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『カスミン』(英語:Mistin)は、2001年10月13日から2003年10月1日にかけてNHK教育テレビで放送されたテレビアニメ作品およびこれを原作とした漫画作品(2作品存在する)である。
概要[編集]
- NHKオリジナルアニメの第6作目である。
- 小学4年生の少女・春野カスミと、ヘナモンという八百万(やおよろず)の妖怪たちとの奮闘と交流を暖かい視点で描いたホームファンタジー(ホームドラマ+ファンタジー)。
- コミック版はあもい潤によるもの。
- また『おいでよ!ヘナモン世界カスミン』のタイトルで八神千歳によっても漫画化され、小学館の少女誌「ちゃお」に連載された。
- 2001年に制作されたにも関わらずハイビジョン制作のアニメである。ちなみに、2001年の一般的なアニメ(つまりNHK以外の民放)では、やっとフィルム制作からデジタル制作に移行し終わった時期であり、NHKのハイビジョンに関する意気込みが見える。
- 上記の通りハイビジョン制作であるが、初回放送時はNHK教育なのでサイドカットされていた。
スタッフ[編集]
- 監督:本郷みつる
- シリーズ構成:吉田玲子
- キャラクター原案:伊藤有壱
- ヘナモン指南:荒俣宏
- キャラクターデザイン:馬越嘉彦
- 総作画監督:たかはしひでき
- セットデザイン(美術設定):湯浅政明
- 美術監督:高橋久嘉
- 色彩設定:大関たつ枝
- 音響監督:明田川進
- 音楽:周防義和
- 主題歌:由紀さおり・安田祥子
- アニメーション制作:オー・エル・エム
- アニメーションプロデューサー:奥野敏聡・神田修吉
- プロデューサー:松本寿子
- 制作統括:平田豊子→瀬川忠之→菅乙彦・吉國勲→植原智幸
- 共同制作:NHKエンタープライズ21
- 制作・著作:NHK
登場人物&登場ヘナモン[編集]
ヘナモンとは、人間界にあるものや古くなったものが変化したもの。色々な姿に変化することができたり、術を使ったりと能力はヘナモンによって色々ある。
- 春野 カスミ(はるの - )
- (声優:水橋かおり)
- 科学者の両親の一人娘。小学4年生。両親はアフリカへ研究に行ったため、一人霞家に下宿。頑張り屋で負けずぎらいな性格で、どんな時にも「こんじょだ、こんじょ!」と言っている。仕事以外は何にも当てにならない頼りない両親を持った為に、人並み外れてしっかり者の子供に育った。家事は万能で特に料理の腕前は確かな、所帯じみた小学生。ただし勉強は苦手で特に算数と漢字は大の苦手。長い髪の毛を思い切り後ろへ括り上げるヘアスタイルがトレードマーク。そのせいなのかベチャポンテンというヘナモンにまちがえられることが多い。ニックネームの「カスミン」は後述の龍之介が名づけた。ちなみに体育も得意分野らしい。
- 龍之介(りゅうのすけ)
- (声優:黒田弥生)
- ヘナモン界の全てをつかさどる龍王の息子。カスミを実の姉(母親?)のように慕う。超がつくほどわがままで、いつもいたずらをしてカスミを困らせる。必殺技は龍ちゃんボンバー、龍ちゃんキック、龍ちゃんウェーブなど。タツノオトシゴに変化したり、水を自由に操ることができる。
- 霞 仙左右衛門(かすみ せんざえもん)
- (声優:飯塚昭三)
- ヘナモン界の名家霞家の家長。ヘナモン事典を作成することを生業としている。とても頑固で、大の人間嫌い。カスミとはケンカすることが多い。霞に変化することができる。カスミの作った御飯を「まずいまずい」と言いながら、いつも残さず食べる。
- 霞 桜女(かすみ さくらめ)
- (声優:佐久間レイ)
- 仙左衛門の妻。とても上品でのんびりした性格。長刀が得意だが、家事は不得意。桜吹雪を巻き起こすことができる。「桜」に関連する商品(桜ごはん、桜クッキーなど)を大量に注文し、霞家全員を困難に陥れたこともあるが、本人は全く意に介さなかった。
- 霞 仙太郎(かすみ せんたろう)
- (声優:櫻井孝宏)
- 霞家の長男。恥ずかしがり屋で無口。いつもわけのわからないものをつくっている芸術家。だが熱い情熱を胸に秘めている。綿菓子を出すことができる。後述のマサエ先生のことが好き。仙左衛門に妨害されながらもメリーゴーランドを完成させるほどの根性の持ち主。
- 霞 蘭子(かすみ らんこ)
- (声優:根谷美智子)
- 霞家の長女で仙太郎の妹。結婚したがひと月もせず離婚して霞家に戻ってきた。龍之介と同じくらいわがままで、カスミを「ベチャポンテン」と呼びこきつかっている。時にはお姉さん風を吹かせたりすることもある。花をあやつることができる。カスミの泣き所である右脇腹を逸早く見抜いた鋭い眼力の持ち主でもある。酔うと人が変わったようにいい人になってしまう。
- ハニワ夫人( - ふじん)
- (声優:橘U子)
- 通称おハニさん。埴輪のヘナモン。霞家の使用人だったが、結婚して退いた。しかしいつも霞家にやってきてはカスミに小姑のように口を出す。口癖は「~なのだワ」。必殺技はハニワボンバー(カスミ曰く『龍ちゃんボンバーのもっとすごいの』)。
- 風神(ふうじん)
- (声優:中村大樹)
- 風をつかさどるヘナモン。仙左衛門の部下で龍王に仕える。ヘナモン能力はかなりものがあるが、蘭子にいいようにこき使われている。見た目はイカツイが、とても優しい。
- 雷神(らいじん)
- (声優:梅津秀行)
- 雷をつかさどるヘナモン。風神と同様、仙左衛門の部下で龍王に仕えている。かなりの能力があるが、やはり彼も蘭子にこき使われている。ヘナレーダーが搭載されたバイクを愛用。
- ポトポット
- (声優:中村大樹)
- ポットのヘナモン。ペンギンにそっくりだが、お湯を沸かすのが得意。明るく陽気な、時にはデリケートなヘナモン。
- あらいさん
- (声優:梅津秀行)
- たわしのヘナモン。食器洗いが大好き。ヘナモン大学のドクターコースを出たインテリで、ヘナモンヒーリングが得意。彼のヒーリングはヘナモンには効果的だが、人間が受けると悶絶地獄を味わうことになる。いつも片手にタンバリンを持っている。頭のたわしは取り外しも可能。かえでの双子の妹ルナ・ナルからは、「マツキチ」と呼ばれ、おもちゃがわりにされている。
- デジガメ
- (声優:藤原啓治)
- デジタルカメラのヘナモン。亀にそっくりで、「~であります!」という軍隊口調。写真を撮るのが得意。いつもカスミのシャッターチャンスを狙っているスケベなヘナモン。
- チン太郎( - たろう)
- 電子レンジのヘナモン。いつも「チン!」としかしゃべれないが、何でも温められる。また、どんな所でもコンセントを出すことができる。一度だけユリの家に滞在した時もあった。
- ぬれぞうきん
- (声優:櫻井孝宏)
- ぞうきんのヘナモン。汚れているところを見るとぞうきんの血が騒ぐのか、そうじせずにはいられなくなる。雑巾を自在に操ることができるが、少し臆病な性格。
- プリン太次郎( - たじろう)
- プリンタのヘナモン。何もしゃべれないが、一度だけしゃべったことがある(ただしコンピュータウイルスに感染した時に生じたバグで、しゃべれるようになったのはいいが性能・性格ともに悪くなった)。デジガメの撮った写真をプリントアウトするのが得意。ガムのヘナモンと戦った時に最も活躍した。デジガメと共にヘナモン芸術界に名を残すのが夢らしい。型番はPT-2600。
- 霧野 霧彦(きりの きりひこ)
- (声優:斎賀みつき)
- 霞家のライバル、霧家の御曹司。とてもクールで無口なヘナモン。霞小学校に転校してきた。始めはカスミや人間たちのことを嫌っていたが、少しずつ人間のよさを発見していく。大の金槌で泳ぎが苦手だが、なぜか波乗りだけは得意。ヘナモンとしての能力は未知数。カスミに対して少なからぬ好意を抱いているようである。
- 冬田 雪乃(ふゆた ゆきの)
- (声優:進藤こころ)
- 霧家のヘナモン。霧彦のいとこ。霞小学校(カスミのとなりのクラス)に転校してきた謎の少女。とてもプライドが高く、毎日のようにカスミに対して挑戦状をたたきつけるが、字や絵を書くのは苦手なようである。雪をあやつったり、物を凍らせることができる。学校でソフトボール大会を行った時はエースで4番を務めたが、最初はバットを逆に持って打席に立ったり(打球がフェアグランドに転がった時に三塁線を走っていった)、マウンドに立ってもシカオから「ノーコン」と言われるほどの制球難だった。しかし回を重ねるごとにみるみると上手くなっていき、最後は特大の当たりを打つほどになった。
- マシロ
- (声優:斎賀みつき)
- 雪乃のペットでモモンガのヘナモン。空を飛んでカスミに挑戦状を届けたりする。オツムはちょっと弱いようである。
- 霧間 晴夫(きりま はるお)
- (声優:江原正士)
- 霧家の強硬派の筆頭者。カスミの「開くもの」を狙う。
- 龍王(りゅうおう)
- (声優:森田順平)
- ヘナモン界のすべてをつかさどるヘナモンの王様。龍之介の父親。龍之介を人間界とヘナモン界を行き来して、視野を広く持たせるために霞家に委ねた。
- 龍王妃(りゅうおうひ)
- (声優:潘恵子)
- 龍王の王妃で龍之介の母親。とても優しく、いつも龍之介を案じている。
- 帽子男(ぼうしおとこ)
- (声優:藤原啓治)
- 大きな帽子をかぶった謎のヘナモン。いつも飴をくわえている。カスミの前に現れては、「開くもの」と呼ばれている鍵を奪い取ろうとする。また、時にはカスミを助けたりと、いい奴なのか悪い奴なのかわからないところがある。
- コーン
- (声優:池田千草)
- 龍之介が通うヘナモン保育園の園児。道路工事で使うパイロンのヘナモン。いたずら好きで、分身の術を使える。
- ソケット
- (声優:根谷美智子)
- ヘナモン保育園の園児。名前の通り、ソケットのヘナモン。物を大きくすることができる。とても泣き虫な男の子。大泣きすると凄まじい落雷を落としてしまう。
- オニコ
- (声優:斎賀みつき)
- ヘナモン保育園の園児。鬼のヘナモン。ちょっと生意気だが、しっかりした性格。ドンちゃんの顔をたたいて雷を起こすことができる。雷神の姪。
- ドンちゃん
- (声優:佐久間レイ)
- ヘナモン保育園の園児。太鼓のヘナモン。いつもケラケラ笑っているお調子者。顔をたたいて雷を起こすことができる。雷神の甥。
- ベチャポンテン
- 謎のヘナモン。どんな姿なのか、どんな能力があるのかは全く不明。カスミがよくベチャポンテンに間違えられることから、カスミにそっくりなヘナモンだと思われる。
- 骨山ジョージ
- 学校の理科室に住む骨格標本のヘナモン。とても礼儀正しく謙虚かつ紳士的な性格。マサエ先生に愛の告白をするため仙太郎に真剣勝負を挑み、勝利した。しかし直後に登場したエリザベスという彫刻のヘナモンに一目ぼれし、結局は有耶無耶になった。
- ジョン
- カスミがヘナモンスチュワーデスを務めた時に飛行機内に登場したヘナモンペット。ジャガイモにそっくりで、かなり凶暴。
- カップちゃん
- ティーカップのヘナモン。ポトポットのことを「パパ」と呼んだ。
- ドグウちゃん
- (声優:釘宮理恵)
- 土偶のヘナモンで、ハニワ婦人の姪。アイドルを目指すことを両親に反対されて霞家に家出してきた。当初はものすごく音痴でダンスも下手だった。霞家での猛特訓に弱音を吐くこともあったが、あきらめずに努力した結果、歌もダンスも見違えるほど上手くなった。
- フランシーヌ
- 家のヘナモン。両親とケンカして家出してきた。
- マサエ先生
- (声優:ならはしみき)
- 本名は大河原マサエ(おおがわら - )。カスミが通う霞小学校の教師。4年3組(カスミのクラス)の担任で、いつもジャージを着てホイッスルを首にぶら下げている。元気で明るい性格だが、少々おっちょこちょいというより天然そのもの。子供の様に純真な心を持つ。
- 榊原 かえで(さかきばら - )
- (声優:池田千草)
- カスミのクラスメイト。とても元気で明るい少女。そばかすがチャームポイント。カスミに負けないくらい料理が上手で、手先が器用。プラモデルを作るのが趣味だが、女の子らしいところもある。将来の夢は建築家。
- 阿部 ユリ(あべ - )
- (声優:金田朋子)
- カスミのクラスメイト。おしとやかな少女。後述のシカオのことが大好きで、シカオのことになるとカスミに負けないくらいの闘志を燃やす。お豆腐が大好物。将来の夢は看護師になること。
- 山田 コアラ(やまだ - )
- (声優:中村大樹)
- カスミのクラスメイト。とてもおっとりとした性格の少年。笑い上戸。手先が器用だが、今ひとつセンスに欠ける面もある。将来の夢は電車の運転手になること。
- 土御門 シカオ(つちみかど - )
- (声優:ならはしみき)
- カスミのクラスメイト。ちょっと変わった少年で、いつもヘナモンのことを調べようとかぎまわっている。ワンパク少年らしい裸足で靴や上履きを履いているところがポイント。自称ヘナモン導師。パソコンが得意。父親は土御門豆腐店を経営していて、とてもおいしいと評判。シカオは3代目。将来の夢はサッカー選手とヘナモン導師。
- 榊原 ルナ(さかきばら - )
- (声優:佐久間レイ)
- かえでの双子の妹。おてんばで、超がつくほどのイタズラ好き。あらいさんを「マツキチ」と呼びおもちゃがわりにした。
- 榊原 ナル(さかきばら - )
- (声優:根谷美智子)
- かえでの双子の妹。ルナと同じく、おてんばで超イタズラ好き。顔がシカオに似ている。
番組の移り変わり[編集]
NHK教育 土曜18時30分枠(ここまでアニメ枠) | ||
---|---|---|
前番組 | カスミン | 次番組 |
コレクター・ユイ(再放送) | 真剣10代しゃべり場 | |
NHK教育 土曜18時~18時25分枠(今作からアニメ枠) | ||
---|---|---|
前番組 | カスミン(再放送) | 次番組 |
ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 【ここまでドラマ愛の詩枠】 | メジャー | |
コミック版[編集]
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
外部リンク[編集]
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