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== 概要 ==
 
== 概要 ==
『[[週刊少年サンデー]]』(小学館)[[1994年]]33号より2010年32号まで連載。全747話。第41回(平成7年度)[[小学館漫画賞]]受賞。[[2001年]]に『[[GS美神 極楽大作戦!!]]』の39巻を抜き少年サンデーコミックス最多巻数を記録した全78巻の作品となった。2010年32号で最終回を迎え、16年にわたる連載が終了した。2015年から続編掲載された。1月30日のYahoo!で明らかなった
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『[[週刊少年サンデー]]』(小学館)[[1994年]]33号より2010年32号まで連載。全747話。第41回(平成7年度)[[小学館漫画賞]]受賞。[[2001年]]に『[[GS美神 極楽大作戦!!]]』の39巻を抜き少年サンデーコミックス最多巻数を記録した全78巻の作品となった。
  
 
テレビアニメは[[2004年]]から放送が開始され、[[2010年]]に第6シリーズまでの全シリーズの本放送が終了した。[[2008年]]冬には劇場版が公開された。
 
テレビアニメは[[2004年]]から放送が開始され、[[2010年]]に第6シリーズまでの全シリーズの本放送が終了した。[[2008年]]冬には劇場版が公開された。
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; 連載600回記念
 
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: 連載600回記念の際、メジャーリーガーの[[井川慶]]、[[岩村明憲]]、[[桑田真澄]]からお祝いのコメントが来ていた。
 
: 連載600回記念の際、メジャーリーガーの[[井川慶]]、[[岩村明憲]]、[[桑田真澄]]からお祝いのコメントが来ていた。
パワプロ
 
2016年からスマホ版に悟郎達が登場した。主人公が悟郎の高校入学したと言う設定。悟郎をデッキに組んだかでストーリーが分岐するようになっている。2月3日のインサイド乗っていた
 
  
 
== 関連書籍 ==
 
== 関連書籍 ==

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MAJOR』(メジャー)は満田拓也による日本漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ。原作のサブタイトルは「DRAMATIC BASEBALL COMIC」。

テレビアニメ版のタイトルは『メジャー』とカタカナ表記される。また、各種関連商品では「MAJOR DREAM」と表記される。

概要[編集]

週刊少年サンデー』(小学館)1994年33号より2010年32号まで連載。全747話。第41回(平成7年度)小学館漫画賞受賞。2001年に『GS美神 極楽大作戦!!』の39巻を抜き少年サンデーコミックス最多巻数を記録した全78巻の作品となった。

テレビアニメは2004年から放送が開始され、2010年に第6シリーズまでの全シリーズの本放送が終了した。2008年冬には劇場版が公開された。

5歳から物語が始まる長編であり最終話現在34歳、本作は主人公・茂野吾郎の半生記と言える。成長に応じて吾郎の所属チームは変遷するが、吾郎がその情熱でチームメイトの心を動かし、チームが一丸となって前進していくのが本作の基本的なスタイルと言える。「友情」や「努力」といった少年漫画として普遍的なテーマを扱いながらも、それによって主人公や家族が不幸になる事はないというサンデーの独自性が出た作品として「家族」「逆境」もまた、本作の重要なテーマになっている。「逆境」は乗り越えられる主要テーマの一つであるため、吾郎の入団するチームは何かしらの問題を抱えた弱小チームであることが多い。

桑田真澄井川慶岩村明憲田中将大ら、現役・元プロ野球選手にもファンが多い。

構成[編集]

本作は内容から以下のように分けることが出来る。本稿および関連項目においては、便宜的にこれを用いる。

  1. 幼稚園編(アニメでは保育園) - 単行本1巻第1話〜3巻第6話
  2. リトルリーグ編 - 単行本3巻第7話 - 14巻第5話
  3. 三船東中学校編 - 単行本14巻6話 - 24巻第2話
  4. 海堂学園高校編 - 単行本24巻第3話 - 33巻第2話
  5. 聖秀学院高校編 - 単行本33巻第3話 - 47巻第7話
  6. マイナーリーグ編 - 単行本47巻第8話 - 54巻第2話
  7. W杯編 - 単行本54巻第3話 - 65巻第10話
  8. メジャーリーグ編 - 単行本66巻第1話 -78巻第6話
  9. 日本プロ野球編 - 単行本78巻第7話 -78巻第10話(最終話)

作中において、幼稚園編とリトルリーグ編の間には3年、リトルリーグ編と中学編の間には4年の空白がそれぞれある。これらの空白期間を除けば、作中で1年から1年半経つと作品の舞台が変わり、新編へと移っているのが特徴である。リトルリーグ編から急に中学編へ飛んだことについて作者は、「この漫画は三船リトルの物語ではなく、吾郎の物語だから」とコメントしている。 また、メジャーリーグ編終盤で吾郎が清水にプロポーズしてから8年の月日が経っている。 さらに、吾郎と薫の娘いずみ誕生とワールドチャンピオン制覇から7年の月日が経過している。

前述のように、本作はあくまで「茂野吾郎の物語」であると作者自身が位置づけており、物語進行は吾郎の視点、吾郎中心の世界観が徹底されている。ほぼ全ての回に吾郎が登場していることはもちろん、吾郎が登場しない回・場面であっても、その場の人物たちの会話・モノローグはほぼ必ず、吾郎に直接関する内容である(賞賛・批判・思い出話など)。吾郎以外の人物の詳細なエピソード描写は最小限に留まっている。例外は佐藤寿也ジョー・ギブソン清水薫。寿也は複雑な家庭環境に育った経緯が時折描かれた。ギブソンは、日本球界在籍時に茂治の墓参りの際に偶然出会った吾郎の養母・桃子とのエピソードを、W杯決勝直前の病室にて吾郎に語った。清水は、大学ソフトボール部での逸話が数話に渡って描かれた。野球に限らずスポーツ漫画においては、ライバルらの詳細な描写のため、主人公が出場しない試合が複数話に跨って詳細に描かれることが一般的(ドカベン プロ野球編西武戦以外の試合(多数)、SLAM DUNKの海南対陵南、キャプテン翼の明和FC対ふらの小、東邦学園中対武蔵中、など。いずれも作中に主人公の顔も名前もまったく描かれない回が続くこともあった。また、スポーツ漫画に限らず、ドラゴンボール幽遊白書聖闘士星矢など大ヒットしたバトル漫画であっても、主人公の病気や怪我の治療・(一時的な)死亡・修行等による戦線離脱によって、主人公が直接関わらずにストーリー(バトル)が進んでいくシーンは多い(他にも、トーナメント戦など))であるが、本作においては、そのような試合はたった1度(現実のWBCに即した投球制限ルールのため、W杯2次ラウンドのドミニカ戦において、吾郎は登板が許されなかった)であり、その試合とて吾郎は当事者の日本代表としてベンチ入りしており、主に寿也の活躍が吾郎の目を通して描かれた。

登場人物[編集]

詳しくはMAJORの登場人物を参照

現実との関わり[編集]

プロ野球球団[編集]

本作では実在するプロ野球球団をモデルとした球団が登場する。ストーリーと大きく関わりがあるのは次の2球団である。

横浜マリンスターズ
吾郎の実父・本田茂治や義父・茂野英毅、眉村健らが所属。アニメでは横浜ブルーオーシャンズ。モデルは横浜ベイスターズ。ベイスターズと同じくチームカラーは青。アニメ版ではデザインが異なるが、原作ではユニフォームもほぼ同じである。
成績はあまり良くない球団として描かれており、眉村が入団した年(マイナーリーグ編時)はリーグ最下位であった。舞台として横浜を選んだ理由について作者は、「交通の便も良く、東京と違って海や山が出てきてもおかしくないから」とコメントしている。
東京シャイアンズ(巨仁)
ジョー・ギブソン、佐藤寿也、イ・スンナム、松居らが所属。アニメでは東京ウォリアーズで、チームカラーは赤。モデルは読売ジャイアンツ。なぜ東京シャイアンズを巨仁(きょじん)と言うのかは作中ではわからないが、読者にすれば現実でのモデルがわかっているので巨仁は東京シャイアンズのことであると理解できる。
原作ではユニフォームも現実の巨人軍そっくり。ジョー・ギブソンが「金がいいから来た」と来日会見で言っていたり、吾郎のドラフト指名打診時の金額提示に対し茂野英毅が「さすが金持ち球団」と発言するなど、金銭勝負に強いイメージもそのままである。ちなみに、さだやす圭の漫画『なんと孫六』でも同名の球団が登場する。

プロ野球選手[編集]

ワールドカップ編には実在のプロ野球選手をモデルとした登場人物が多数登場する。このことについて作者は、作品の性質上現実に活躍する選手を無視できなかったとコメントしている。実在の選手をモデルとした登場人物についてくわしくは、MAJORの登場人物#W杯日本代表を参照。

終盤のストーリー(年譜)[編集]

ストーリーは茂野吾郎に主眼が置かれており、基本的にその他の登場人物や集団は主人公とかかわる範囲外でのスポットを当てられることはほとんどない(所謂群像劇とは異なる)。この作風が最後まで一貫したため、吾郎の物語は視点がぶれることなく完結した。メジャーリーグ編終盤に8年の月日が流れ、さらにその後に7年の月日が経過することで、物語の終わりに吾郎は二児の父親となる。連載期間16年の長編ドラマは吾郎の成長を描きながら終局へ向かった。

空白年間のストーリー及び、MAJORの世界の年譜
19~20歳‐吾郎はメジャー1年目を終えて帰国後、清水薫にプロポーズ(結婚した具体的な時期は不明)。
空白年間
24~25歳‐この年、吾郎はメジャー6年目を終え、FAを行使せずにインディアナ・ホーネッツと三年契約を結ぶ。
25~26歳‐メジャー7年目のスプリングキャンプで、吾郎はホーネッツで優勝したいために三年契約したことを同僚に語る。血行障害を再発し、クローザーに転向。
26~27歳‐吾郎メジャー8年目にセーブ王獲得。FAを取得した日本の佐藤寿也と眉村健は、翌年からメジャーリーグへ挑戦、キーンはホーネッツからレイダースへ移籍、ギブソンはレイダースの監督に就任する。
27~28歳‐吾郎メジャー9年目にセーブ王獲得。
27~28歳‐この年、ホーネッツはワールドシリーズでレイダースを破って優勝。吾郎と薫の娘・いずみ誕生。ホーネッツとの三年契約がこの年をもって終わるが、去就は不明。アニメ(OVA)ではメジャーリーグ引退までホーネッツに在籍したことになっている。
空白年間
31~32歳‐吾郎と薫の息子・大吾誕生。
32~33歳‐吾郎、投手としてメジャーリーグ引退(夏に球団から解雇される)
33~34歳‐吾郎、家族と共に帰国する。
34~35歳‐春、いずみは小学1年生。大吾は3歳。吾郎は打者として再起するべくトレーニングにいそしむ。11月、吾郎は日本プロ野球のトライアウトを受ける。
35~36歳‐吾郎は育成枠として春季キャンプとオープン戦に参加。春、打者として公式戦に出場。作中で34歳とされている設定の矛盾点については後述。

設定の矛盾点[編集]

作品世界における設定のミスや矛盾などが散見されうるが、これらは単行本でも訂正されないまま残り続ける傾向がある。主なものとしては以下の通りである。

  • メジャーリーグ編の終盤、吾郎(20歳)が清水にプロポーズをした後、舞台は8年後(吾郎今年28歳)に移る。清水へのプロポーズ(=W杯開催年)から8年後であることが作中世界で明示されている。W杯開催やマードックのインディアナ・ホーネッツ加入が8年前であり、吾郎とギブソンJr.の対決もW杯での敗戦を意識して8年越しのリベンジとされていること。FA取得後に渡米した寿也と眉村がメジャー1年目であること(海外移籍の場合は日本で約9年プレーすることが必要)などが挙げられる。しかし吾郎はときどきW杯の敗戦を「7年前」と回想したり、正しく「8年前」と言っていたりする。
  • 登場人物の年齢について
    • ジョー・ギブソンは作中の新聞記事で初登場した年に27歳(2巻)であり、W杯開催年では今年41歳(65巻)とされている。このW杯は初登場の年から14年後の年にあたるため、計算上はこの通り41歳である。吾郎との年齢差は21歳となる。よってW杯から4ヶ月後に今年42歳とされていること(69巻)、吾郎の渡米前に41歳とされていること(47巻)は計算が合わない。ギブソンJr.との親子対決では41歳と言われており、正しい年齢に戻っている(71巻)。
    • 吾郎は打者に転向して初めての公式戦で34歳とされているが、作中世界での計算上からするとこのとき35歳である。20歳のときに清水へプロポーズをしており、それから8年後のワールドシリーズではその年をもって28歳、これからさらに7年後の日本では当年とって35歳、翌春の公式戦初打席においては35(今年36)歳となる。
  • 物理法則について
    • 作品内では「ジャイロボールはライフルと同じ横回転である為に直進性が高く速い」と有るが、実際にはマグナス力が働かない為に直進性は通常以上に低く、落ちるボールであり、また投げにくい為に力が乗らずにスピードはストレートに比べて低下する場合が殆ど。作中で「変化球ではなくストレート」として扱われている事も事実と異なる(そもそも、ストレート自体が「重力に逆らって落ちない変化をする」変化球であるが)。詳しくはジャイロボールを参照。

アニメ[編集]

詳しくはメジャー (アニメ)参照

映画[編集]

詳しくは劇場版MAJOR メジャー 友情の一球参照

ルール等についての補足[編集]

  • 現実のリトルリーグトーナメント戦では、1人の投手は6イニングまでしか投げられない。さらに、次の試合では、前の試合で1イニングまでしか投げていない投手しか出られない。
  • リトルリーグでは、投手が投げたボールがホームベースの上を通過するまで、ランナーは離塁できないルールである為、投球モーション中の盗塁は出来ない。
  • 横浜リトル戦で、吾郎が放った打球がワンバウンドで外野ポールに当たった後もプレーが続けられているが、通常ポールはフェンス外に立てられており、フェンスの高さより上部のポールに打球が当たれば「明らかにプレイングフィールドの外へ出た=スタンドに入った」ことになるので、ルール上はボールが当たった時点でボールデッド(バウンドした打球がスタンドに入った時と同じ扱いになりプレーは止まる)になり、打者には2個の塁(いわゆるエンタイトル二塁打)が与えられる。
  • 聖秀学院対久里山戦で、9回に聖秀の田代が打った大飛球を外野手が捕球した後スタンドに落ちたプレーを本塁打としているが、ルール上は捕球後に野手がスタンドに落ちても打者はアウトである。
  • 現実の日本の高校野球においては、大会中に選手の背番号が変更されることは許されていない為、アニメもこれを受け、第3シリーズ第10話よりOPの吾郎の背番号が1から10に変更された。
  • メジャーに上がってからキーンが付けている背番号は1だが、捕手はプロテクターで見にくくなるため、背番号1は禁止されている。

テーマの類似した作品[編集]

球道くん

詳しくは球道くん#球道くんからの類型参照

その他の類似作品
競技は違うものの、同誌でかつて連載されていた、村枝賢一の『俺たちのフィールド』にも主人公の生い立ちから後に仲間となるライバルの存在までオーバーラップする点が幾つかある。同じく同誌の人気連載だった『がんばれ元気』も『MAJOR』『俺たちのフィールド』と同様の骨子を持っており、これらの流れは『がんばれ元気』に源流がある。2009年3月23日放映の『カンブリア宮殿』において、編集担当によると「父親を早く殺してしまえ」というアドバイスがされたという。
また、父親ではないが、あだち充の野球漫画『タッチ』では、物語序盤にて双子の兄弟が亡くなることが、物語におけるテーマとなっている。総じて、『少年サンデー』のスポーツ漫画では、重要人物を死亡させる展開が非常に多いと言える。

その他[編集]

描き下ろしイラスト
ヤクルトスワローズの情報無料雑誌『ondo』のvol.5の8ページ - 9ページでの「message to swallows MY OPINION」の第1回目で満田拓也がゲスト対談し、9ページにヤクルトのストライプのユニフォーム(背番号は56)を着た吾郎が描き下ろし掲載された事がある。
ミズノとの契約
スポーツメーカーのミズノが2005年3月から1年間、吾郎に対し独占的に野球用具を提供する契約を結んでいる。金額は未公表。漫画では吾郎のグラブやバットが全てミズノ製として使用されており、脇役にもミズノ製の道具が使われている。尚、この契約はミズノが出版元の小学館に契約金を支払い、作者の満田拓也にその一部が渡されている。
w杯
作中でメジャーリーガーが出場する世界大会としてw杯が春に開催しているが、その後で現実でも2006年春にワールド・ベースボール・クラシック第1回大会が開催された(W杯編開始時点ではWBC開催が決定していなかった)。そのため、本作のW杯と現実のWBCやIBAFワールドカップとはルールなどが若干異なる。WBCの日本優勝が決定したときのWEBサンデー上での作者のコメントによると、あくまで『MAJOR』はフィクションであるので、実際の結果が漫画に影響を及ぼすことはないとしている。ただし、W杯会場の決勝トーナメントは第1回WBC準決勝・決勝の球場となったペトコ・パークがモデル。また、WBCの連投制限ルールも作中に取り入れられている。
連載600回記念
連載600回記念の際、メジャーリーガーの井川慶岩村明憲桑田真澄からお祝いのコメントが来ていた。

関連書籍[編集]