「和泉多摩川駅」の版間の差分
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2015年2月21日 (土) 21:57時点における最新版
和泉多摩川駅(いずみたまがわえき)は、東京都狛江市東和泉にある小田急電鉄小田原線の駅。駅番号はOH 17。
目次
概要[編集]
新宿駅から17番目(新宿駅も含む)の駅。新宿駅からの距離は14.4km。多摩川寄りホームからは登戸駅とよみうりランドが見える。多摩川の東京側最寄り駅(町田市を除く東京都に所属する最後の駅)。1990年代後半に路線の高架複々線化事業と駅前再開発事業が行われた。喜多見・狛江の両駅とともに成城学園前駅の管理管区に属する。
駅構造[編集]
間に通過線をはさんだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅である。線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。複々線区間にあり、当駅で各停が特急ロマンスカー・急行・準急などに追い越されることがある。また、複々線区間の末端のため各駅停車が優等列車に抜かれるための時間調整をすることもある。
改札口は登戸駅側に1か所、狛江駅側に1か所、計2か所ある。狛江駅側は後から増設された簡易的なものである。臨時改札口はない。登戸駅側の改札口には北側と南側の出口がある。屋根はホームの全面を覆っているが、路線部分は覆っていない。
駅舎両脇の高架下を商業施設「小田急マルシェ」として利用している。
駅舎デザインは、内側外側とも淡いグリーン色を基調色としている。
出入り口付近の装飾(駅名が掲げてある個所)、改札階の窓枠、およびホーム階の窓枠は、淡いグリーン色(壁面のグリーン色よりやや濃い)で、上部が三角形状のデザインに統一されている。隣りの狛江駅では、ブラウン色、上部が半円形状となっており、両駅間のデザイン上の差異となっている。
また、ホーム上屋(屋根)については、喜多見駅などの世田谷区内の新設高架駅では、丸みを帯びたもの(横から見て)に統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている。
ホーム有効長は10両編成に対応している。登戸側にある下り線用多摩川橋梁が完成しホームを延伸するまでは、8両編成までに対応していた。
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■小田原線 | 下り(緩行線) | 小田原・箱根湯本・藤沢・片瀬江ノ島方面 |
通過線 | □小田原線 | 下り(急行線) | (下り列車の通過) |
通過線 | □小田原線 | 上り(急行線) | (上り列車の通過) |
2 | ■小田原線 | 上り(緩行線) | 新宿・千代田線方面 |
※下り梅ヶ丘 - 登戸間、上り向ヶ丘遊園 - 梅ヶ丘間の急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。
- 〔急行線〕
□特急ロマンスカー・■快速急行・■多摩急行・■急行・■準急が使用する。
- 〔緩行線〕
■区間準急・■各駅停車が使用する。
出入口[編集]
- 登戸駅側改札口 - 駅前より改札階の方が高く、階段とスロープがある。エレベーター・エスカレーターはない。
- 狛江駅側改札口 - 駅前より改札階の方が高く、緩やかな坂になっている。エレベータ・エスカレーターはない。
駅構内設備[編集]
駅舎は、1990年代後半に新築された。多目的トイレはオストメイトに対応している。
機器[編集]
施設[編集]
- トイレ - 改札内改札階山側にあり、多目的トイレも設置されている。
- 水飲み場 - 各ホームに1か所ずつ、合計2か所ある。
- 休憩コーナー - 改札内側改札階に2か所ある(旧・喫煙所)。
- 待合室 - 各ホームに1か所ずつ、合計2か所が2004年冬に設置された。
- エレベーター - 改札階と各ホーム階を連絡する2基がある。
- エスカレーター - 改札階と各ホーム階を連絡する両方向に計4基がある。
商業設備・施設[編集]
- 売店 - OX SHOPが改札内側に1店舗ある。
- ATM - 改札外側に1か所ある。
- 横浜銀行 - 登戸支店小田急和泉多摩川駅出張所。
- 公衆電話 - 改札外側に1か所ある。
- コインロッカー - 改札外に1か所ある。
利用状況[編集]
2012年度の一日平均乗降人員は15,006人である[2]。近年の一日平均乗降人員、乗車人員の推移は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年 | 8,364[3] | |
1991年 | 8,415[4] | |
1992年 | 16,135要出典 | 8,225[5] |
1993年 | 7,893[6] | |
1994年 | 7,836[7] | |
1995年 | 7,661[8] | |
1996年 | 14,925要出典 | 7,501[9] |
1997年 | 7,512[10] | |
1998年 | 7,405[11] | |
1999年 | 7,557[12] | |
2000年 | 7,501[13] | |
2001年 | 14,635[14] | 7,499[15] |
2002年 | 7,537[16] | |
2003年 | 14,737[17] | 7,516[18] |
2004年 | 14,956[19] | 7,608[20] |
2005年 | 15,107[21] | 7,658[22] |
2006年 | 15,217[23] | 7,715[24] |
2007年 | 15,541[25] | 7,891[26] |
2008年 | 15,339[27] | 7,792[28] |
2009年 | 15,287[29] | 7,773[30] |
2010年 | 7,762[31] | |
2011年 | 7,617[32] | |
2012年 | 15,006 | 7,597[33] |
駅周辺[編集]
東和泉 (狛江市) も参照 登戸駅側改札(西口)の北側に駅前広場、ロータリーがある。ロータリーは世田谷通りに通ずる。
再開発前は駅周辺の道路は狭隘で、最寄りバス停留所も200mほど離れていたが、1999年4月に新道およびロータリーが完成し、路線バスの乗り入れが始まった。
西口[編集]
- 警視庁調布警察署和泉多摩川交番
- 東京都立狛江高等学校
- 多摩川
- 和泉多摩川商店街
- 玉泉寺
- 狛江市南部地域センター
- 多摩川橋梁
- 1961年に多摩川橋梁手前の和泉多摩川2号踏切で立ち往生していたダンプカーに列車が衝突し、列車が橋梁から転落する事故が起きた。当該編成は2400形2470編成で、1両目が多摩川に転落し、2両目が宙吊り状態になった。この事故を機に世田谷通りが現在のルートに変更された。詳細は「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)#小田急線列車衝突転落事故」・「小田急2400形電車#その後の推移」を参照。
- 2009年現在、複々線化のための工事が行われており、多摩川橋梁は上下線ともに新規に架け替えられた。新しい橋梁は従来よりも高い位置に建設されており、2004年秋には当駅 - 登戸間の土手上に1か所だけ残っていた踏切も廃止となった。
東口[編集]
- 和泉多摩川駅前郵便局
高架下[編集]
駅両脇の高架下に商業施設小田急マルシェ和泉多摩川がある。2004年に小田急電鉄グッズ販売店「TRAINS(トレインズ)」、美術・工芸品の制作・展示・販売コーナー「アトリエおだきゅう」がオープンした。出店テナントの一覧・詳細情報は公式サイト「小田急マルシェ和泉多摩川」を参照。
バス路線[編集]
駅前ロータリーの「和泉多摩川駅」に小田急バスの路線が乗り入れる。
歴史[編集]
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 開業。
- 1937年(昭和12年)9月1日 - 片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる(小田原方面行「直通」は通過)。
- 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
- 1951年(昭和26年)4月 - 準急の停車駅となる。
- 1964年(昭和39年)11月5日 - 準急の通過駅となる。
- 1989年(平成元年)7月 - 喜多見 - 和泉多摩川間の複々線化着工。
- 1996年(平成8年)12月1日 - 上り新ホームの使用開始。
- 1997年(平成9年)
- (時期不明) - 現駅舎供用開始。
- 1999年(平成11年)4月 - 駅前ロータリー完成により路線バスの乗り入れ開始。
- 2003年(平成15年)4月 - 狛江駅側の改札口が供用開始。
- 2004年(平成16年)12月11日 - 区間準急が設定され、停車駅となる。
駅名の由来[編集]
当初「多摩川」という駅名にする予定だったが、多摩川の対岸に「稲田多摩川駅(現・登戸駅)」が開設されることを受け、地名である「和泉」と「多摩川」をあわせて「和泉多摩川」と名づけられる。
旧駅舎[編集]
駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は上りホーム側にあり、下りホームとは跨線橋により連絡され、下りホームには臨時改札口があった。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 2013年度の鉄道事業設備投資計画 (3)サービスの向上 ③行先表示装置の新設PDF - 小田急電鉄(2013年4月30日閲覧)
- ↑ 1日平均乗降人員 2014年3月23日閲覧
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)224ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)230ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 厚木市の現況(「厚木市移動円滑化基本構想」内)PDF [リンク切れ]
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成18年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成19年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成20年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成21年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)