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Mozilla(モジラ)は旧ネットスケープコミュニケーションズ(以下ネットスケープ)や同社が開発したインターネット関連アプリケーションソフトウェアなどいくつかの意味を持つ。現在はウェブブラウザの「
目次
Mozilla プロジェクト
Mozilla Foundation
「Mozilla」はしばしば、ネットスケープが次世代のインターネットスイートを開発するために設立・作成されたフリーソフトウェア及びオープンソースプロジェクトの名称に冠される。
Mozilla Corporation
2005年8月3日にファウンデーションによって設立された、Firefox や Thunderbird をエンドユーザに提供するための税金の支払いの機能を果たす子会社。また、マーケティングや製品の宣伝の監督目的としての役割も持つ。
Mozilla Application Suite
1998年、ネットスケープは、当時人気のあった
この製品は Netscape スイート(バージョン6または7)とその基礎となるコードベース(Gecko)をベースとしているフリーのオープンソースソフトウェアというのはよく知られている。また、Firefox や Thunderbird といったファウンデーションの主な製品にも含まれているように、たくさんのスタンドアロンソフトウェアの基礎にもなった。Firefox などのスタンドアロン製品とこのスイートを区別して、「
ファウンデーションは既にこのスイートのメンテナンスは行っておらず、Firefox と Thunderbird へと開発の主軸を変えている。このスイートはファウンデーションの非公式ソフトウェアである SeaMonkey に取って代わっている。このインターネットスイートは Mozilla Suite のソースコードをベースとして Mozilla のコミュニティによって開発されている。
Gecko を搭載したブラウザーの総称
Mozilla という言葉はHTMLレンダリングエンジン Gecko を搭載したブラウザーを指すことが多い。
たとえば、あるウェブサイトで「Mozilla のブラウザが使える」と書いてあるとき、それは Mozilla Suite、Mozilla Firefox、
ただし、ブラウザーのユーザーエージェント名に記される「Mozilla
」という表記は異なる意味を持つ。
この Mozilla と言う記述はあくまで、「Mozilla 相当の機能を持っている」というような意味であり、現在ではウェブブラウザーだという程度の意味でしかない。
これは、Netscape Navigator のシェアが非常に高かった頃の名残である。当時はユーザーエージェント名が Mozilla でないブラウザーを弾くウェブサイトが少なくなかった。そこで多くのブラウザーはユーザーエージェント名に Mozilla を冠し、あたかもNetscape Navigator でアクセスしているかのように見せかけた。その習慣が現在も残り、多くのブラウザーは今もユーザーエージェント名に「Mozilla/4.0
」のような記述を残している。Internet Explorer のユーザーエージェント名が Mozilla の名を含むのもその為である。
古いアクセス解析プログラムなどでは、ユーザーエージェント名が「Mozilla/5.0
」から始まるものをNetscapeシリーズのバージョン5と判断した物もあったようだが、それは誤りである(そもそも Netscape のバージョン5は開発が中止されている)。
Mozilla アプリケーションフレームワーク
Mozilla とは Mozilla アプリケーションフレームワークという意味合いで、複数のオペレーティングシステムで動作するクロスプラットフォームアプリケーションフレームワークのアプリケーションを書くときに使われる。それは Gecko レイアウトエンジンがもっとも大きなものであり、
Mozilla コードベース
Firefox や Thunderbird、
Mozilla コードベースは元々は
歴史上、Mozilla の名称が内部的なコードネームとして使われ始めたのは Netscape Navigator である。ジェイミー・ザウィンスキー[5]がネットスケープ社に勤務していた頃、この名前が会議の議題とされた。Mozilla の名称は
ネットスケープ社のマスコット
Mozilla はすでに解散したネットスケープの前の会社名であるモザイクコミュニケーションズのマスコットでもある。
選考当初、様々なマスコットの形が出され、その中にヘルメットを被った宇宙飛行士もしくは
それから Mozilla はネットスケープのウェブサイトの早期から目立つように置かれた。しかしながら、顧客にプロジェクトがアマチュアの集団ではなくプロの集団であると認識してもらう必要があったため、その画像は削除された。その Mozilla はネットスケープ社内で使われ続け、しばしばその画像が描かれたTシャツを社員に与えたり、マウンテンビューにあるネットスケープ社の敷地の壁に飾られていた。
ネットスケープコミュニケーションズが1998年にウェブ辞書のサイトであった
ユーザーエージェント名
HTTPリクエストヘッダ中で、クライアントからサーバへクライアントの種類を示す情報として、ユーザーエージェント文字列と呼ばれる文字列が送信される。これを観察すると、ネットスケープナビゲーター(の子孫)では「Mozilla/バージョン名
」と実行中のオペレーティングシステム等についての幾つかの情報を確認することができる。
ネットスケープブラウザは他のブラウザにはない多くの機能を最初に実装して市場を急速に支配するようになった。そのため、ユーザエージェント文字列内の "Mozilla" などを検出して、ネットスケープでしか動作しない、あるいはそうでなくても、ネットスケープでのみ完全に動作する、といった設計の多くのサイトが作られた。それゆえ、競合ブラウザはそのようなサイトでも動作するようにエミュレート(クローキングあるいは「偽装」)するようになった。この最初の例が Internet Explorer がユーザエージェント文字列の最初にテンプレート:indentを使うようになったことである。これによって、開発上の主要なライバルであるネットスケープ用のコンテンツを受け取ることができた。それ以来、このユーザエージェント文字列の書式は他のユーザエージェントに真似され、「本家」たる Netscape の開発が終了して久しい今日でさえユーザエージェント文字列中に Mozilla
を含めることが続いている。
脚注
- ↑ その後、
SeaMonkey - ↑ the Netscape Public License
- ↑ GNU comments on MPL(英語)
- ↑ Mozilla Foundation MPL Relicensing FAQ(英語)
- ↑ Jaime Zawinski
- ↑ the netscape dorm.(英語)
- ↑ 英:Dave Titus
- ↑ 英:Directory of Mozilla