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S字(えすじ)とは四輪自動車及び免許試験に使用される狭路の一種。
概要[編集]
緩やかで円形の狭いカーブが二つ左右交互に繋がっているコースで、技能検定や修了検定で必ず検査される課題の一つ。 狭い道路を、車両感覚を捉えたり、視野を上手にとったりしながら、適切な進路と速度を選んで通行できるようにするのが目的。
S字内での走行[編集]
教習生が苦労する項目で、四輪では深く入り過ぎ、速度が速すぎ、ハンドルを回し足りなかったりすると、外側前輪を乗り上げてしまい脱輪させてしまう。 逆に、ハンドルを回すタイミングが早かったり、ハンドルを回し過ぎたり、曲がる方向に寄せ過ぎたり(内輪差を考えなかったり)すると、内側後輪を乗り上げてしまい脱輪させてしまう。二輪では、ハンドル操作のミス、バイクの倒し過不足によるパイロン接触、速度過不足による転倒がある。
四輪[編集]
脱輪しそう、または脱輪した場合は以下の方法で修正する。
- 前輪(外側)が通れない場合
- 後方確認をする
- ハンドルを反対側に回しながらバックする
- 安全な間隔がとれたらハンドルを再び元の方向に戻し、安全な間隔を保ちながら通過する
- 後輪(内側)が通れない場合
- 後方確認をする
- ハンドルを回さずにそのままバックする
- ある程度バックしたら道路と平行になるようにハンドルを戻し、更に少し余分にバックする
- 安全な間隔がとれたら、内側に適切な間隔を取りながら前進する
脱輪したのにもかかわらず、上記の措置を怠った(そのまま進んだ)場合は、検定中止(不合格)となる。
二輪[編集]
コース内に建ててあるパイロンに接触せず通過することが求められる。
- 8の字を用いてS字の課題をすることもある。
- 低速で走行することが求められるためMT車では車体を安定させるためニーグリップをして二速で走行し、半クラッチおよび後ブレーキ、AT車では後ブレーキを使用して速度を調整する。
- 目線をタイヤ付近にしていると車体が不安定になりやすいため、常に先の障害物を見るようにして走行する。
- 内輪差での接触を防ぐため、できるだけ外側に走行ラインを寄せて曲がる。
- コース内での転倒、パイロン接触は検定中止となる。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- MT車AT車運転教本(平成15年11月)より第一段階〜教習項目11:平尾出版株式会社:日本自動車出版協会
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