- ボイジャー(声優:小林幸子)
- 波止場を仕切っている。港育ちのため、海のことはよく知っている。ゲストキャラ。カスミとは接点はないはずなのに、とある予告編では何故か少し成長したカスミと小さな少女と一緒に手をつないで歩いていたりした。
- 海賊風トレーナー(声優:レイモンド・ジョンソン)
- 映画の序盤でサトシとポケモンバトルをする。
ミュウツー関連[編集]
- ミュウツー(声優/完成版:市村正親、幼き頃:(ラジオドラマ)瀧本富士子・(完全版)森久保祥太郎)
- ミュウの遺伝子で作られたポケモン。自分を生んだ人間への逆襲を画策する。強大な超能力を持ち、天候や人の心を操りテレパシーで会話する。ミュウツーが生まれた継起などは、ゲーム中のものとも近い。
- ミュウ(声優:山寺宏一)
- 幻のポケモン。衝撃を吸収する泡のような物を作れる(リフレクター、ひかりのかべ他?)。
- ドクトル・フジ博士(声優:秋元羊介)
- 研究所でミュウツーを生み出したが彼が暴走して研究所を破壊したため、死亡したと思われる(原作でのフジ博士は「フジ老人」として存命なので生きている可能性もあるがフジ老人はアニメで登場したことがない)。
- アイツー(声優:氷上恭子)
- 「ミュウツーの誕生」と「ミュウツーの逆襲 完全版」に登場。事故死したフジ博士の娘アイのコピー(正確にはアイの意識のデータを集めたようなものであり、人間の目には光の集まりのような姿である)。幼い頃のミュウツーとコンタクトを取り、彼に太陽や月などの事を教えた。ミュウツーの母親・姉弟的存在だが、彼が幼き頃に消滅してしまう。
関連作品[編集]
- CD「ポケモン サウンドピクチャーボックス ミュウツーの誕生」
- ラジオ番組「犬山犬子のポケモンアワー」で放送された、5話構成のラジオドラマ。タイトル通りミュウツーが誕生するまでの経緯が描かれている。
- 漫画「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」
- 映画公開に先駆け月刊コロコロコミックにて「電撃!ピカチュウ」の作者おのとしひろ氏が執筆した漫画版。ミュウツーに関するエピソードがメインとなっていてサトシ達がミュウツーの招待した島に向かうまでが綴られている。また、劇場版と違い、フジ博士がロケット団の命令に逆らいきれなくなったためミュウツーに自分ごと研究所を破壊させたことになっている。尚、上記の様にこの話は途中でストーリーが中断され「続きは劇場で」と言った終わり方となっている。その為か、現在でも単行本化されていない。
主題歌[編集]
オープニングテーマ[編集]
エンディングテーマ[編集]
- 作詞:稲葉浩志/作曲・編曲:松本孝弘/歌:B'z(Rooms RECORDS)
スタッフ[編集]
- 原案:田尻智
- スーパーバイザー:石原恒和
- アニメーション監修:小田部羊一
- エグゼクティブプロデューサー:久保雅一、川口孝司
- プロデューサー:吉川兆二、五十嵐智之、森武源
- アソシエイトプロデューサー:三浦卓嗣、石川博、山内克仁、香山哲、紀伊高明、吉田紀之
- アニメーションプロデューサー:奥野敏聡、神田修吉
- 脚本:首藤剛志
- 絵コンテ:湯山邦彦、横田和
- 演出:日高政光、井硲清高
- 演出補佐:村田和也
- 演出助手:谷野篤、斎藤徳明
- キャラクターデザイン・総作画監督:一石小百合
- デザイン協力:そうま竜也、ゴトウマサユキ
- 作画監督:松原徳弘、山田俊也、浅野文彰、柳田義明、藤森雅也、高橋英吉、福本勝、志村泉
- 色彩設計:吉野記通
- 美術監督:金村勝義
- 撮影監督:白井久男
- 音楽:宮崎慎二、たなかひろかず
- 音楽プロデューサー:斎藤裕二、吉田隆
- 音響監督:三間雅文
- 制作担当:太田昌二、小坂橋司
- 制作進行:宮下徹、平本正志、都丸美由紀、北村直人、重野幸紀
- 制作協力:亜細亜堂
- 制作:小学館プロダクション
- アニメーション制作:OLM
- 監督:湯山邦彦
- 製作:河井常吉、富山幹太郎、坂本健、宮川鑛一、福田年秀、河村秀文、ピカチュウプロジェクト98