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2017年9月23日 (土) 21:35時点における最新版

大学(だいがく)とは中国古典の四書のうちの一つ。

内容[編集]

礼記の大学篇が独立したもので、朱熹によって独立したものとされ、四書へ加えられた。四書の中でも最初に読むべき儒学の本格的な入門書とされている[1]。 政治思想の要諦を述べた書物であり、天命を受けた天子が天意を受けて万民を教化・先導していくという理想を述べている。 第一に必要なこととして、個人の修己を説いた。これは個人の修身だけでなく、社会的に有用な活動をするということである。

大学の道は、明徳を明らかにするに在り。民を親たにするに在り。至善に止まるに在り。

大学は“君子の明徳・大衆の教導・至善の保持”を重視するが、その綱領は『格物・致知・正心・誠意・修身・斉家・治国・平天下』という大学の八条目によって支えられている。

物に本末あり、事に終始あり。先後する所を知れば、則ち道に近し。

 物事には本質と末節とがあり、事象には必ず始めと終わりとがある。どれを先にするか、どれを後にするかを知っていれば、それは物事の本質と因果をわきまえた道に接近する。

朝鮮半島には高麗(コリョ:고려)末期の恭愍王(コンミンワン)の時代にもたらされた。

日本では『大学章句』・『中庸章句』が 13 世紀に禅僧によってて初めて齌されて講じられたと推定され、14 世紀には朝廷の講読にも浸透し、明経博士の清原家が15 世紀初までにに朱子章句に基づいて『大学』と『中庸』の講筵を開いている[2]

参考文献[編集]

  1. 楊 洋「中世日本に於ける四書の受容と学風の転換」,京都大学博士論文,2016年
  2. 鉄庵道生(1262-1331)『鈍鐵集』(『亓山文學全集』第1巻所収,帝国教育会出版部,1935年)